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完璧なリーダーじゃなくていいんだよ!


こんにちは、かず(@kazu_1247)です。

今日は、『宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない。』を読んで学んだことを書いていきます。

内容ををざっくり言うと、

・優秀でなくても、誰でもリーダーなれるという話
・どういう人物が、「共感」され、「協力」されるのかという話

 
です。

 

その中で、三つのことについて書きました。


1、愚者風リーダーのススメ

2、Want型思考でリーダーシップを磨く

3、共感者、協力者が集まるリーダーとは


です。

1、愚者風リーダーのススメ

リーダーシップは大きく分けて二つに分けられます。

「賢者風」「愚者風」です。

賢者風とは、いわゆる優等生タイプです。
頭脳明晰で、決断力に長け、先頭に立ってみんなを引っ張るタイプです。自我や使命感、正義感が強いです。チームのメンバーにとっては頼りがいのある人です。

一方で、愚者風タイプは、一見すると優秀なタイプには見えません。
先頭に立って引っ張るというよりは、「どうすれば良い?」と、チームや相手の意見を聞きたがります。また、自分が完璧でないことを理解しているので、相手にも完璧を求めないし、競争での勝ち負けや優劣をつけることに価値をおかず、常にフラットです。
チームのメンバーは、いつも頼りにしているという意識はあまりありませんが、一緒にいるとなぜかものごとが「うまくいく」のです。

どちらが正しいというわけではないですが、長尾さんはあえて「これからは愚者風でいこうよ!」言っています。

両者の違いはいくつかあるのですが、そのうち二つを取り上げて軽く説明していきます。

・「先頭に立つ」賢者タイプと「自分の出番を待つ」愚者風タイプ。
 
「チームの先頭に立つ」ということは、本人が意識していなくても、少なからず他のメンバーとの位置関係に差が生まれます。愚者風タイプは「ここは自分の出番だな」と感じた時にだけ、リーダーシップを発揮します。

誰かが、先頭に立つこともありますが、固定ではなく、全員がそのポジションを持ち回りにしていくので、それぞれが自分の強みを活かすことができます。チームを共に創り上げながら、目的達成へと向かっていくことができるのです。共創することです。

・コミュニケーションの「効率」を優先する賢者風タイプと「量」を重視する愚者風タイプ
 
現代社会では、インターネットやSNSのおかげで、コミュニケーションの手段は爆発的に増えました。いつでも、誰とでも簡単に繋がることができます。ただし、それだけで十分なコミュニケーションを取れていると思うのは危険です。

チームには、直接会って話をしたり、日常から仲間の様子を観察したりすることで得られる、非言語の情報が必要です。デジタルな時代だからこそ、五感をフルに使って感じられるようなコミュニケーションを大切にすることが大切です。

コミュニケーションの量が増えれば、誤解されるリスクは減り、逆に理解してもらえるというメリットは増えていくのです。

2、Want型思考でリーダーシップを磨く

リーダーシップは、チームや組織を束ねるポジションにいるかどうかに関係なく、組織に所属する全ての人たちが発揮できます。

それは、「~したい(Want)」という自分の意思を周囲に発信することです。

例えば、会議中に一人の男性が「ちょっと休憩にしませんか」と、提案したとします。この時、彼はこの場におけるリーダーの役割を果たしています。それぞれが、「~したい」という発信をすることによって、チームの合意形成や意思決定が成されるので、これら全てが立派なリーダーシップと呼べるのです。

従来の「リーダーは常に固定された人物」という考えではなく、チーム全員がリーダーであり、状況に応じて誰かがリーダーシップを発揮します。

ただ、ひとつ注意すべきことは、自分にWantがあるのと同時に相手にもWantがあるということです。Wantで語ることは大切ですが、その主張内容を周囲に強制したり、無理やり承諾させて実行したりするのは、リーダーシップではなく、イニシアティブになってしまいます。
そこで意見が別れることもあるので、一緒に解決策を考えるために、発展的なコミュニケーションが生まれていきます。

3、共感者、協力者が集まるリーダーとは

共感者や協力者が集まるリーダーは以下の要素を自然に持っていると言います。

①「Why」を認識すること②誰よりも知恵を絞り、誰よりも動いてものごとの「流れ」をつくること

それぞれ軽く説明していきます。

①「Why」を認識すること

マーケティングコンサルタントのサイモンシネック氏が、『TED』で提唱した「ゴールデンサークル」は大変反響を呼びました。

彼は、優れたリーダー達には共通する思考や行動があると考え、その方式のことを「ゴールデンサークル」と呼びました。

以下の順番で考えて、伝えることで、共感が得られやすいと言います。

・Why (なぜ、なんのため)・How(どうやって)・What(なにを)

また、多くの場合はこの順番が逆になっていると言います。発信している本人でさえ、「Why」を忘れていることもあります。

ここで大事なのは、「人は ”何” にではなく、 “なぜ” に動かされる」ということです。

共感されるリーダーシップを発揮するためには、「Why」を認識しておくことが大切です。プロジェクトであれば、「なぜ、私たちはこの企画(案件)をやるのか」という視点です。ちなみに、「利益のため」は結果であって、「Why」にはなりません。 

人の心を動かすのは支配ではなく、「共感」なので、いくら「What」を発信してみても、その人自身が「Why」を自覚していなければ、周囲から共感してもらうことはできません。

ものごとを考える、行動する時は、まずは「Why」を明確にしましょう。「Why」に対する答えがモチベーションです。

少し余談ですが、よく言われる「モチベーションが下がる」という言葉は適切ではありません。
本当は、モチベーションを「忘れている」だけであり、下がっているのは「テンション(緊張感)」なのです。

②誰よりも知恵を絞り、誰よりも動いてものごとの「流れ」をつくること

口先だけではなく、実際に誰よりも知恵を絞り、誰よりも多く動いて物事の「流れ」を作り、そこに周囲を巻き込んでいくことです。

もちろん、そこには必ず自分なりの「Want」が存在しています。だから、頑張れるし、自分の行動にも納得しています。

「自ら」は「自ず」を引き寄せます。
「自ら」考え、行動しているからこそ、その姿を見て共感した人たちが、「自ず」と協力やアドバイスを申し出てくれているのです。

相手に自分を信じて欲しいのなら、まずは自分が相手を信じてみましょう。信頼関係も、協力してくれる仲間の存在も、求めているだけ・待っているだけでは手に入りません。
ただ、全部を自分でやり切る必要はなく、自分の強さ・弱さを把握し、弱い部分は周りに任せていくことも重要です。


以上、本書を読んで学んだことでした。

自分も、賢者風ではなく愚者風タイプの方が合っていると思いますし、意識していこうと思いました。
 
また、本書の中で『ストレングスファインダー』のことについて触れられており、自分も以前活用したことがあったので、後日『ストレングスファインダー』についても書いていきます。

Written by かず(Twitterはこちら)


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