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週刊金融日記 第483号 狂気の東京の中学受験を回避して学歴社会に勝つための教育戦略まとめ、オリンピック成功だが菅内閣支持率過去最低、海外での安い和食は大戸屋がいいです、非モテ男性の社会への復讐テロ、他

// 週刊金融日記
// 2021年8月11日 第483号
// 狂気の東京の中学受験を回避して学歴社会に勝つための教育戦略まとめ
// オリンピック成功だが菅内閣支持率過去最低
// 海外での安い和食は大戸屋がいいです
// 非モテ男性の社会への復讐テロ
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 日本ではオリンピックが無事に終わり、なんだかんだ言ってオリンピックはやって良かったんだろうな、と思います。菅首相に感謝ですね。しかし、残念ながら菅内閣の支持率は下がりっぱなしで、オリンピック開催で波に乗るという菅首相の思惑は大きく外れました。

●菅内閣 「支持」29% 内閣発足以降最低を更新 「不支持」52%
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210810/k10013193031000.html

●東京五輪の成功は政権浮揚につながっていないって? ケチなこと言うな! 菅さんおろしたいなら堂々と名乗りをあげよ
https://www.fnn.jp/articles/-/222413

★IOCのバッハ会長も東京オリンピックが無事に終わりご機嫌の様子です。

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- 所長はELSAのアセスメントテストで何点取れますか
- 向こうからアプローチされ会社の同僚とやってしまいました
- コロナ禍でストナンはやはり難しいのでしょうか
- 単なるアイディアですが托卵女子に子供を生んでもらうという戦略はどうでしょうか
- 非モテ男性の社会への復讐テロをどうすれば防げるのか

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.狂気の東京の中学受験を回避して学歴社会に勝つための教育戦略まとめ

 Twitterを見ていると、やはり東京のそこそこ以上の年収で年齢のビジネスマンたちの話題は子供の教育が多く、とりわけ彼らの主戦場は東京の中学受験ということになる。
 しかし、東京や関西の一部の中学受験は本当に大変で、親と子への負担は尋常ではない。中学受験は半分は親の受験とも言われており、ホワイトカラーの家庭にとっては、子供を使った家庭同士の代理戦争といった様相を呈している。限られた名門中学の椅子を巡って、果てしない軍拡競争が行われ、大変なものになっている。

週刊金融日記 第458号 東京の中学受験は割に合わないゲームになっている

 さて、まずは読者の方からもらった相談メールを紹介しよう。

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- 都内二児の母ですが中学受験をするか考えています

はじめまして。
都内で二児の母をしているものです。
先日の藤沢先生の中学受験に関するツイートを見て、中学受験の大変さに慄いています。

「東京で子育てしてるなら、中学受験回避は甘え。ただの現実逃避。毎週自分の子供が塾で何番か見て、それによってクラスを下げられたりして、小学校が終わったあと7、8時間は勉強するのが当たり前、ということはぜひ経験したほうがいい。」
-- https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1422084968788807680

子供は小学校3年生と1年生で、上の子は中学受験をするかどうか決めないといけない学年になりました。
夫は地方の公立高校出身で中学受験は必要ないと言っていますが、私の周りは中学受験をする家庭が多く、考えています。
藤沢先生的には、中学受験回避は甘えということですが、高校受験をする場合のルートについて、意見をお聞かせいただければ、と思います。
バックナンバーもいくつか読ませていただきました。
よろしくお願いします。
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 最初に言っておくと、中学受験が大変なのは、親子が勝手に大変にしているだけである。簡単に入れる私立中学はどこにでもあり、塾も子供が成績が悪くても、強制的に勉強させるわけではなく、単に放置されるだけだ。だから、中学受験は大変ではない。何が大変かと言うと、難関中学に合格させるまでの受験学力を子供に付けさせるのが大変なのである。
 結論として、多くの家庭にとって、もはや中学受験はコスパが合わないと思う。過去のバックナンバーに書いたが、中学受験塾の負担が3年間で約300万円、さらに私立の中高一貫校へ通うと、公立ならほぼ無料の授業料が年間100万円ぐらいかかるわけで、6年間600万円である。入試のための諸経費等を100万円ぐらいで考えると、ざっくりと300万円+900万円+100万円で、約1000万円は公立高校受験のコースより余分にかかるわけだ。そして、中学受験の競争で、このゲームに参加する親子で報われるのはざっくりと言って、上位2割ぐらいがいいとこだろう。つまり、8割は負け戦になる。

週刊金融日記 第209号 中学受験に参戦するには「覚悟」が必要

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