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週刊金融日記 第419号 Post COVID-19での恋愛市場の変容と4つの戦術シフト、世界の株式市場に自粛マネーがなだれ込む、政府要請によりレストラン紹介コーナーは休止、新型コロナウイルスはゼロ近傍まで抑え込んだほうがコストは安い理由の説明、他

// 週刊金融日記
// 2020年5月12日 第419号
// Post COVID-19での恋愛市場の変容と4つの戦術シフト
// 世界の株式市場に自粛マネーがなだれ込む
// 政府要請によりレストラン紹介コーナーは休止
// 新型コロナウイルスはゼロ近傍まで抑え込んだほうがコストは安い理由の説明
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 僕は先日まで重要かつ緊急の新型コロナウイルスに関するリサーチで香港から日本に帰っておりました。その間、ちょうど安倍首相の緊急事態宣言からの日本人の自発的な自粛ロックダウンの光景をしっかりと見ることができ、東京の各ターミナル駅から人が消えていき本当に日本人はすごいな、と思いました。欧米は割とTwitterでよく絡んでいる人たちが住んでいるので、現地の様子はよく伝わってくるのですが、かなり高額の罰金を課せられていても、割と外出禁止令などを守っていない人たちが多くて、これではなかなか収まらないだろうな、と思っておりました。
 それで先週後半に成田空港から香港に帰ってきたんですが、もちろんPCR検査と2週間の強制隔離で、いまぜっさん隔離中です。ところで、いまは日本の空港でもPCR検査をやっているんですが、僕が日本に帰ったときは、たまたま経由した国がそのときは対象にはギリギリ入っていなかったようで、よくわかりませんがなし崩し的に僕は検査されなかったんで、日本の空港でのPCR検査の検疫状況は体験しておりません。聞くところによるとちゃんとやっているようです。しかし、日本はその後の自己隔離はあくまでお願いベースで、破っても特に明確な罰則等はないようですね。
 今週はこの香港での空港検疫と隔離についてメルマガに書こうと思っていたのですが、もうTwitterでぜんぶ書いちゃったというか、それほど付け加えることもないので、そちらの実況中継を読んでください。

★香港空港到着からのPCR検査と強制自己隔離までの流れ。なかなかすごい仕組みですね。こうして水際対策しているわけです。PCR検査も唾液を自分で採取する方法です。

 他に新型コロナウイルス関係で注目するニュースを以下に列挙しておきます。

★やはりマカオ⇔広東省⇔香港での14日間隔離義務免除の協議が進んでおり、グリーンゾーン間での人々の移動が始まりつつあるのかもしれません。

週刊金融日記 第416号 新型コロナウイルス撲滅の実現性とグリーンゾーン経済圏

★日本も四国は封じ込めに成功しつつあるようですね。村八分の力すごいですね(笑)。

★感染が収まらないアメリカでも島で水際対策がやりやすいハワイは封じ込めに成功しつつありますね。

★そして、もちろん日本も市民たちの自発的ロックダウンとも言えるような自粛と専門家の方たちや政治のリーダーたちのがんばりで一気に抑え込みつつあります。緊急事態宣言がとりあえず今月末までなので、それまでに他の東アジアの国と同様にゼロ近傍に張り付ける目処が立つといいですね。もちろんそれで終わりではないのですが。

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- Post COVID-19の恋愛工学論続き:4つの戦術シフト
- 新型コロナウイルスはゼロ近傍まで抑え込んだほうがコストは安い理由の説明
- 藤沢所長が研究者や会社員時代に仕事にフルコミットできたのはなぜですか
- 法人営業職ですが人前で話すのが苦手で苦戦しています
- 射精テストをクリアしたあと親密になるケースと疎遠になるケースで綺麗に分かれることが判明
- 分かっていたのにまたも非モテコミットしてしまいました
- 人生の志やゴールは何でしょうか

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.Post COVID-19での恋愛市場の変容と4つの戦術シフト

 僕はいま市中感染が22日間連続ゼロの香港におりまして、1月後半からずっとどんな戦略でどんな対策をしているか見ていました。また、たまたまTwitterでよくやりとりしている人たちがベトナムや台湾や上海など、新コロの新規感染者をほぼゼロに抑え込んでいる地域に住んでいて、こうした感染症対策が進んでいるところの事情をよく知っていたので、もうだいぶ前に新型コロナウイルスの攻略法がだいたいわかっていたわけです。
 それで、幸いなことに日本の専門家会議やクラスター対策班の方々もそれぞれの分野で実績があり世界的に認められている優秀な方たちばかりで、安倍首相も小池都知事もこうした専門家チームとうまく連携して動き始めたので、僕的には新コロ問題は一段落したな、という感じです。世界的にはまだ収束の兆しが見えていませんが、少なくとも東アジアの地域においては、新型コロナウイルスの攻略法は確立されつつあり、あとは地道な作業ゲーになりつつあります。
 本当は事前の対策で避けたいところですが感染爆発しそうになったら、いま日本がやっているような外出制限(日本は正確には要請ですが)でトップダウンのアプローチで再生産数Rを1より大きく下げて(当然経済的な代償が伴います)、感染者数を指数関数的に減少させます。いわば空爆ですね。そして、感染者数がある程度下がったら、クラスター対策班のようは地上部隊が感染経路をひとつずつ追っていき検査して隔離するという地道な作業を続けるわけです。こうして新規感染者数をゼロ近傍に持っていきます。ゼロ近傍にもってきたあとは、できれば恒常的にRを1程度に保つことによって(日本でいえば新しい生活様式)不測の事態が起きても感染拡大を防げます。日本もこうした目処が立ちつつあるようです。

週刊金融日記 第418号 なぜ新コロはゼロを目指して抑え込むべきなのか

 感染症対策としての新型コロナウイルス問題が一段落したところで、常に時代の一歩、ニ歩先を行くことを宿命付けられている我々は、こうした感染症により社会の構造がどう変わるのか、そして我々はどう立ち振る舞えばいいのか、ということを考えていかないといけません。今週はとても示唆に富む論文が読者の方から投稿されたので、まずはそれを紹介したいと思います。

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- Post COVID-19の恋愛工学論続き:4つの戦術シフト

はじめまして、ジェームスひろあきと申します。
Post COVID-19の恋愛工学論を首を長くして待っておりましたところ、第418号のWatanabe様の投稿論文などで言及が増え、大変うれしく思っております。
私自身も「直家ボーナス」(仮称。Cフェーズをオンライン又はザオラルで半ばクリアすれば、家・ホテルに直接呼んでパンパンしやすいこと)の先行者利益をちょうど感じていたところでした。
女性たちにヒアリングすると、世の男性たちの少なからずがいまだにTinderとかで「会えない?」と打診するような未アップデート状態であり、女性にドン引きされているのが実態のようです。
一方で我々は、単に「直家ボーナス」の恩恵を受けるだけではなく、常に2歩・3歩先に行く必要がありますので、どのようにアップデートを進めるべきか考察してみました。
恋愛市場のマクロ環境変化のおさらい 、恋愛工学の4つの戦術シフト、今後に向けて、という順で説明いたします。

【恋愛市場のマクロ環境変化のおさらい】

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