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週刊金融日記 第339号 恋愛工学的視点からアジアの移住先候補を考える 暫定版、世界同時株安は一時的な調整か、香港島中環周辺の美味しい中華を3軒ほど、オススメのクレカをご教示ください、他

// 週刊金融日記
// 2018年10月16日 第339号
// 恋愛工学的視点からアジアの移住先候補を考える 暫定版
// 世界同時株安は一時的な調整か
// 香港島中環周辺の美味しい中華を3軒ほど
// オススメのクレカをご教示ください
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 香港取材旅行から帰ってきました。日本はもう肌寒くなってきましたね。やはりヨーロッパやアメリカと違って、アジアの国は時差もなく飛行機で気楽に行けるので、日本でプチ成功して次は世界進出だ!と息巻いている経営者は、まずは日本に文化的にも距離的にも近く、日本ブランドがまだそこそこ生きているアジア圏で一旗揚げるのがいいのではないでしょうかね。それか、時差のないオーストラリア・ニュージーランドですね。 

★香港国際空港はめちゃ大きいんですよね。アジアを代表するハブ空港のひとつです。

 大学入試改革を巡って、奇しくも国内の開国派と攘夷派の対立が浮き彫りになりました。まあ、よく考えれば、国内の大学所属の教官の評価や大学自体の評価がグローバルスタンダードな物差しになれば、国内では偉くても、国際的にはほとんど研究業績がない東大文系教官の多くの地位が脅かされるというか、地に落ちていくわけですから、とことん攘夷なのは当たり前といえば当たり前の話です。今後もさまざまな場面で、こうした開国派と攘夷派の戦いは繰り広げられるのでしょう。

『週刊金融日記 第338号 東大文系教官たちは日本語バリアを確信犯的に守っている』

 僕は個人的には言うまでもなく開国派ですが、反対の意見も勉強しようと思い、日本語バリアを守り日本での英語教育は最低限にすべきだ、という攘夷論のなかでいくつか評判の良い本を読んでみました。たとえば、以下の本はよく書けていると思います。

『英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる』施光恒 https://amzn.to/2C6iCcr

 この本の中には「英語化によって社会が分断される」「裕福で教育熱心な家庭が子供を海外へ留学させるようになり、こうした日本語もままならない一部のエリートが日本の中枢を牛耳る」「英語圏国家の英語による文化支配」……と、なかなか刺激的な文言が踊ります。まあ、著者は高い教育を受けた頭がいい人なので、文章や論理は破綻しておらず、読み切ることは苦痛ではありませんし、なるほどこんなふうに攘夷派は考えて、こんなレトリックを使うのか、と感心させられました。
 で、僕が思うのは、確かに世界共通語が英語になって、英米などの英語圏の国民は大いに得しているし、ある種の文化支配ではあるし、まあ、それはそうだよね、と思うのですが、それが現実の世界なので、だからどうするのか、という話ではあります。もう一回戦争やって、日本語を世界共通語にするようにがんばるのか、と。
 まあ、彼ら攘夷派の言うことが正しかったとしても、いや正しいからこそ、ミクロで見れば、子供の世代はますます英語ができたほうが(個人としては)得するわけですから、家庭での教育方針としては、子供の英語教育はがんばりましょう、という話で、それ以上でもそれ以下でもありません。

『週刊金融日記 第326号 グローバル資本主義を生き抜くための子供の英語教育』

 これまでの世界は、西洋先進国が生み出した民主主義と市場経済の組み合わせが勝利の方程式だったわけですが、中国など必ずしも民主主義ではない国家が台頭しています。確かに、日本のワイドショー民主主義を見ていると、こういう国民の雰囲気で政策が決まる政治システムはどうなのかと思うこともあり、この勝利の方程式が崩れるのかどうか、というのは僕が長期的に注目しているテーマです。

