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不思議な話18 「仲良し姉妹」
以前働いていた施設で実際にあった話。
女性のご利用者が入所されていて、ご家族の面会も多く時々、実妹さまもご家族と面会に来られていました。
ご家族の話では、昔からとても中の良い姉妹だったそうです。
普段は、寝ていることの多いご利用者でしたが、実妹さまが来られたときは、笑顔も多くなり本当に嬉しそうで、子供の頃のお二方が想像できるぐらいでした。
しかし、ある日ご家族から実妹さまの訃報が届き、ご利用者に伝えるかご相談に来られました。
その夜、ご利用者も急変され急逝されました。
ご利用者は、日常生活全般に介助が必要で、食事以外は寝て過ごしていましたが、急に亡くなるような状態ではありませんでした。
それは、ご家族とも共通認識でしたので、何があったのかとトラブルになってもおかしくない状況だったと思います。
その施設では、永眠され旅立ちの時には、入所者と職員が賛美歌で送り出します。
お別れのときご家族から、ご利用者と実妹さまのことをお話されました。
ご家族は穏やかに「ご迷惑をおかけしました。前日に亡くなった実妹が姉(ご利用者)を一人にできないので、迎えに来たのだと思います。そう思えるほど、仲の良い姉妹でした。母(ご利用者)も、実妹を一人で旅立つのを心配して、ついていったのだと思います。そう思えるほど、仲の良い姉妹でした。今頃二人で仲良く今の状況を見ていると思います。親族で相談して、二人合同の葬儀を行うことにしました。本当にお世話になりました。」と、話されました。
とても不思議ですし、残された者が勝手に思っているだけかもしせませんが、私はご家族のお話の通りだといいなぁと思っています。
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