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【オリジナル】Zwei大 3位入賞 5cバロム徹底解説《全文無料》

こんにちは。カズ2525(@kazu2525_DMPと申します。

大量に並んだ相手の盤面を簡単に粉砕したいと思ったこと、ありませんか?

ということで、今回は普段から愛用し、Zwei大学主催のリモート大会で3位入賞を果たした「5cバロム」(大会結果にはデスザロスト入り5cと記載されています)を徹底解説します。

この記事は全文無料で、記事を気にいった方だけが投げ銭できるという方式にさせていただきます。

ちなみに今回の戦績は下のとおりです。

2021/8/21 DM大甲子園 予選Day1
フォーマット:オリジナル 参加者:103名

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1. そもそも5cバロムとは?

序盤に大量のマナブーストを行い、後半には「バロムクエイク」などの大型進化デーモンコマンドにより盤面一掃、トリガーの完全封殺し勝利を目指すデッキです。
対戦相手によって進化デーモンコマンドを切り替えながら戦う柔軟な対応力もこのデッキの長所で、環境に合わせた調整も可能となっています。

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2. 5cコントロールとの比較

始めに、このデッキはコントロールではなくビッグマナに該当していると考えています。なぜなら、コントロールよりも必要なマナ数が多く、序盤のブーストが鍵になってくるデッキだからです。

『5cコントロール』の場合、5マナ以降から「ナウ・オア・ネバー」や「灰燼と天門の儀式」などの踏み倒しカードを利用して大型クリーチャーを展開して制圧します。それに対して、『5cバロム』は7マナ以降から超大型クリーチャーで制圧します。

これだけを聞くと『5cコントロール』の方が、早くて強そうに感じるでしょう。しかし、『5cバロム』にしかない魅力もございます。それは圧倒的な《破壊力》と『5cコントロール』を凌駕する《制圧力》です。

今回のデッキで採用しているバロム系は、《全体破壊》と《ロック性能》を同時に実現させるクリーチャーになっております。なので、「どれだけ序盤に強い盤面を作られていたとしても、盤面を壊滅させ、後続を許さない!」という一発逆転をも可能にする動きにより、相手をパワーで屈服させ勝利を目指します。

また、このデッキが『5cコントロール』より優れているもう一つの点は《組みやすさ》です。

5c系のデッキなので組むのが大変そうだと思う人も多いと思います。しかし、このデッキには5cの高額パーツである「ナウ・オア・ネバー」や「ギャイア」が入っておらず、「ザーディクリカ」も2枚採用で十分デッキとして機能させられました。5c系のデッキを使ってみたい、作りたいと思った人はまずこちらのバロムで試してみてはいかがでしょうか?


3. デッキリストと各カードの採用理由

デッキリストは次のようになっています。

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ここからはそれぞれの採用カードについて解説していきます。


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DG-パルテノン ~龍の創り出される地~ 3枚
『ジョー星ゼロルピア』や『赤緑ボルシャック』などの横展開するデッキやループデッキに対するメタカード。
ブーストの合間に置きやすい2コスト、カード指定除去でしか剝がされないという長所があり、おまけの1ドローも手札が減らないため無駄がないです。
このカードを使用するときは相手の展開するターンを予測してその直前に設置できれば、少なくても1ターン、除去札がない場合は数ターン稼げる可能性もあります。


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幻緑の双月/母なる星域 1枚
このデッキの⦅キーカード⦆。
これを使いこなせるかでこのデッキの使用感が変わるといっても過言ではありません。
クリーチャー面は手札を使ってのマナブーストで初動が引けなかった時の最終手段で使うことがあります。
しかしこのカードの本体は呪文面で、「母なる星域」は自分のクリーチャーをマナに置くことでマナの枚数以下のコストの進化クリーチャーをマナから引っ張り出せます。3コストでバロム系統を引っ張ってこれる効果は強力で、後述する「バロムクエイク」はマナ進化により盤面に進化元を必要としないため、序盤に出した「デドダム」を生贄にして最速5ターン目に圧をかけることも出来ます。


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フェアリー・ミラクル 3枚
このデッキが5cになった要因の一つ。
3ターン目に打てるブーストがデドダム以外にも増えたので安定性が高まります。しかし、後述する「獅子王の遺跡」との枚数配分を考え、ブーストのみの役割のカードは合計6枚に抑えました。


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天災 デドダム 4枚
言わずもがなの最強カード。
序盤の色基盤形成からリソース確保、どのタイミングで引いても強いので4枚確定枠です。特にこのデッキでは手札の「デドダム」1枚から「母なる星域」を探してバロム系で盤面を引っくり返し、逆転する動きもあります。


