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週刊金融日記 第14号 政府による人間の性への介入を考える、増資インサイダー取引の摘発が本格化、代官山の正統派フレンチ、他

// 週刊金融日記
// 2012年7月15日 第14号
// 政府による人間の性への介入を考える
// 増資インサイダー取引の摘発が本格化
// 代官山の正統派フレンチ
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 ところで、今週から、土曜日の深夜までにメルマガを書いて、日曜日の午前中から皆さんが読めるようにしようと思っていたのですが、これは「来週から朝方に切り替えて、朝の7時半起床を、朝の5時半に変えて、2時間早く寝よう」というのと同じぐらいの難易度であることが発覚しました。
 今週は連休なので、どうか大目に見てやって下さい。
 そのかわりといってはなんですが、今週号は、週刊金融日記創刊以来で、一番のボリュームになっております。
 旅行先からの帰りなどに、のんびりと読んで頂ければ幸いです。

1.政府による人間の性への介入を考える

 人間が人間を選別する、という試みは、様々な物語の中で見られます。
 旧約聖書『創世記』では、神は地上に増えた人々が悪を行っているのを見て、これを洪水で滅ぼすことにしました。そして「神と共に歩んだ正しい人」であったノアに、ノアに箱舟の建設を命じたのです。こうしてノアは、次の世界を担う人材を選別する重責を担うのでした。
 最近では、スティーヴン・スピルバーグの『ディープ・インパクト』でしょう。巨大な隕石が地球に衝突するという映画です。人類が生き延びるために巨大シェルターを建設するのですが、その際に、僅かな人しか入れないので、人間が人間を選別するということが行われます。そして、政府の要人、医者、科学者、軍人などが優先され、それ以外の国民は抽選で選ばれた人だけがシェルターに入ることができました。
 これはまさに計画経済とか社会主義の発想で、その過程で科学者や高級官僚が「選ばれる」のですから、なぜ、日本の大学教授や官僚があれほど社会主義が好きなのかちょっと理解できる気がしました。

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