週刊金融日記 第91号 続・恋愛工学と倫理、大発会は暴落ではじまる、ハゲタカの真山仁さんとの対談（中編）、台湾食い倒れツアーと芸能人ステマについて、女をディスることと笑いの違い、他

// 週刊金融日記
// 2014年1月6日 第91号
// 続・恋愛工学と倫理
// 大発会は暴落ではじまる
// ハゲタカの真山仁さんとの対談（中編）
// 台湾食い倒れツアーと芸能人ステマについて
// 女をディスることと笑いの違い
// 他

　新年、明けましておめでとうございます。藤沢数希です。
　さて、今週も盛りだくさんの内容ですね。特に、いつもはあっさりと書いていた「ブログではいえないお店」コーナーがかなりインフォマティブな内容になっています。芸能人のステマなどについて書きました。
　Cakesで連載していた、ハゲタカの真山仁さんとの対談の続きも転載しております。
　今週号の冒頭では、再び、重要なテーマである、恋愛工学と倫理を取り上げています。
　それでは、みなさん、2014年もよろしくお願いします！

１．続・恋愛工学と倫理

　じつは倫理や道徳は恋愛工学でも大変重要です。
　法令遵守とかトラブルを起こさないためとか、コンプライアンス的な理由もありますが、一番重要なことはマインドセットへの影響です。悪いことをしていると罪悪感を感じながらやることは長続きしないし、最高のパフォーマンスを発揮できないからです。
　世の中の偉業を成し遂げた人たちは、好きでやっていたことは間違いありませんが、それが世界をより良くすると信じて突き進んでいけたからこそ、でしょう。

　これは単純な金儲けにも言えて、ハゲタカの真山仁さんとの対談でも出てきましたが、日本人の多くが、金儲けに対してどこか後ろめたいというか、罪悪感みたいなものを感じています。

日本人に足りないのは「強欲」なのか？
https://cakes.mu/posts/4388

　僕がそこそこ経済的に成功できたのも、いま考えると、人生のかなり早い段階で、金儲け＝善、お金が大好き、お金を儲けることは社会を良くしていくことだ、というように完全に潜在意識が書き換えられたからだと思います。合法的にビジネスをして、他人に迷惑をかけずに（競争の結果、ライバルに打ち勝ったり、新しいテクノロジーを世に広めて既得権益をぶっ壊していくことは、社会全体にとってすばらしいことで、絶対的な善です。この場合の「他人」にこうした供給側の人は入りません）、利益を出すということは、絶対的に正しい行動で、必ず神様から祝福されるのです。
　決められたレールの上で貧乏なサラリーマンをずっと続けている人がいるとしたら、それは潜在意識に「金儲け＝悪」というのが入っちゃっているからだと思います。

　恋愛も同じで、この女は俺とセックスしたら絶対に幸せになる、と強く信じることが大切です。ちょろまかそうとか、騙そうなんて思ってはいけません。女の人も、この男を私に夢中にさせれば、この男は救われる、と思って誘惑しないといけません。利用してやろう、なんて思っていては二流の男としか付き合えません。
　武道では心技体が重要だとされます。恋愛も同じです。
　ルックスや金などの表面的な価値が「体」だとしたら、恋愛工学のテクノロジーは「技」です。そして、これらは「心」が伴わなければ力を発揮しないのです。心とは自信のことでしょう。そして、より強い自信を得るためには、自分が世界のために善いことをしている、という確信が必要なのです。

　今回は、我々の恋愛工学に対しての迷いを感じている読者からの投稿を最初に取り上げましょう。

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—クリスマス生き残りのご報告と倫理の問題について

最近ご無沙汰しておりましたが、スーパーサイヤ人の件等で、何度か取り上げていただいた外資系バンカー(既婚)です。