週刊金融日記 第451号 菅首相から学ぶ組織で本音と違うことをやらされたときの傾向と対策、感染症対策で罰則を可能にする法改正検討、レストラン紹介コーナーは自粛中、過去最大のテスラ組入とて指数全体への影響は軽微、他
// 週刊金融日記
// 2020年12月29日 第451号
// 菅首相から学ぶ組織で本音と違うことをやらされたときの傾向と対策
// 感染症対策で罰則を可能にする法改正検討
// レストラン紹介コーナーは自粛中
// 過去最大のテスラ組入とて指数全体への影響は軽微
// 他
こんにちは。藤沢数希です。
日本では単なる「お願い」なんであってないようなものですが隔離期間を終えて、順調に筋トレ&ダイエットも進み、そろそろ日本のレストランとか観光地とか表向きにも行ってもいい頃合いです。この間、日本の新型コロナウイルス禍は深刻さを日に日に増していますが、日本国民も自粛疲れというか、気にしない人は気にしないんで、人気のレストランや地方の人気の温泉旅館なんかは、ふつうに予約が取れません。東京ディズニーランドも盛況なようです。これでは感染拡大が収まりそうもありませんが、何が起ころうとも市民に国家権力による強制力を発動しないのは日本の良いところなのかもしれませんね。
そうこうしているうちに、イギリスや南アフリカで感染力が大幅アップした変異株が見つかりました。今度こそ封じ込めようとしている香港では、入境が一段と厳しくなり、隔離期間が14日間から21日間に延長されてしまい、途方に暮れています。昔はスマホなどのGPSでモニタされ、毎日公衆衛生の部局から電話がかかってきたんですが、自宅隔離が可能でした。それが、いまや隔離専用ホテルじゃないとダメになってしまいました。ホテル業を救済にするにしても、日本のように感染を蔓延させるリスクを取りながらGoToトラベルで補助金を出す政府もあれば、香港のように隔離施設にしてしまいホテルを救済する政府もあり、やり方がぜんぜん違います。香港国際空港でのPCR検査や検査結果を待つための宿泊施設は無料ですが、この21日間の隔離ホテルの宿泊代は各自が負担しないといけません。
●Coronavirus: anger as travel plans thrown into disarray by Hong Kong's move to raise Covid-19 quarantine to 21 days
https://www.scmp.com/news/hong-kong/health-environment/article/3115340/holiday-travel-plans-thrown-disarray-hong-kong
とはいえ、僕のメインの仕事は文筆業なので、21日間缶詰になって原稿を書けばいいだけだと考えると、そんなに悪い話ではありません。なんか、むしろ21日間狭い部屋に閉じ込められ続けるとはどういうことのか、とワクワクさえしてきました。YouTubeには自重トレーニングの動画がいくらでもアップされているので、部屋でトレーニングもできそうです。将来的には、受験生が新型コロナウイルス対策が厳重な国に行って、強制隔離されて勉強に集中する、という学習メソッドが生まれるかもしれません。
●プリズナー・トレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ
https://amzn.to/3aPtpsE
今年も残すところわずかです。年末年始に暇だったら、もちろん週刊金融日記のバックナンバーですが、鬼滅の刃も面白いですし、Netflixではクイーンズ・ギャンビットは7エピソード完結なので、英語の勉強を兼ねていいんじゃないでしょうか。いまは語学留学など夢のまた夢という状況ですが、過去に紹介した音声認識技術で発音を矯正してくれるELSAも割引されていますので、この機会にぜひお試しください。そして、もちろん、ふるさと納税も忘れずに。
●鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) Kindle版 吾峠呼世晴
https://amzn.to/33CdCJB
●クイーンズ・ギャンビット
https://www.netflix.com/jp/title/80234304
●ELSA: Special Discount
https://www.elsaspeak.com/kinyuunikki
●楽天ふるさと納税
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『週刊金融日記 第448号 コロナバブルに乗れなかった人たちの反省会(第5回) 個人には国がフリーランチを提供している』
今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。
- テスラ株はS&P500の1.5%に過ぎずこれではインデックスファンドはビクともしません
- 政府はインフレが起こるまで給付金をばら撒けばいいと思います
- 当方既婚アラフィフですがつきあっている中年女性に既婚を隠しています
-「家に高級酒」ルーティーンの紹介とノーガード派の正義
それでは今週もよろしくお願いします。
1.菅首相から学ぶ組織で本音と違うことをやらされたときの傾向と対策
前号では、菅首相の言動や行動から、危機対応がいかに明暗を分けるか、ということを学びました。
『週刊金融日記 第450号 菅内閣の支持率急落から学ぶ危機対応』
菅首相は、口では感染対策と言いながら、実際には感染者を減らすようなことはほとんど実行していません。空港での水際対策も、昔はPCR検査でちゃんとやっていたのですが、今年の夏ぐらいにいつの間にか簡易的な抗原検査に切り替わっていましたし、隔離と言っても単なるお願いで、実際にはそのままスーツケース持って京成スカイライナーに乗っているのが現状です。そして、GoToトラベルにイート、と実際には感染対策の反対ばかりやっていて、口で言っていることとは大いに矛盾しています。
自民党の政治家たちは、この時期に、大人数の忘年会を敢行しており、次々とメディアで叩かれています。Twitterにもコロナ=風邪派の人たちがいますが、自民党の政治家の人たちはこうしたコロナは風邪派の評論家たちより、もう一段階はノーガードに振り切れているように思います。いまどき、大人数の忘年会を企画するまともな企業はありません。実際に、とうとう国会議員からも犠牲者が出てしまいました。日本の多くの国会議員が高齢であることを鑑みると、さらに犠牲者が出てもおかしくありません。
●急逝の羽田雄一郎氏、新型コロナが死因 現職国会議員で初
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020122800717
菅首相の言行不一致も、高齢でありハイリスクであるはずの自民党の政治家たちが堂々と忘年会をしているのもかなり不可解です。ご存知のように、支持率も急落しました。そして、僕は薄々そうじゃいか、と思っていたのですが、以前対談したこともあるファンドマネジャーの藤野氏のFacebook投稿を見て、やはりそうだったんだ、と思ったので紹介したいと思います。
●ほとんどのアクティブ・ファンドはできの悪いインデックス・ファンド 藤野英人・藤沢数希対談
https://diamond.jp/articles/-/17573
「菅さんはある意味、一貫してる。
前回の緊急事態宣言でも安倍さんに最後まで抵抗していたし、新型コロナウイルスは風邪のようなものって周りに言っていた。
菅さんに会った人はみんな、菅さんは新型コロナウイルスは風邪のようなものだ、と言ってたよというのでたぶんそうなんだと思う。」
-- 菅さんはもたないかもしれないねえ。藤野英人
https://www.facebook.com/587328437/posts/10160832502068438/
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