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週刊金融日記 第354号 グローバルに子孫繁栄させるための子供の教育戦略、FRB年内利上げ控える、白金台の首都高ガード下で安くて美味しいビストロ、恋愛工学のおかげでできる男になったのですがED、他

// 週刊金融日記
// 2019年2月4日 第354号
// グローバルに子孫繁栄させるための子供の教育戦略
// FRB年内利上げ控える
// 白金台の首都高ガード下で安くて美味しいビストロ
// 恋愛工学のおかげでできる男になったのですがED
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 今日の東京は、なんと18℃まで気温が上がるそうです! 暖かくていいですね。しかし、急激に気温が上がるということは、やつがやってくる、ということです。そうです。花粉です! 花粉症の人は気をつけて。

●関東は気温上昇、房総半島で15℃上回る暖かさに
https://weathernews.jp/s/topics/201902/030095/

 バックナンバーの第56号については、かなり頻繁にメルマガのプラットフォームに問い合わせが来てしまうようです。これも過去に何度も説明しましたが、これでいいです。落丁ではありませんよ! 基本的に、参考文献を日本語に訳しただけの内容です。もし、どうしても、言ってる意味がわからなかったら、参考文献を買って読んでみてください。
 もう第56号について、プラットフォームに問い合わせるのはやめてください。お願いします。

『週刊金融日記 第56号 男がセックス以外に考えていること』

"What Every Man Thinks About Apart from Sex," Sheridan Simove
https://amzn.to/2DaFbeH

 いつものように読者からの興味深い投稿がいくつもありました。見どころは以下のとおりです。

- 暗記ゲームで単語を覚えるために役立つアプリ
- 金盾(Great Firewall)を回避する方法
- 加工して盛った写真を上げたらTinderでマッチ率が落ちました
- 恋愛工学のおかげで8年ぶりにセックスのできる男になったもののEDでピンチ
- 平凡なサラリーマンが年収2000-3000万円を目指すための方法

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.グローバルに子孫繁栄させるための子供の教育戦略

 吸収するカロリーよりたくさんカロリーを消費し続けるという非常に簡単な方法で誰でもダイエットに成功することができます。先週は東京の中学入試でしたし、これから大学入試も本格化し、日本は受験シーズンですが、日本の入試問題は中学にしろ高校にしろ大学にしろ、もう何十年も中身が変わっておらず、似たような問題が毎年出ることがわかりきっているのですから、入試日までにそれらを解けるようにするために毎日コツコツ勉強するだけで、誰でも受験勉強は成功します。
 しかし、残念ながら、ダイエットも受験勉強も、多くの人がやり遂げることができません。人間は目の前の短期的な欲望に振り回されており、実際に、そうした欲望に振り回されるのが、旧石器時代にサバンナの中で生きていた人間には最適な生存戦略だったのです。いつ飢えるかわからないので、目の前に甘いものや脂肪があったら、めいっぱい食べておくのが正解です。アメリカで最も人間を殺しているのは銃でも麻薬でもなく、砂糖という白い粉です。サバンナでひとりで受験勉強しているようなヒトがいたら、すぐにライオンに食われてお終いでしょう。受験勉強を続けることは、人間の自然な本能とは合わないのです。
 先日、アジア諸国の出生率を見たら、ずいぶんと低くなっていることに気がつきました。やはり、経済が豊かになると子供の数が減る、というのは人類に普遍の法則のようです。これは生物学的な観点からいえば大きな謎で、先進国では一人当たりにかかる教育費が多く、生物界でも子育てにかかるコストが低い生みっぱなしの種は大量に卵や胎児を産むが、子育てに手間をかける大型哺乳類などは限られた数の子供しか産まないのといっしょで、先進国では少子化になる、などと説明されることがありますが、これは屁理屈の域を出ていないでしょう。

●アジアの合計特殊出生率ランキング
https://ecodb.net/ranking/area/A/wb_tfrtin.html

 僕は単に、コンドームやピル、中絶手術の費用が、経済的に豊かになると簡単に庶民にも負担できるから、という仮説を支持しています。利己的遺伝子仮説によると、個体は遺伝子拡散のための乗り物に過ぎないわけですが、人間以外のすべての動物は性欲をインプリメントしておけばこの目的が達成されるので、必ずしも子供をたくさん持ちたい、というような高次の欲求を埋め込んでおく必要はなかったわけです。サバンナで生活していたころの人間も、性欲があればがんばってセックスするので、子供が自然と増えるというわけです。人間、特に人間のオスは例外なく性欲に駆られていますが、必ずしも子供が欲しいという欲求があるわけではありません。避妊や中絶がテクノロジーによって安価に利用可能になれば、人間は基本的には快楽を求めるだけの怠惰な生き物ですから、進化論的にできあがった自らの脳をハックして、子供を作らずしてセックスの快楽だけを取り出すことになってしまった……、というわけです。あくまで先進国の人口抑制、という観点から言えば、さながらこうした子供を産まないためのテクノロジーは、14世紀頃に大流行し、世界人口を4.5億人から3.5億人まで減らしたと言われる黒死病(=ペスト)以上のインパクトがあったのかもしれません。
 以前、最近の若者の「草食化」は、じつは草食化でも何でもなく、性欲自体は昔と同じで旺盛だが、それらの大部分が無料ポルノ動画で際限なく費消されてしまうため、現実の女性に向かわなくなってしまっただけではないか、という仮説を述べましたが、この点でも便利なインターネットがまるでかつての中国を壊滅させてしまった阿片のように振る舞っている、とも言えるでしょう。

●インターネットは、現代社会にバラ撒かれたアヘンである。
https://cakes.mu/posts/7181

 大半の人間はダイエットも受験勉強も成功させることができないので、子供の世代、そして、孫の世代という100年、200年単位の人類の将来のことを気にかける、ということはまず無理な話です。しかし、こうした長期的な視点から見ると、子供が生まれない文明は、必ず滅びる、ということです。その点で、100年以上のスケールで見ると、いまでもたくさん子供を産み続けているイスラム教、あるいは中絶はもちろんのこと避妊まで罪とするような、一部のカトリック系のキリスト教などが地球上で繁栄していくのではないか、と僕は予想しております。日本人は滅びゆく運命でしょう。

●「男尊女卑」のイスラム教国家は大繁栄を続けている
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52093322.html

 さて、今週も志の高い読者の方から投稿がありましたので、紹介したいと思います。

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- 子孫繁栄のため世界に散らばる子供たちの教育について相談

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