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週刊金融日記 第453号 コロナウイルスも金もばら撒かれインフレ期待で株価は上がっているがインフレは起きない、コロナバブルの宴たけなわ、レストラン紹介コーナーは自粛中、『反原発の不都合な真実』にいま加筆修正したいこと、他

// 週刊金融日記
// 2021年1月15日 第453号
// コロナウイルスも金もばら撒かれインフレ期待で株価は上がっているがインフレは起きない
// コロナバブルの宴たけなわ
// レストラン紹介コーナーは自粛中
// 『反原発の不都合な真実』にいま加筆修正したいこと
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 所用で国内出張をしており今週号は配信が遅れてしまいました。申し訳ございません。
 先週は福岡に行ってきたのですが、やはり福岡はいいところですね。食べ物が大変に美味しいです。そして、安いです。香港でも美味しい和食は食べることができるのですが、とにかく高いので、福岡旅行は大変に満足度が高いものになりました。

★キャナルシティ博多でふらっと入った安い寿司屋ですが、めちゃ美味しいです。お値段もファミレス並み。

★いいホテルや旅館はどこも感染対策がすごいですね。まあ、安い居酒屋とか風俗店がウェイウェイ密ってますから、全体としては意味ないんですが。

★次の日もまた寿司屋に行って、車海老をたくさん食べました。福岡は産地に近いので活き車海老がとても安いですね。

★フレンチは東京が別格だと思っていたのですが、福岡のフレンチもなかなかです。食材がいいですね。

★福岡を満喫して東京に戻ってきたら、ちょうど福岡県にも緊急事態宣言が出ました。ギリギリセーフでしたね。

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- コロナで株式市場は株価が暴騰していますが風俗嬢の価格は暴落しています
- 私自身はコロナ低リスク層なのでパパ活や風俗に邁進しようと思います
- 緊急事態宣言によりバブルは加速しますか
- テスラ株30%とアップル株30%と他のテック株40%というポートフォリオで大勝ちしたのですがいまそろそろリバランスしたい
- 『反原発の不都合な真実』にいま加筆修正したいことはありますか
- 世界がどうなればコロナ禍は収まりますか

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.コロナウイルスも金もばら撒かれインフレ期待で株価は上がっているがインフレは起きない

 株式市場が活況な理由のひとつは、コロナ禍対策で世界中でばら撒かれているマネーのせいだと言われています。PERやPBRなどのわかりやすいバリュエーションの指標を見ると、各国株式市場は軒並み過去最高の割高水準になっています。しかし、ここで見ているEarnings(利益)は今期や来期のもので、3年後以降にはすっかり実態経済が回復していて、その後も安泰、という仮定をすれば現在の高いバリュエーションも正当化できないわけではありません。そういう意味では、バブルと言ってもファンダメンタルズで説明できる上限ぐらいの過熱感です。多くの人たちがコロナ禍でこんなに政府がカネをばらまき続けたら、円やドルなどの通貨の価値がなくなってしまうのではないか、と恐れていて、それに備えて株式などの別の種類のマネーに替えているわけです。
 さて、通貨の価値が小さくなる、というのは具体的にはインフレが起こる、ということです。いまの1万円、あるいは100ドルで買えるモノやサービスがどんどん少なくなってしまうのではないか、ということです。しかし、そんなことは本当に起こるのでしょうか? そのことを今日はじっくりと考えてみたいと思います。

週刊金融日記 第448号 コロナバブルに乗れなかった人たちの反省会(第5回)
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