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獅子王の遺跡 3枚
大量ブーストの要。
デッキ内の多色枚数が24枚で、3ターン目の「デドダム」や「ミラクル」によるブーストもあるため、3ブーストの失敗確率はかなり低く抑えられています。S・トリガー持ちであることも強く、速攻対面のカウンターのためのマナ確保にも役立ちます。


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ドンドン火噴くナウ 3枚
受け札兼ブーストカード。
高コストカードの多いこのデッキでは破壊範囲が通常の5cよりも広く、「ギャイア」や「ボルシャック」系統の処理が楽になります。見れる枚数も「ドンドン水撒くナウ」よりも多く、火文明もあることからこちらの方を優先的に採用してます。


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ドンドン水撒くナウ 2枚
こちらは「ドンドン火噴くナウ」と比較してマナ回収できる点が強み。
マナに置かれた「サイゾウミスト」を回収して耐えるプランや、「母なる星域」を回収してバロムにつなげたりと意外と器用なカードです。


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悪魔龍 ダークマスターズ 3枚
バロムの進化元とピーピングハンデスによる妨害の役割。
3➞5➞7でつなげることができ、相手に甚大な被害を出すことが可能です。単色が欲しくてマナに置いた場合も、「バロムクエイク」のマナ進化の素材にもなり無駄がありません。


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龍風混成 ザーディクリカ 2枚
コントロールデッキ御用達のカード。
無料で呪文を使用する効果でマナブーストをするだけでなく、使用済みの「母なる星域」をもう一度使用し、実質単騎ラフルルを決める動きも可能。さらに種族にエンジェルコマンドがあるため、後述する「デスマリッジ」の進化元にもでき、さらにEXライフを消費して「母なる星域」の種にしながら自身にそのまま乗せることが可能です。
毎ターンの盤面除去と置きドロソ効果も言わずもがな安定性に貢献。


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S・S・S(スクラッパー・スパイラル・スパーク) 3枚
メインの受け札カード。
現環境の「アルカディアスモモキング」がいても機能でき、かつ強力な効果なので採用。並べて殴るデッキに対してはトリガーで踏ませつつ、返しのターンで「ザーディクリカ」で盤面壊滅させる動きも強力です。


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怒流牙 サイゾウミスト 2枚
受けとして非常に強力なシノビカード。
呪文を封じられた際にはこれで耐え抜きます。また、受け以外にも山札回復、マナ加速、盾落ちケアなどにも使用できます。
稀なケースですが、時間切れ時の勝敗判定が盾差の場合、自分のクリーチャーのアタックがブロックされたときに、ニンジャストライクで自分の盾を増やせるプレイングは頭の片隅に入れておいた方がいいです。


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闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ 1枚
クリーチャー面は盤面除去兼マナブースト&回収と器用に動けるカード。
このデッキは特に少ない枚数採用のカードが多いので「ドンドン水撒くナウ」と同様に貴重なマナ回収要因です。
また、呪文面は初動、墓地メタ、山回復が主な役割です。「クローチェフォーコ」と違い、自分の序盤にしたい動き(マナ加速)をしながら墓地をメタれるのは非常にこのデッキと相性がいいです。


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テック団の波壊Go! 1枚
もう一枚の強力な受け札。
本来はこの枠も「S・S・S」にしたかったが、色のバランスを考えて1枠譲りました。しかしこのカードも弱いわけではなく、「S・S・S」では手札に返りやすい「ギャイア」などの大型クリーチャーを直接破壊したり、『赤単ブランド』の小型軍勢を一掃できたり、このカードにしかできないこともあります。


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魔の革命 デス・ザ・ロスト 1枚
このデッキの⦅最終兵器⦆。
出たときの全ハンデス効果も強いですが、最も強力な部分は革命0にあります。
このデッキは大前提としてビマナデッキなので、序盤は盤面に干渉する手段に乏しく、攻められ続けたらバロム系を使ったとしてもトップSAを引かれて負けることも多々ありました。
しかし、このカードの存在で返しのターンに「デドダム」から進化し、カウンターでワンチャンを生み出せます。何もせず負けるぐらいならこのカードで博打になったとしても勝つ可能性を掴みに行ける可能系の塊。特に『赤単ブランド』などの攻め全振りのデッキなどではこのカードで勝ち確定の大逆転を起こせます。
また、隣に「バロムクエイク」や「デスマリッジ」を添えると、盾が厚いデッキだったとしてもトリガーメタをしながらダイレクトまで貫けます。


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聖魔連結王 ドルファディロム 2枚
破壊効果、単色呪文封じ、耐性持ちと強いことしか書いてないバグカード。
もちろんこのデッキでも強いですし、バロム系の進化元としても機能します。マナ色も優秀なためもちろん採用。


