週刊金融日記 第602号 拝金リアリストと左翼の空想平和主義者が奇妙にも手を握る時が来ました、アルゼンチン中銀廃止、鹿児島天文館の安くて美味しい居酒屋 、中国経済はどの程度やばいのか、他
// 週刊金融日記
// 2023年11月27日 第602号
// 拝金リアリストと左翼の空想平和主義者が奇妙にも手を握る時が来ました
// アルゼンチン中銀廃止
// 鹿児島天文館の安くて美味しい居酒屋
// 中国経済はどの程度やばいのか
// 他
こんにちは。藤沢数希です。
ちょっと日本に帰ってきました。それにしても日本はやはり美味しいですね。庶民中華は何でも油で炒めて、まあ、それと青島ビールも悪くないですが、和食もいいです。
★なんでもないような刺身定食が美味しいですね。
★とりあえず、まあ、とらふぐと日本酒です。
★ふぐ食べてから鹿児島に来たのですが、本当にタクシーがまったく足りず、ホテルでタクシー読んでも、いま手配できるタクシーが一台もない、とか言われる始末です。地方はマジでライドシェア解禁待ったなしですな。
今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。
- バツイチ子なしアラフォー男性ですがルックス偏差値57-63の3名の中から再婚相手を決めようと思っております
- 120分83,000円の吉原高級ソープ店を体験してきましたのでレポートします
- 中国経済がやばいと聞くのですがどの程度やばいのでしょうか
それでは今週もよろしくお願いします。
1.拝金リアリストと左翼の空想平和主義者が奇妙にも手を握る時が来ました
先週号で、戦争はもはや日本から遠い第三世界の出来事とも言えなくなってきた、という話をしました。しかし、幸いなことに、中東のイスラエルの問題に関しては、日本はどこからも恨まれたり、また、何かに責任を感じるような立場ではないです。ハマスが奇襲攻撃を仕掛けた後に、岸田首相が、当然にテロを非難するとともに、イスラエルにも「自制」を求めたのは大正解でした。外務省かどっかにちゃんとした官僚かアドバイザーがいたんでしょう。また、ウクライナで行われている、事実上の米露が軍事覇権を争う代理戦争も、幸いなことに日本は「直接は」関係ないです。
良くも悪くも、日本は外交や防衛に関してはアメリカの方針に合わせないといけない立場で、さすがにガザ地区のパレスチナ人虐殺が続くイスラエルに関しては、歴史的経緯からか中立の立場で容認されていますが、ウクライナ戦争に関してはロシアに対して経済制裁に加わっています。また、ウクライナへ直接兵器を援助できるように法改正について議論されています。
先週号に書きましたが、僕はこういう問題に対してあまり関心がなかったので、熱心には勉強していませんでした。ニュースを流し聞く程度です。しかし、勉強してみてはじめて分かったのですが、もう、本当に、ウクライナ戦争もハマスの奇襲攻撃からのイスラエルの報復戦争もすべてが起こるべくして起こっている、ということです。そして、もうひとつの起こるべくして起こるものが台湾有事です。陰謀論ではありませんが、良くも悪くもこれらすべての背後に依然として世界で覇権を取りたいアメリカがいます。
ウクライナ戦争は、ちょっと勉強した人なら、どう見ても、アメリカとロシアの代理戦争だと知っています。パレスチナ問題は、イスラエルとアラブ諸国との対立であり、イスラエルを建国したのも無条件の軍事支援を続けているのもアメリカです。台湾で何か悪いことが起こるとすれば、それはアメリカと中国との代理戦争という形になるでしょう(核保有国の米中が直接戦うことはできません)。
このメルマガ読者の全員が日本語話者で、ほとんどが日本人でしょうから、世界のパワーバランスが変化していく中で、日本はどうやって賢く振る舞うべきか考えていきましょう。
まずは、読者の方からの投稿を紹介します。
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- 台湾侵攻が起きた場合「日本がとるべき立場は中立」なのでは?
先のウクライナ侵略や台湾侵攻についての投稿を見て、思うところがあったので書かせていただきます。
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