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週刊金融日記 第181号 恋愛工学のコミュニティが日本社会に与える影響について、フォルクスワーゲン米国排ガス不正問題、白金のハレの日のフレンチ、クラブでの踊り方を教えてください、他

// 週刊金融日記
// 2015年9月29日 第181号
// 恋愛工学のコミュニティが日本社会に与える影響について
// フォルクスワーゲン米国排ガス不正問題
// 白金のハレの日のフレンチ
// クラブでの踊り方を教えてください
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 安倍首相は、アベノミクスの第2ステージとして、新3本の矢を発表しました。「希望を生み出す強い経済」「夢を紡ぐ子育て支援」「安心につながる社会保障」です。

●「新3本の矢」から消えた金融政策、漂う不透明感
http://jp.reuters.com/article/2015/09/25/focus-abenomics-second-stage-idJPKCN0RP0V320150925

 我々もふたつ目の少子化対策については、大いに貢献できそうです。恋愛工学の普及により、男性の草食化を食い止めることが、その第一歩でしょう。アベノミクスと同様に、恋愛工学も第2ステージに入っており、プレSPからポストSP、そして、今後はポスト妊娠ピリオド(ポストPP)に注目が移ってきています。じつは、法律の専門家を交えながら、円滑に事実婚に持ち込む方法について、当研究所で議論しているところです。近々まとまった論文を発表するので、しばらくお待ちください。
 ケークスで連載中の『ぼく愛』 http://amzn.to/1MO6yMn はいよいよ佳境ですね。

●Chapter6-7 星に願いを
https://cakes.mu/posts/10668

 本日創刊された女性ファッション誌「MARIA ORIENTE」にコラムを書きました。

●MARIA ORIENTE 創刊号
http://amzn.to/1O42Ui4

 人生相談コーナーの見所は以下のとおりです。特に「クラブでの踊り方」についてはくわしく書きました。

—クラブでの踊り方を教えてください
—バツイチの女ですがキャリアの選択で悩んでます
—CAとノーグダでゴールしたものの既読スルー
—40代既婚子持ちですが社内のレズの女性とセックスできました

 それでは今週もよろしくお願いします!

1.恋愛工学のコミュニティが日本社会に与える影響について

 SNSのいいところは同じ趣味や考え方を持っている人たちをフォローすることによって、自分が興味がある情報(悪くいえば、聞いていて気持ちいい情報)を効率的に収集できることだ。僕は時間的な制約などがあり、オフ会などのイベントを開催しないし、このメルマガでもプライバシーへの配慮から基本的に匿名で情報交換が行われるため、読者同士の交流は主にTwitterを通して行われている。実際に同志たちがお互いに出会い、恋愛市場という戦場でいっしょに戦う仲間となり、ときに励まし合い、ときにライバルとして切磋琢磨しているのを見ると、僕はこのメルマガで恋愛工学の研究を続けてきて、本当に良かったと思う。
 しかし、SNSの副作用として、世間とは乖離した情報や考え方をあたかも世間そのものだと錯覚してしまうことがあることはよく知られている。また、世間から身を隠しながら、この恋愛工学という秘密の研究に関わり、秘密のコミュニティに身を置いていたメンバーが、可視化されてしまい、謂れのない非難の的にされてしまうことが多くなってきた。味方を見つけるためのテクノロジーは、同時に敵から見つかってしまうテクノロジーでもあるのだ。
 恋愛工学の批判者たちは、最近では、恋愛工学の手口が広まったために、今後は恋愛工学が使えなくなるということを、よく言っている。それは本当なのだろうか?
 過去に、この話題には幾度となく触れてきた。いま僕の手元には、メルマガの購読者数、『ぼく愛』の発行部数と大まかな実売数などの最新の公表されていないデータが揃っている。こうした数字から、改めて、恋愛工学のマーケットインパクトを考えることにする。そして、最後に恋愛工学をともに学ぶ同志たちや、こうした最近増えてきたように感じる批判者たちとの違いを考え、我々が何を目指し、ネットを通して連携を深めながら、恋愛工学の研究活動を続けているのかを確認したい。
 結論から言うと、恋愛工学が普及しても、既存ユーザーにはプラスにしかならないことが証明できる。さらに、いま我々は歴史の転換点に差し掛かっているかもしれない。
 以下、順を追って説明しよう。

■日本の恋愛市場のサイズ

 (男性読者から見た)市場規模はどの程度のものだろうか? バックナンバーですでに計算しことがあるが、こうした数字をざっくりと推計できるスキルは、ビジネスでは非常に大切なので、再度確認しよう。
 まずは日本の全人口が約1億3000万人である。半分が女性なので女性の数は約6500万人だ。これの全てが恋愛対象となるわけではなく、実際はこの10分の1程度だ。
 年齢による人口分布は0歳~80歳までの矩形で近似する。日本は少子高齢化で寸胴型の人口分布をしているので、それほど悪い近似ではない。この中で女性の恋愛アクティブ年齢を20~40歳だと仮定しよう。これはただの近似で、計算のために40歳で切っているだけで、もちろん40歳を越えても魅力的な女性はいくらでもいるし、20歳でも魅力的でない女性もいくらでもいる。実際に、僕は成熟した女性が好きだし、本日創刊された"MARIA Oriente" http://amzn.to/1O42Ui4 という女性ファッション誌に「アラフォーのキャリアウーマンはモテる」というコラムを書いてしまったほどだ。あくまで計算のために便宜的に40歳でカットしているということを理解していただきたい。
 こうして年齢的に恋愛対象となりうる女性の数は約1600万人に絞れる。しかし、この人たちの全てがターゲットになるわけではない。『ぼく愛』で永沢さんが言っていたように、恋愛工学は「中の上」以上の女性に対してのテクノロジーだからだ。そこで、上位40%がこの基準を満たすと仮定しよう。
 年齢で4分の1になり、さらにその4割だけがターゲットという、かなり厳しいスクリーニングをすると、結局、全ての女性の約1割が、恋愛工学の適用対象ということになる。女性の数は6500万人ほどなので、ざっくりと言って650万人だ。四捨五入すると約700万人である。

 恋愛市場のパイの大きさ = 約700万人

 この数字は日本の恋愛市場のマクロな分析をする上で、とても重要な数字なので覚えておこう。

■恋愛工学の普及によるヒットレシオの低下

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