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【読書 #40】 ぼくらの七日間戦争
『ぼくらの七日間戦争』は、中学生たちが大人たちに反抗し、廃工場に立てこもる物語です。
この作品は、子どもたちが自分たちの意思で行動し、大人社会に対抗する姿を描いています。
例えば、「勉強から解放されるって、あなた中学生よ。中学生から勉強を取ったら何が残るの?」という母親に対して、「何が残るって、ちゃんと手も足も顔も残ってるじゃんか」という子供たちの反論は、子供たちの視点から大人の理不尽さを突きます。
また、厳しい校則に対しても、「おれたちはセン公にうんこの面倒まで見てもらいたかねえよ」と反抗する姿は、笑いを誘うと同時に、自由を求める彼らの強い意志を感じさせます。
最終的に打ち上げる花火は、彼らの抵抗の象徴であり、読者にも爽快感を与えます。
特に印象的な箇所を引用します。
われわれは子供を“いい子”にしようとしています。
われわれのいう“いい子”とは何でしょうか?
それは、おとなのミニチュアですよ。
つまりおとなになったとき、社会の一員として役に立つように仕込むのが教育なのです。
大人たちの「われわれは一度だって、子供の目で世界を見たことがあるでしょうか?」という反省は、教育のあり方を問い直すもので、深い余韻を残します。
名作です。
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