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週刊金融日記 第135号 サルでもわかるGPIFの運用方針見直しと黒田バズーカ2、株高円安が続く、安く上海蟹が食べれる神楽坂の中華、アラサーコンビの天下一武道会参戦レポート、他

// 週刊金融日記
// 2014年11月9日 第135号
// サルでもわかるGPIFの運用方針見直しと黒田バズーカ2
// 株高円安が続く
// 安く上海蟹が食べれる神楽坂の中華
// アラサーコンビの天下一武道会参戦レポート
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 今週は週刊金融日記というタイトル通りに、冒頭のトピックで金融の話題を持ってきました。何ヶ月ぶりでしょうか。
 恋人を作るための方法論はこの2年あまりの間にずいぶんと議論してきたので、これからはお金の話題も増やして行きたいと思います。やはりこのメルマガは「恋愛」「金」「グルメ」の3本の矢で盛り上がりたいです。アベノミクスの3本目の矢の成長戦略はいよいよ何も出てこないようですが…。
 恋愛市場の変相についてのインタビュー記事の第5回がアップされました。

美人であるということは賭け金の高いゲーム
https://cakes.mu/posts/7411

 恋愛小説『ぼくは愛を証明しようと思う。』の続きもアップされています。

Chapter2-8 メタゲーム
https://cakes.mu/posts/6934

 今週の人生相談コーナーのポイントは以下の通りです。

―アラサーコンビの天下一武道会参戦レポート
―お泊りもする女友だちがいるのですがまったくセックスさせてくれません
―ハイクオリティなアウトプットを出すコツ
―状況観察に基づく動的オープナー
―池袋東口側でのストナン情報共有とコンビナンパでスペ高の相方を出し抜く方法

 ところで、先週は身内の者がちょっとした発作で、虎の門病院に入院しておりました。ここは東大医学部の学生の研修先らしく、元受験秀才のお兄さんたちががんばっておりました。子供の喘息か何かでパニックになったお母さんが、若いお医者さんに怒鳴っていて、今度は、その怒鳴り声と子供の泣き声にブチ切れた、入院していた他のばあちゃんが、そのお医者さんに「うるさいのでなんとかしてください」とクレームを入れるなんともカオスな場面に遭遇しました。
 お医者さんというのは、けっこう大変な仕事かもしれない、と思った次第です。
 でも、恋愛工学の研究も、けっこう大変なんですよ。
 ストナンなんて、営業の仕事と考えたら、ブラックもいいとこですからね。

 気候が変わりやすいこの時期は、喘息などが出やすいらしいです。寒くなって来ましたので、風邪など引かないように、みなさんお身体に気をつけてください。
 それでは、今週もよろしくお願いします。

1.サルでもわかるGPIFの運用方針見直しと黒田バズーカ2

 最近、株価は大きく上昇し、そして、為替も大きく円安に動きました。その背後には、GPIFの運用方針見直しと、黒田バズーカ2という市場に大きなインパクトを与える発表があったのですが、こうした年金基金の運用や日銀の金融政策に関しては、ほとんどのビジネスマンがチンプンカンプンですので、ここで簡単にあんちょこを配っておきましょう。これだけ知っておけば、非金融ビジネスマンとしての金融・経済分野の知識はトップクラスになりますし、ほとんどの金融のプロよりも詳しくなります。日本人は大学に入学したあとは、みんな勉強しなくなるので、ちょっと勉強するだけですぐに偏差値70ぐらいになります。
 まずはGPIFです。GPIFというのは、年金積立金管理運用独立行政法人(Government Pension Investment Fund)の略です。金融業界では、ジー・ピー・アイ・エフと呼ばれます。これは日本国民の年金をプールしてそれを運用するファンドで、なんと130兆円もの資金を持っており、ひとつのファンドとして見ると、GPIFは世界最大のファンドということになります。
 これまでは日本国債を中心(目標ウエイト=60%)に運用していました。つまり、130兆円のうちの約6割の80兆円ぐらいを日本国債やそれに準ずる債券で運用しようというものです(直近データによると実際は70兆円弱)。しかし、株式の比率を大きく引き上げようという動きが政府から出ていました。なぜ、政府がそうしたいのかというと、ひとつは株価対策、もうひとつはリフレ政策(日銀がたくさんお金を刷ればデフレが解消されて日本経済が良くなるだろうと信じ、それを実行する政策のこと)のためです。なぜ、GPIFが株式ウエイトを引き上げて、国債のウエイトを下げると、株価対策になり、そしてリフレ政策になるかは、また、あとで説明します。
 株式はさらに外国株式と国内株式に分けられるのですが、元々の日本の株式の目標ウエイトは12%でした。こうした巨大ファンドは、頻繁に売買せず、また売買するべきではないので、基本的にはバイ&ホールド(買ってそのままほおっておく)で運用します。株式部分は、ほぼ全てインデックス・ファンドで運用されています。ちょっと考えればわかると思いますが、株式インデックスをバイ&ホールドしていると、株価が上がれば、ポートフォリオ内の株式のウエイトは何もしなくても勝手に上がっていきます。そうすると目標ウエイトから乖離します。日本株はこれまでの株価上昇でウエイトが17%まで上がっており、目標ウエイトの12%をかなり超えていました。
 ここで目標ウエイトをそのままの12%にしておくと、日本株を売って、17%から12%まで減らさないといけません。こうやって株価などの変動で変わってしまったウエイトを、元々の目標に直すことをリバランスと言います。このようなリバランスを行うと、日本株が売られるわけで、株安につながり、政府としては困ります。株価と人気は、ある程度連動しているからです。
 しかし、GPIFの株式目標ウエイト引き上げ(国債目標ウエイト引き下げ)と言うのは、こうした株価上昇分を追認して、わざわざ株を売らなくてもいいようにする程度だと思われていました。たとえば、日本株の目標ウエイトを12%から20%±許容乖離幅5%とか、です。この辺の事情は、ずっと前に書いた週刊Spa!の記事にまとめてあるので、読んでください。

政府の株価対策はうまくいくのか?
http://nikkan-spa.jp/663072

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藤沢数希

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藤沢数希。金融日記管理人。恋愛工学メルマガ発行。理論物理学研究者、外資系金融機関を経て、作家。著書:『なぜ投資のプロはサルに負けるのか』『日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門』『反原発の不都合な真実』『外資系金融の終わり』
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