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週刊金融日記 第244号 僕たちのロッカールームトーク、FOMC利上げでひとまず材料出尽くしか、石垣島にめちゃくちゃ安く行けました、恋愛工学生たちと大阪で会ってみた、他

// 週刊金融日記
// 2016年12月14日 第244号
// 僕たちのロッカールームトーク
// FOMC利上げでひとまず材料出尽くしか
// 石垣島にめちゃくちゃ安く行けました
// 恋愛工学生たちと大阪で会ってみた
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 ネット界隈では、先週も、著作権を回避する方法でパクリ記事を量産し、SEOでGoogleの検索エンジン上位を独占し、ネットでの広告収入を総取りしようとしていたDeNAのメディア事業が閉鎖された事件が話題でした。他の大手もひっそりと同じビジネスモデルのサイトを閉鎖しました。一方で、チャンスとばかりに、個人経営のさらに悪質なサイトがGoogleの検索順位の上位を狙っています。

●DeNA運営サイト閉鎖で、他社も相次ぎhttp://www.news24.jp/articles/2016/12/05/06348303.html

 世間ではこのDeNAの問題に関する記事が山ほど書かれていますが、じつはこの問題も恋愛工学の力を使えば簡単に読み解くことができます。オタサーの姫で無双状態だった村田マリ女史がネット界隈のエンジニアたちを束ねてどんどんサイトを成長させました。そして、最後には、恋愛工学を知らないDeNAの経営陣たちを非モテコミットさせて、彼女の作ったサイトを50億円という超高値で売ることに成功しました。その後は、DeNA経営陣が、この50億円のサンクコストバイアスに囚われてしまい、非常に高額な買収価格を正当化するために、無理なビジネスに突っ込んでいった、ということです。じつは、恋愛工学の知識の欠如こそが、今回の問題を引き起こした可能性が高いのです。
 と、このような内容の記事をSEOの歴史とともに書いていたのですが、急遽、それを差し替えることになりました。
 恋愛工学コミュニティが、突如として存亡の危機に立たされることになったからです。
 今週のコラムは、そのことについてです。

1.僕たちのロッカールームトーク

 今週はいい知らせと悪い知らせがある。いい知らせは、恋愛工学の研究も成熟期に差し掛かり、コミュニティのメンバーは各々が自分たちのやるべきことを見据え、充実した日々を送っているということだ。また、恋愛工学をきっかけとして、多くの読者同士がリアル社会でも出会い、かけがえのない友を作った。いつの間にか、多くのサブグループが世界中に出来上がり、いっしょに学んできたみんながさまざまな分野で活躍している。
 初期の頃から購読していた人たちの多くは、セックス相手を見つけるために必死で街を駆けずり回っていた日々を懐かしく思うかもしれない。恋愛工学の基本を学び、また、このメルマガで繰り返し語られてきた科学的精神に支えられた合理的な考え方を身につけたみんなにとって、もはや恋愛ですることといったら何もなくなってしまったからだ。これはいずれ書こうと思っていたのだが、僕がこのメルマガで解説する前に、多くの読者がすでに"Do Nothing"戦略を自然と身につけている。
 自分のやるべき仕事に邁進する。そして、君たちのことを愛し、君たちに選ばれた人たちと楽しい時間を過ごす。こんなことをしているだけで、君といっしょに過ごしたい、という女がたくさんやってくる。何もしなくたって。ザオラルメールはもはやこちらから送るものではなく、日常的にメールボックスに届き、溜まっていくものになっているはずだ。でも、残念ながら、君の身体はひとつしかなく、1日は誰にも平等に24時間だ。
 だから、仕方がなく、他の男と幸せになってくれることを祈ることになる……。

 僕は書籍も多く出しているし、Twitterやブログなどでもたくさん書いている。このメルマガもすこしのお金を払えば誰でも買えるもので、法的には本屋で売られている書籍やKindleのような電子書籍と同じ扱いかもしれない。しかし、それでもメルマガはやはり特別だった。それは、ちょっとした秘密のスペースだったと思う。気の知れた仲間たちが、他愛もない話をする。ときに仕事の議論をしたり、困っている仲間がいたらアドバイスして助けてあげる。
 言ってみれば、このメルマガは、僕たちのロッカールームトークの場所だった。

 さて、悪い知らせについて書かなくてはいけない。じつは、世間を騒がせているとある性犯罪の事件と恋愛工学を関連付けようという、悪意に満ちた記事が書かれることになりそうだ。記者は、僕たちのロッカールームトークの一部を切り取り、再編集し、まるで恋愛工学が性犯罪を誘発する、という記事を書くことになるだろう。そして、僕たちをとんだ女性蔑視の犯罪予備軍だと決めつけてくる。
 まだ、どんな記事になるのか僕にはわからない。だから、正直、僕がここに書いた予想がハズレることを祈っている。願わくは、彼女自身が、僕の書籍やこれまでに僕たちがここで語り合ってきたことを深く読み込み、一部の表現だけを切り取るのではなく、行間に書かれた社会を良くしたいという気持ち、恋愛相手に対する深い愛情、そして、何よりも気高い倫理観に気づき、悪意に満ちた記事を書くことの愚かさに気づいて欲しい。
 しかし、神様は割と試練を与えたがるものだ。そのような願いは、きっと叶わないだろう……。

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