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【量子コンピュータ入門】 NISQとは

NISQとは

NISQ(Noisy Intermediate-Scale Quantum Computer)とは、「ノイズがあり、数年から数十年以内に開発される中規模の量子コンピュータ」という意味で、現在の量子コンピュータは基本的にNISQだと考える事が出来ます。
*量子エラー訂正が不十分で、50~100量子ビット程度の量子コンピュータを指します

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NISQはニスクと発音され、NISQデバイス(Noisy Intermediate-Scale Quantum device)と呼ばれる事もあります。
※そのままエヌアイエスキューと呼ばれる事もあります。
NISQデバイスは、「量子誤り訂正」を行う事ができず、計算途中で発生するノイズ(誤り)の影響を受けてしまいます。
100%正確に動作することは非常に困難で、一定の確率で計算にエラーを含みます。
そのため、エラー訂正が必要となりますが、計算途中での誤りを随時訂正できる量子コンピュータの実現はまだ遠く、中期的にはNISQを活用する方向となります。
このエラー訂正が可能なるのは10年以上かかるとされています。
*量子誤り訂正とは、量子計算機上でエラー訂正を行うこと


量子コンピューターの今後


短期的にはこの量子アニーリングマシンやNISQを活用して、量子コンピューティングのアルゴリズムやソフトウェア開発および、ノイズ問題がありつつも、価値ある結果を生み出せる領域への展開が模索されます。

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