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タマムシスプーン

美しいタマムシの色彩は色素ではなく、表面の微細な構造により発色している(=構造色)ので、時間が経過しても色褪せることがありません。この性質から、タマムシの翅は玉虫厨子をはじめ、文化財の装飾として用いられました。

東京農大さんがタマムシの構造色を応用したスプーンを販売していると聞いて、購入しました。染料・塗料をつかうことなく、光の干渉という現象によって発色しているそうです。とてもキレイです。よい買い物をしました。

昆虫の構造色を工業製品に応用しようという動きは、さいきん活発になっています。印刷に活用すればこれまでにない色彩表現が可能になったり、重金属を含む顔料を代替できれば健康被害が低減できますし、塗料を使わないのでリサイクルが容易になったりもするそうです。