爺さんの第二種電気工事士 技能試験 体験記

本日、2回目の技能試験の受験を終えてきた。

昨年は、ジョイント部分を結線する前に時間切れとなり、結果が出る前に不合格確定だった。

昨年の下期の筆記試験には合格していたので、今年の上期は、筆記試験免除で実技試験を受験出来る。

そこで、実技試験までは半年程の時間があり、練習時間は余裕で確保出来る。

1月から練習を始めたが、あまり早くから始めると、本番の頃には体に覚えさせた事を忘れるという事になりかねないので、ゆっくりしたペースで進める事にした。

課題は13課題の中から、各県の試験委員会がそれぞれ選択して決まる。

だから、どの課題が出題されるかは受験日当日迄分からない。

だから、受験生は其々13課題を何周かする。

私の場合は、予定外の出費が嵩み、2周くらいで新たなケーブルを買って来る余裕がなくなった。

ただ、独学でやっていたから、単純に練習量を増やすだけでは、40分以内に余裕では作品を完成させられない。

というのは、課題の単線図や条件をみながら、無駄な時間を少なくする段取りを考えないと、スピード・アップしない。

実際の工事士が仕事をする前に、段取りを考えてやっている通りだ。

ただ、実際の現場ではスピードだけではなく、しっかりした、見栄えの良い仕事が要求される。

自分が作成したものを後に他の工事士が見て恥ずかしくない仕事をしなければならない。

ところが、第二種電気工事士の技能試験で求められるレベルは基本の基本だ。

だから、これから電気工事士として活躍する人には、このレベルで足踏みをしていては話にならない。

それに比べ、爺の自分には、思ったより難しい試験である事に驚いた。

というわけで2回目の受験の自分には、今回、合格しないとかなり格好悪い。

でも、今回は完成させたもののギリギリの時間で終え、見直す時間は全く無かった。

だから、1箇所だけどうしても気になる点がある。

それはリングスリーブによる接続部で、少々甘締めの部分が1箇所だけある。

本当はやり直しをしたかったが、時間が押していて、兎に角、完成させる事を優先させた。

これが、セーフと判断されれば合格なのだが、そう甘くはない様なの気がする。

又、昨年は、バスを乗り継いで試験会場に行ったのだが、他のイベントなどと重なり、バスが遅れに遅れ、急遽タクシーを広い、あまり余裕がない状態で会場入りした。

それで、今回は試験開始の3時間程前に会場に到着し、課題の見直しなど余裕の状態で試験に臨めた。

昨年は、練習不足の他にそういう状態で会場入りしたので、気持ちに余裕がなく、試験開始とともに、完全に舞い上がってしまった。

気持ちを落ち着かせる事に集中するべきなのに、焦れば焦る程、手が震えた。

それに、比べ今年は、兎に角、平常心を心がけたが、練習では普通に出来たところに、妙に時間が掛かる。

それでも、自分に焦るなと言い聞かせたが、思った以上に残り時間が少ない。

そこで、ギリギリの時間で完成させた。

思えば課題の中では比較的、作業工程が多く、難易度が高い課題であった。

で今日になって課題を見直していたが、器具とジョイント部分の寸法の殆どが150㎜(15㎝)である事に気付いた。

という事は、この150㎜以外の寸法部分に着目していれば、寸法を何度も見直す必要はなくなる。

つまり、余計に頭を使う部分を減らす事が時短に繋がる。

又、寸法は50%以下になればアウトだが、数cm長くてもOKである。

という事は改めて採寸する必要のないケーブルの加工作業は減るので、これも時短になる。

兎に角、試験は合格する事が最優先で、品質は基準内であればOKである。

これは改めて説明するまでもない当然の事らしく、試験の参考書やユーチューブの解説動画でもあまり指摘していない。

しかし、殆どの寸法が15㎝というのは結構キーポイントである。

という事は、今後新たな課題が増えても、基準寸法15㎝が変わらない限り、この寸法線が多い可能性が高い。

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