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週刊金融日記 第555号 昨年のトレーディング成績と2023年の投資テーマについて、新年あけましておめでとうございます、東京で博多もつ鍋を食べたら美味かった、地元の伝統的進学校か寮制国際バカロレア校か、他

// 週刊金融日記
// 2023年1月2日 第555号
// 昨年のトレーディング成績と2023年の投資テーマについて
// 新年あけましておめでとうございます
// 東京で博多もつ鍋を食べたら美味かった
// 地元の伝統的進学校か寮制国際バカロレア校か
// 他

 新年あけましておめでとうございます。藤沢数希です。
 ところで、僕はさすがに作家なので、何か紛らわしい日本語があると、ググったりして調べます。「新年あけましておめでとうございます」というのも正しい日本語なのかいちおう調べたのですが、"新年"と"明けまして"が同じ意味で、頭痛が痛いみたいな感じで本来はよろしくない日本語だったようですが、長年みんなが使ったので、いまでは正しい日本語でオッケーとなったようです。他には、Merry Christmasとかも、24日に言っていいんか、とちゃんと僕は調べるわけです。しかし、大晦日(おおみそか、12月31日のこと)に、LINEで「あけおめ!」とか送ってくるやつとかいて、言葉に対してもっとちゃんとしたほうがいいよ、とつい思ってしまいます。もちろん、大人なので、わざわざ指摘はしませんけどね。
 正月はお店が閉まっているのですが、映画館はやっているということで、話題の超大作のアバターを見に行くことになり、先ほど復習として前作を見直しました。ちょっと見始めるとグイグイと引き込まれ、最後まで見てしまいました。Twitterを検索すると、なんと12年前に映画館で見て、さらにDVDまで買って見ているではありませんか。

★12年前の僕は、伝統的価値観にこだわり資本主義経済を受け入れないナヴィを批判しておりました(笑)。

●アバター [Blu-ray]
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 たしかにエンタメとしては非常に面白く、世界歴代興行収入トップに鎮座しているだけの映画です。監督で脚本も書いているジェームズ・キャメロン氏は、宮崎駿さんのジブリ作品のファンでもあり、かなり強烈な反資本主義、反グローバリゼーションの思想を作品から垣間見るわけです。そして、こうした映画を1本作ればグローバル化した経済を通して世界中の人たちが見て莫大な収益が上がるわけで、本人がこのグローバル資本主義社会の超絶な勝者であり巨万の富を築いているのはとても皮肉ですね。

●世界歴代興行収入上位の映画一覧
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 これから中学受験は佳境を迎えるわけですが、中学入試の国語で選ばれる論説文って、グローバリゼーションに取り残される人々とか影とか、そういうテーマがめちゃくちゃ多いんですわ。宮崎駿作品もそうですが、こうして子どもたちは知らず知らずのうちに、資本主義は格差を生み出す悪いシステム、資本家は人々を搾取している、グローバリゼーションは途上国を搾取する仕組み……、みたいな誤った思想を植え付けられていきます。

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 僕も大学生ぐらいまでは、ぼんやりとこういう資本主義とか金儲けとかは悪いことなんだな、ぐらいに思っていました。それでいろんな本を読んでいて、そういうある種の洗脳みたいなものが解けていき、世界の人たちの生活水準を上げて、貧困から人々を救い出しているのは、こういうグローバルな大企業だし、キャピタリズムそのものじゃん、ということがわかってくるわけですが、その一冊が、これまた15年以上前に読んだバグワティ氏の本でした。インド出身の経済学者で、当時はMITの教授で、ポール・クルーグマンの師匠ですね。

●グローバリゼーションを擁護する、ジャグディシュ・バグワティ
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 いまパラパラっと読んでみると、いろいろと形を変えていますが、世界の反グローバリゼーション運動とか、それでも世界を豊かにしているグローバル企業とか、もう本当に何も変わっていませんね。その辺の人間社会の普遍性が面白いです。
 これからアバター2を見てきますが、聞くところによると、めちゃくちゃ金がかかっている超大作で、映像とか音響とかすごいので、とにかく高くてもIMAXの映画館で見ろ、とのことです。あとで感想書きます。

●アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/avatar2

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- 経済評論家の藤巻健史氏がテレビで言っていましたが日本円が紙屑になるというのは本当ですか
- 40代女医ですがこれから開業するために何を勉強すればいいですか
- 息子が今年中学受験ですが地元の伝統的進学校か寮制IBバカロレア校で迷っています
- クロちゃんは出川哲郎と同じで恋愛工学的にはアルファということですよね?

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.昨年のトレーディング成績と2023年の投資テーマについて

 2022年もとうとう終わりました。僕は概ね個人資産の3分の1を世界株式のロングショートやオプション取引やマクロの方向に賭けるといったヘッジファンド的なトレーディング戦略に割り当てることとしています。残念ながら、まだこのアセットアロケーションは道半ばで、2022年は結局、個人資産の4分の1以下しか割り当てられませんでしたが、いよいよ2023年は3分の1まで思い切って上げていこうと思います。この戦略トレーディングは、いまのところ米系のネット証券会社ですべてやっていて、そこに年始にさらに入金していきます。
 さっそくこの戦略トレーディングの成績ですが、2022年は以下のような結果になりました。

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