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龍装者 ジスタジオ 1枚
バロム系にバトル以外の完全耐性を付与するカード。
あまり手打ちはせず、後述する「ロールモデルタイガー」で出すことがほとんどです。特にバズレンダ1回込みで「バロムクエイク」と同時に立てれば「ロールモデルタイガー」も破壊効果に巻き込まれずに生き残るため、無敵の城塞が完成します。「バロムクエイク」と「デスマリッジ」で実質単騎ラフルルのイメージが強いであろうこのデッキですが、どちらかというとこっちのフィニッシュの方が多いです。
地味にガードマンも持っておりますのでバトルで破壊されるバロム系の身代わりになったり、逆に返り討ちなんてこともできます。


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ロールモデルタイガー 2枚
速攻デッキの封殺とバロム降臨の補助カード。
マナがたまりやすいこのデッキはバズレンダ1回込みも視野に入れやすく、状況に応じて出すクリーチャーを変えられるスーパーカードです。おまけのドロー効果も無難に強いです。
また、先述した「デスザロスト」とバロム系の同時出しも現実的にしてくれます。
このカードの注意点として、
①パルテノン下ではバズレンダ2回込みでも出せるのは2体まで(自身で1体分消費しているため)
②ドロー効果は強制なので山切れ注意
③9マナでは「母なる星域」と違いバロム系は出せない
④「ジスタジオ」なしでバロム系を出すと破壊効果に巻き込まれる
⑤バロム系の効果でマッハファイターの攻撃先がなくなりやすい
というのが挙げられます。


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悪魔神バロム・クエイク 2枚
クロニクル発売されてから5年間ずっと愛用し続けた相棒
デーモンコマンド以外の破壊は現環境ではほぼ全体破壊と同義であり、踏み倒しメタは『ラッカ天門』や『シータモモキングRX』などに刺さりやすく、マナ進化による出しやすさも魅力です。実質単騎ラフルル、ロールモデルタイガー&ジスタジオ城塞、デスザロストカウンターなど、どのフィニッシュ手段でも使いやすいこのデッキ最強の切り札です。


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偽りの悪魔神王 デス・マリッジ 1枚
通称『クソデカラフルル』。
「バロムクエイク」と並べてトリガーの完全封殺が狙えます。
エンジェルコマンドからも進化可能なので「ザーディクリカ」からも進化できます。呪文封じかつ、呪文マナバウンス効果で動きを鈍らせるのは非常に強力です。特に『5cコントロール』対面だとこのカードは猛威を振るいます。「バロムクエイク」よりかは出す難易度が高い点や、自分のマナもバウンスする点で使いどころが難しいため1枚採用です。

デッキ構築全体について

色配分
火:10枚 水:19枚 自然:24枚 光:10枚 闇:14枚 多色:24枚
の構成です。

このデッキ構築では1~2枚採用が多く、しっかりと引けるかどうか気になると思いますが、5cコントロールと違い異様なほどにマナがたまるデッキなので、マナか手札には見えてることが多いです。あとはマナ置きや自分の動きの計画から逆算して慣れていけば使いこなせると思います。


4. 採用候補カード

メッチャ映えタタキ
ボルシャック・スーパーヒーロー / 超英雄タイム
ジョー星対策の候補。
前者はトリガーがあるため『赤単ブランド』の小型潰しもできる。
後者はクリーチャー面で全体除去が可能。蘇生呪文が入るなら入れてもよさそうなカード。

襲来、鬼札王国!
灰燼と天門の儀式
トリガー蘇生呪文。
「ザーディクリカ」や「ダークマスターズ」など蘇生できるのは偉いが、それらの蘇生クリーチャーの枚数が少ないことと、バロムなど9コスト以上のクリーチャーとのシナジーがない点、枠の都合で今回は不採用。

天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー
5マナから「ダークマスターズ」でいきなりリソースを刈り取ることが可能。しかし、上記と同様に出せるクリーチャーが少ない点で不採用。

月の死神 ベル・ヘル・デ・スカル
トリガー持ちでマナか墓地からカード回収でき、進化元にもなれるカード。
これで「母なる星域」を回収してそのまま唱える動きも非常に強力。入れておきたいカードではあるが、今回は枠の都合で不採用。

メヂカラ・コバルト・カイザー/アイド・ワイズ・シャッター
クリーチャー面は相手の動きの牽制、呪文面は光のトリガーで環境的にも相性がいいカード。しかし、パワーが低いため「ジスタジオ」バロム系の破壊効果から守ることができない点が相性的に少し微妙。

とこしえの超人
強力なメタカードかつ、G・ストライク持ち。オリジナルではGR召喚もないし手札以外から出るのが『5cコントロール』の蘇生呪文と「ドギラゴン閃」ぐらいなので不採用。アドバンスなら刺さる相手が多いため採用は検討した方が良いと思う。