『週刊金融日記 第330号 最近考えている政治経済の長期的テーマについて』

 そんな中、サウジアラビアの皇太子に批判的な記事を書いていた、ワシントン・ポストのコラムニストである同国出身のジャマル・カショギ氏が暗殺されてしまったかもしれない、という大変ぶっそうなニュースが飛び込んできました。そして、トヨタ自動車に次いで、日本第2位の時価総額を誇るソフトバンクの孫正義氏が推進しているファンドが、この皇太子から多額の出資を受けており、ソフトバンク株が大暴落しています。
 もし、本当にジャーナリスト暗殺に関わっていたら、先進国のまともな企業はこうした資金を受けなくなるので、ファンドとしては致命的かもしれません。ビジネスマンは反社会的勢力と取引しないように、非常に気を使っていますが、まさか、批判したジャーナリストを特殊部隊を送り込んで拷問の末に暗殺するとか、仮に本当だったら反社どころの騒ぎではありません……。
 これは国際問題に発展しそうですね。

●孫正義ファンドのサウジ皇太子が記者暗殺を命令か。Apple Watchが殺害の一部始終を記録?
https://www.gizmodo.jp/2018/10/crown-prince-of-saudi-arabia-orders-to-assassinate-the-journalist.html

●ソフトバンク株が急落、サウジ記者の行方不明問題への懸念増大
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-15/PGMIEH6S972801

●制裁にはそれを上回る「報復」を サウジアラビア、行方不明の反政府記者をめぐり、国際社会に警告
https://www.businessinsider.jp/post-177383

 今週も興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

-オススメのクレカをご教示ください
-C CHANNELはIPOできると思いますか
-最初の声掛けがなかなかできないナンパ初心者に伝えたいコツ
-ストナンでLINEゲットした芸能人を落としたいです
-後世にひとつだけ恋愛工学の知識を残せるとしたら何を残しますか
-10月から購読をはじめたのですがこのメルマガは恋愛強者だけのものですか

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.恋愛工学的視点からアジアの移住先候補を考える 暫定版

 今年は観光地取材や投資先開拓などのため、アジア諸国を旅行しまくったので、いろいろと生きた情報が集まりました。暫定版ではありますが、私見たっぷりにいくつかの国をレビューしてみたいと思います。ところで、4、5年前は、国の借金が積もりに積もって日本は財政破綻する、ということをさまざまな学者や評論家が煽っていました。また、庶民レベルでもワイドショーがこのような日本の財政破綻に関する話題を頻繁に特集しており、海外に移住したり、海外の銀行にお金を預けて、来たるべき財政破綻に備える、というようなことがちょっとしたブームになっていました。
 しかし、待てども待てども、円・株・債券のトリプル安で幕を開けるはずの日本の財政破綻は起こらず、それどころか金利はゼロに張りついたままです。調子こいて海外に移り住んだごく一部の人は、言葉もわからない現地になじめず、日本に帰りたい、帰りたい、と嘆いています。そもそも保全するほどの資産を持っていない人が海外に資産逃避というのもアレなんですが、そうした人たちは、海外に資産を移さないとこれから起こる預金封鎖で大変だ!と煽る日本人のセミナー業者にお金を盗られたり、海外銀行の口座開設を代理でやる日本人ブローカーに手数料でボラれて、それでも残った少ないお金を海外の金融機関に預けて、金額が少ないので口座維持手数料で削られていき、いまや一文無しです。いつの世も情弱は大変ですね。
 さて、日本が本当に財政破綻するのか、どれぐらいの国債発行残高まで大丈夫なのか、というのはなかなか難しい問題です。僕は財政破綻の可能性はゼロではないと思いますが、4、5年前に財政破綻を煽っていた人たちが曲がりなりにも順調なアベノミクスで沈黙してしまって、最近はそういう議論自体が少なくなったようです。
 個人的には、そんな金融の難しい問題はさておき、外国に住むかどうかを決める重要な要素は、自分がモテるかどうか、だと思うんですよね。あとは、食事ですね。そして、金持ちというか高額所得者なら税率、そうでないノマド的なフリーランサーだったら物価が重要です。
 以下、簡単にレビューしてみたいと思います。

【金持ちならシンガポールか香港の2択】

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週刊金融日記 第339号 恋愛工学的視点からアジアの移住先候補を考える 暫定版、世界同時株安は一時的な調整か、香港島中環周辺の美味しい中華を3軒ほど、オススメのクレカをご教示ください、他

藤沢数希

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藤沢数希。金融日記管理人。恋愛工学メルマガ発行。理論物理学研究者、外資系金融機関を経て、作家。著書:『なぜ投資のプロはサルに負けるのか』『日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門』『反原発の不都合な真実』『外資系金融の終わり』
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