週刊金融日記 第187号 婚姻費用や養育費の算定方法を完全に理解する、FRB12月利上げか、豊洲の美味しい割烹、クラウド会計と税理士の未来、他
// 週刊金融日記
// 2015年11月10日 第187号
// 婚姻費用や養育費の算定方法を完全に理解する
// FRB12月利上げか
// 豊洲の美味しい割烹
// クラウド会計と税理士の未来
// 他
こんにちは。藤沢数希です。
FRBがとうとう利上げするようで、ドル円相場は1ドル=123円ぐらいになっています。これだけ円安が続くと、海外旅行のお得感がぜんぜんありませんね。また、日本人の給料は世界的にかなり安くなっています。今後も少子高齢化が進み、経済は緩やかな停滞を続けていくので、バリバリ金を稼ぎたい優秀な若者が海外を目指すような時代が来るかもしれませんね。
今日は11月なのに急に暖かくなって、半袖でちょうどいいぐらいでした。冬は牡蠣も蟹もアンコウも美味しく、また、日本の狩猟期間は11月15日~翌年2月14日(北海道は10月1日~翌年1月31日)なので、これから日本産の美味しいジビエも出回ります。僕はウズラが好きなんですよね。
●日本の狩猟制度の概要
https://www.env.go.jp/nature/choju/hunt/hunt2.html
フジテレビが初の赤字になったということでネットでは騒がれていました。しかし、連結で見ると、不動産事業などが好調で黒字ではありますね。それにしても、他のテレビ局はこのニュースを報じません。メディアとしての矜持は……。
●ジリ貧のフジテレビ、視聴率は盛り返せるか
http://toyokeizai.net/articles/-/91647
今週の読者投稿コーナーも盛り沢山です。
―離婚したいが慰謝料や婚姻費用は払いたくない
―クラウド会計と税理士の未来
―初心者にオススメな東京のデートコース
―ボーイフレンドクラッシャーが決まりニュージーランド戦に勝利
それでは、今週もよろしくお願いします。
1.婚姻費用や養育費の算定方法を完全に理解する
結婚や離婚の経済的な事柄を考えるために、養育費や婚姻費用は重大な意味を持つ。しかしながら、こうした養育費や婚姻費用の金額に関しては、これまで詳細な計算方法を解説してこなかった。ネット上に散見される簡易的な計算プログラムを紹介するに留まってきた。専門性がやや高いため、ほぼブラックボックスとして扱ってきたのだ。しかし、恋愛工学を学ぶ者として、養育費や婚姻費用(コンピ)の算出方法とその法的な根拠を、原論文*にまで遡って理解することは不可欠である。実際に、数式レベルで理解できると、結婚という金融商品の性質が非常にクリアになるのだ。
*『判例タイムズ1111号―簡易迅速な養育費等の算定を目指して―養育費・婚姻費用の算定方式と算定表の提案―』
婚姻費用の支払い義務は、配偶者には自分と同程度の生活をさせなければいけないという考え方に基づいている。つまり、さまざまな経費の後に残るお金は夫婦で二等分しなければいけないのだ。そして、婚姻費用の計算の元になるのが「基礎収入」と呼ばれるもので、夫婦が分けるパイのことだ。基礎収入は、次の式で表される。
基礎収入 = 税引き後の所得 - 職業費 - 特別経費
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