5. デッキの基本的な動き

1~2ターン目
4ターン目に「獅子王の遺跡」が打てるように基本多色マナをおいてください。また、3ターン目の「デドダム」、「ミラクル」のことも考えるのも大事です。このデッキは自然か闇しか単色カードが入っておりませんので水文明の多色は優先的にマナ置きしてください。
「デドダム」を視野に入れてる場合は「ドルファディロム」と「デスマリッジ」は自然単色が手札にない状態ではあまり置きたくないカードです。なぜなら、デドダムが出せなくなる可能性が出てくるからです。

3ターン目
単色を埋めて「デドダム」か「ミラクル」を打ちたいターンです。
もしそれらがない場合は次のトップでどちらかを引いても使える色を持った多色を置いてください。ここで単色を置くと「獅子王」が失敗します。

4ターン目
「獅子王」か5コストブーストカードを打ちたいターンです。盤面に余裕があるなら「獅子王」が優先度高めです。

5ターン目以降
「獅子王」が成功しているならマナが十分にあるので、相手に合わせて妨害や盤面除去、バロム系で制圧などで相手を追い詰めていきましょう。

ここで何をしたらいいかを迷う方は、その対面が使われて嫌なカードを知ることが大事です。実際に想定している対面のデッキを自分が使ってみて弱点を知ったり、逆にされても痛くもかゆくもない動きを知っておくことで、実際に対面したときにどうしたらいいかが自ずと見えてくると思います。

正直ここは経験値次第なので頑張ってください。


6. 各対面に対しての動き

赤緑ボルシャック
序盤はこちらも負けずにブーストしていきましょう。中盤以降、相手が動き始めそうなタイミングを見計らってパルテノンを展開したりダークマスターズで妨害しましょう。万が一間に合わずに展開された場合はトリガーやシノビで耐え、カウンターでバロムを立てて盤面を一掃しましょう。「バロムクエイク」は特に踏み倒しを無効化するため、「ボルシャック・決闘・ドラゴン」がない限りは動けなくなります。

シータモモキングRX
序盤ブーストは変わらず、マナが余ってたら早いうちにパルテノンを展開しておきたいです。ロールモデルタイガー&ジスタジオを立てれたら返す手段はほぼないので有効的です。この対面では「バロムクエイク」単独置きは「カツキング」で容易に除去されるため気を付けてください。

ラッカキラスター
「シャッフ」や「正義星帝」の呪文封じがあるため、呪文のブーストは早めに使って後で手札で腐らないようにしておきたいです。この対面でもパルテノンが有効です。全体破壊が可能なこのデッキは中速の殴ってくるデッキには結構強く、「ロールモデルタイガー」で城塞を作るのもよし、バロム系で動きを縛りながら盤面壊滅させるのもよしです。万が一盾0に追い込まれてもトリガーは少ないためブロッカー効果に注意しながらデスザロストでも決めきれます。

赤単ブランド
この対面は正直トリガーがあるかどうかにかかってます。ブーストトリガーも踏めればカウンターの可能性もぐっと上がります。デスザロストの貫通率も高いため、積極的に狙いましょう。

5cコントロール
「ダークマスターズ」で相手の動きを鈍らせたい相手です。それができたなら順当にアドバンテージ差を広げていき、最後はクエイク&マリッジで封殺、もしくはクエイク&ジスタジオ&ロールモデルで耐性持った状態で殴るのが強いです。

ジョー星ゼロルピア
全力で「パルテノン」を探してください。これがないと確実に負けます。ただし「パルテノン」を展開した後も除去がある可能性もあるので油断せずにブーストから「ダークマスターズ」か「バロムクエイク」を着地させてください。「バロムクエイク」がいれば0コス召喚もメタに引っかかるので動きが鈍ります。ただし除去がある可能性もあるので「ダークマスターズ」の方が優先度は高めです。

ラッカ天門
この対面は「ドルファディロム」が非常に刺さりやすいです。早期に立てれたら相手の動きはかなり鈍ります。その鈍っている間に「ダークマスターズ」でハンデスしたり、「バロムクエイク」を立てて一気に殴りこむこともできます。相手の手札が多すぎる場合は「デスザロスト」の全ハンデスも視野に入れましょう。


7.まとめ

今回は環境外から意表を突いたデッキの紹介でしたが、いかがだったでしょうか?
バロムの全体破壊の気持ちよさと、環境にも戦っていけるパワーもありますので、興味を持った方は是非1度組んでみてください。

質問、感想等あればTwitterのダイレクトメールにて@kazu2525_DMPまでお願いします。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

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