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週刊金融日記 第510号 進化生物学ブックガイド、ロシア全面戦争開始、日本のコンビニはなぜすごいのか、戦わない奴らが戦ってる奴を笑うな、他

// 週刊金融日記
// 2022年2月24日 第510号
// 進化生物学ブックガイド
// ロシア全面戦争開始
// 日本のコンビニはなぜすごいのか
// 戦わない奴らが戦ってる奴を笑うな
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 先週は身内がとうとうコロナに罹ってしまった、と思っていたら、たったいま、ロシアがウクライナに全面戦争を開始した、というニュースが飛び込んできました。やれやれ。

●プーチン大統領 軍事作戦実施表明 “ウクライナ東部住民保護”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220224/k10013498841000.html

●ロシア、ウクライナに侵攻 複数都市が標的
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB243010U2A220C2000000/

週刊金融日記 第506号 コロナとナスダックとウクライナ 2022年はダメっぽい

 昨日までは、ウクライナ東部のいくつかの親ロシアの州の独立をロシアが承認し、そこにロシア軍を送り込み、ウクライナは領土の一部を盗られて、国際社会はこれはアカンだろ、と思いつつも、経済制裁だけに留めて、なんだかなあ、と後味の悪さを残しながらもロシアのプーチン大統領の横暴を見守る、というシナリオが有力と考えられていました。
 しかし、事態は一転します。今朝、ロシアは一気呵成に全面戦争をしかけ、ウクライナ全土の軍事施設にミサイルを撃ち込みました。ロシア軍は首都キエフ掌握に動いています。長期戦になればいろいろ大変なことがわかっているので、短期決戦で一気にケリをつけるつもりでしょう。Twitterのタイムラインには、ウクライナの各都市に打ち込まれたミサイルの様子などがリアルタイムに流れてきています。

★欧米に対しても、もしロシアになんかやったら、すぐさま最新の核ミサイルをぶち込むぞ、とプーチン大統領は睨みを効かせています。これでは、国際社会はウクライナ侵攻を指を咥えて見ている他ありません。

★ウクライナは核放棄したことが、運の尽きだったのかもしれません。

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- 草サッカーチームでゲームを主催する際に参加者の返事が曖昧で困っています
- 年収1200万円会社員ですが副業のオンライン家庭教師ビジネスを拡大させたいです
- 年収1500万円ですが妻にバレずにパパ活がしたいです
- アク○□チュア勤務を自慢しながらコリドーでナンパして失敗する動画が話題ですがいったいどうすればよかったのでしょう
- 就活についてのバックナンバーやオススメの本などを教えてください
- 落伍しかけている医学部生を助けるために
- Aクラス以上をゲットするとどうしてもポストSPで非モテコミットしてしまいます

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.進化生物学ブックガイド

 先週は戦略思考やビジネスマインドの自己啓発のための古典をいろいろ紹介した。売れるビジネス本は、時代に合わせて、旬の人物が(多くの場合ライターを使って)書くのだが、だいたい内容は同じである。ただ、大前研一さんは、そういう数多のビジネス本著者たちとは次元が違った。本棚にあった、20年前に書かれた『チャイナ・インパクト』 https://amzn.to/3sY4uL4 という本を読んでいたら、よく20年前に中国経済についてこんな本を書けたな、と驚いた。全盛期の頃の大前研一さんは、やはり神がかっていたように思う。彼は当時、マレーシアやシンガポールなどの国家のトップにもコンサルタントとして国家戦略をアドバイスしていた。

週刊金融日記 第509号 自己啓発本紹介で大前研一さんの本を読み返していたら瀧本哲史さんが蘇った

 さて、戦略的思考を大前研一さんから僕は学んだわけであるが、人間とは何か、という人間やその集合である社会に対する理解は、もっぱら進化生物学に依っている。僕は中学に入ってからというもの、あまり勉強しなくなって(定期試験前日の一夜漬け程度はやっていたが学年順位は下位4分の1程度には低迷し続けていた)、もっぱらゲームと漫画の日々であった。それでも、数々の対戦ゲームが上手であったため、特に同級生たちから見下されることはなかった。
 しかし、英語は親戚が海外に夏休みに連れて行ってくれたこともあり、勉強する意味を子供なりに見い出していたので、英語に関してはそれほどひどい成績ではなかった。そして、物理だけはなぜか授業をてきとうに聞いて、定期試験の一夜漬けをするだけでたびたび学年トップの成績を取った。後に物理の研究者になるのだから、やはり、そこは素質があったのだと言わざるをえない。数学はまったくテストなどはできていなかったが、それは単に必要な知識がないからであり、それさえ身につければできるようになる、と思っていたので偏差値30ぐらいでも苦手意識はなかった。案の定、高3のときに1年間参考書を自分で勉強したら、そこそこできるようになった。しかし、古典や歴史などは壊滅的というか、中高6年間まったく勉強する気も起きず、ほとんどゼロという状態であった。人文科学はまったくゼロという状態で大学に入ることになる。

 僕が思うに、古典や歴史などは、人間とはなにか、人間社会とはなにか、を考えるための科目である。僕はそこが完全に無学であったので、ある意味で、人間や社会を理解する上での道具を何も持っていなかった。良く言えば、先入観というものがなかった。先週のメルマガに書いたように、不思議なことに、大学生になり突然本を読むようになった。その時に、たまたま出会ったのが、竹内久美子氏の本である。

『BC!な話 あなたの知らない精子競争』竹内久美子
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『賭博と国家と男と女』竹内久美子
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『浮気人類進化論きびしい社会といいかげんな社会』竹内久美子
https://amzn.to/354wZPh

『パラサイト日本人論ウイルスがつくった日本のこころ』竹内久美子
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『小さな悪魔の背中の窪み―血液型・病気・恋愛の真実』竹内久美子
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