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#平凡なオヤジの戯れ事綴り No.8

『靴下の主張』
誰が僕に“靴下”って、名前をつけたんだー!
靴下君は、叫び続けた
手袋さんは、手に袋と書く
現代で言う昔の“くつした”は、“足袋”って書いて、足の袋になっている
なぜ、僕だけ靴下?
ちゃんと靴の上に履いてもらっているのに靴の下って、どうゆう事?
名前を付けた奴を、とっ捕まえて、とっちめてやる

靴下君、そうカッカしなさんな
君の要望からすると、“靴上”がいいんだな
なんか、靴上もしっくりこないなぁ
 そうしたら、靴と足の間にあるから、“靴中”なんていいんじゃないか

君達は、なんか僕を靴と引っ付けたがってるんじゃないのか?
家の中じゃ、靴なんて履かないぞ
 そりゃ、そうだ
特に“これ”って奴はないんだけどねぇー
 それならば、ずばり“ソックス”ってどうだい
なんか、もう一つ工夫がほしいなぁ
 面倒くさい奴だな、こいつ!
そうだ、“足駆素”はどうだい
当て字だけど、“素敵に駆ける足”って書くんだ、素敵だろ
それを聞いていた周りの皆が、感動して拍手喝采となった

しかし当の本人は、憮然としていた
“読みようによっては”足クソ“ってならないか?
 こいつ、ホントに面倒くさい野郎だな!
 “もう勝手にしな”
もう暫くは、“靴下”で我慢するよ“

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