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就活をして感じた違和感


僕が就活をしていて感じたことを書いていきます。


テーマは【教育】と【知】です。

1.やりたいことを「探す」という違和感

就活を始めて、やりたいことってすぐに見つかりましたか?
僕はすぐには見つかりませんでした。
就職というものを意識し始めてから、志望業界が二度ほど変わりました。
自己分析などを通して、やっと、これなのかなというものが定まりつつあります。
あと、ここでいう「やりたいこと」というのはあくまで「現時点」での、仮置きのビジョンです。
むしろ、二十数年のうちに、自分の人生はこれだ、と断言できたり、その想いが今後何十年も変わらない人の方が少ないと思うので。
仮置きのビジョンが明確でないままに、同調圧力によって就活を
していたら、漠然と不安になったり無力感に襲われることもあると思います。

僕は就活当初、「 自分のやりたいことは?」 って自問してもすぐに言語化できなかったんですよね。
なんでかなって考えてたら、これ、結局は 学校教育 に起因するのかなと思いました。
(いや、自分のせいにしろよ)

2.教育の在り方とは?

今まで僕達が受けてきた教育の中では、
答えのある問題を与えられ、その答えを導き出せるかどうか
で評価されてきました。

でもこれからは、答えのない問題に対して考えていかなければいけないし、その問題自体も自分で考えていかなければいけません。
だから、ここにきていきなり「はい、自分で自分のやりたいことを考えてください」って言われ
ても、パッと出てこないと思うんです。
自分固有のものさしを持っていないんです。
その結果、「自分のやりたいことが特にはない」ままに、大学を卒業する時期で就活を始めて、
「やりたいことを捻り出す」状態に陥るのではと思っています。
これって、学校教育を変えていかなければなくならない問題だと思うんです。

義務教育の中で、 もっと、答えが一つではない問題を考えたり、そもそも問題を自分達で考えたり、それを議論したり、それをプレゼンしたり、学校というコミュニティを飛び 出して刺激を受けたり 、そんなのが良いかと思いました。
こうした経験を積み重ねることで、自分が熱中する分野だったり、好きなこと・こだわりが見つかりやすくなると思います。
そういう状態で年を重ねていくと、いつの間にか「あれ、これでお金が貰えるんだ」みたいな人が
増えていくと思います。
お金のために働く人が減っていくと思います。
そして、今の日本の「働く」という概念も変わっていくと思います。

3.それで何が変わるの?

先ほど、教育のメソッド的な話をしてみました。
ここでは、
「それで子どもの何が変わるの?何を変えたいの?」
ということについてです。
結論から言うと、「思考力」だと思います。

今の学校教育の中では問いと答えが一対一になっている問題を与えられるかと思います。
(今は分からないですが、僕の時代はそうでした)
でも、これからは、その「答えを知っているだけ」では価値が薄くなっていくと思います。
ググればすぐに出てきます。だから、知っている・知らない の差を埋めるのは、以前よりも難しくはないです。
それより、 その知識をどう活かすか、その答えの背景には何があるのか、その答えと自分はどういう関係があるのか、といったことを深く考えていく思考力が大切だと思います。
このようにして、深く、自分に落とし込んでいくと、
「形式的な知」から「シェアできない知」
に変わります。

「ググっても出てこない知」です。
それを各々が持つことになります。
そういった個が集まる集団はとても面白くなると思います。

今回は、就活を通して感じた「教育」と「知」について書いてきました。
最後になりましたが、これらは学校教育だけに言えることではなく、大人も意識していくべきことです。
人生、一生勉強です。
思考力を鍛え、「シェアできない知」を持ちましょう。


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