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週刊金融日記 第22号 1+1が2ではない男のカオとカネ、米連銀のQEとは何だったのか、東京タワーを見上げるレストラン、フォースの力を信じろ、新刊『外資系金融の終わり』、他

// 週刊金融日記
// 2012年9月9日 第22号
// 1+1が2ではない男のカオとカネ
// 米連銀のQEとは何だったのか
// 東京タワーを見上げるレストラン
// フォースの力を信じろ
// 新刊『外資系金融の終わり』
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 金曜日か土曜日ぐらいには、僕の新刊が全国の書店に並ぶはずです。自分で言うのもなんですが、今回はなかなかいい本に仕上がったと思います。

『外資系金融の終わり』 http://goo.gl/K1ffZ

 今週号も、恋愛にグルメに人生相談と盛りだくさんの内容ですが、新刊にも関連しているのですが、アメリカの金融政策に関する記事も書きました。
 これからも、ますますメルマガ『週刊金融日記』の内容を充実させていきますので、よろしくお願いします。

1.1+1が2ではない男のカオとカネ

 男の恋愛市場での競争力は、金持ち度とイケメン度の2ファクター・モデルで表されるという考え方が一般的なのだが、このふたつの魅力度の合計が単純にその男の魅力にはならない、というのが恋愛市場の興味深いところだ。
 これは何も、イケメンや金持ち男より、単純にたくさんの女に声をかけられる男や、女をちょろまかすコミュニケーション技能に長けた男のほうが実際は恋愛市場でのパフォーマンスがいい、という当たり前のことを言っているのではない。今日話したいことは、もっと微妙な恋愛市場のニュアンスについて、だ。

 最初に簡単なケース・スタディからはじめよう。
 ここにイケメンだが貧乏な男子大学生がいるとしよう。女の扱いが上手くて、美人女子大生をこともなげに撃ち落としているし、クラブなどで出会った年上の女性と一夜を共にすることもたびたびある。
 さて、この彼が、たとえば三菱商事に就職して、それなりにカネも稼ぎ、社会的地位が高くなるとどうなるか? イケメンでカネがあったら鬼に金棒じゃないか、と思うかもしれないが、実際の所はモテなくなるのだ。少なくともセックスができなくなったりする。
 それは、なぜか?

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