マネースクエア・トラリピ1年間運用実績

マネースクエアとは

マネースクエア(MONEY SQUARE)は株式会社マネースクエアが運営するFXのサービスだ。普通のFXの取引もできるのだが、特徴は「トラリピ」という独自特許に基づく自動売買システムを実装している点だ。

以下の内容はマネースクエア社のホームぺージから転載した。参考まで。

予想の負担を軽減できる:トラップ、再発注する手間を省く:リピート、「迷い」や「焦り」を極力排除:イフダン
トラリピとは、『トラップリピートイフダン®』という当社独自の注文の略称です。

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新規と決済の注文を同時に発注できる「イフダン注文」を、最大99本まとめて発注することができ、かつ1本1本のイフダンが、“新規→決済→新規→決済・・・”と注文を繰り返す「リピート機能」を有することで、相場を予想する負担を軽減します。ある一定のレンジ(範囲)で上下をくり返す相場で手間なく何度も取引機会をねらうことを目的として開発、特許を取得しました。
相場が思惑と逆の方向にいったときの損失を限定するためのストップロスも同時に発注可能なので、リスク管理もしっかり行えます。
(平成22年1月22日特許取得 特許番号:特許第4445006号)

以上、引用。

2020年10月に口座開設からの運用資金の調整

FXはSBI証券でドル/円の取引で経験はあったが、大して儲かったことはなかった。どのぐらいの単位で取引したらどれぐらい儲かるのか、リスクがいくら分ぐらいあるのか、理解しきれず、理解せずにやったときは、1時間ぐらい取引して数円しか利益が出なかったこともあった。普段は株式の取引が中心であったが、リスクヘッジには株とは別のシステムの投資に取り組むべきと考え、マネースクエアを試してみようと考えた。最初は20万円を入金して早速トラリピを設定して開始した。1週間程度運用したところ、すぐに証拠金が不足しだしてきたので、更に30万円を追加。11月には50万円での運用になっていた。その後12月には更に30万円、2021年2月に20万円を追加し100万円での運用に。最終的に2021年3月に50万円を追加し、150万円での運用となった。

図1 1年間の口座残高の推移

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トラリピの利益

こちらに月次の運用実績を示す。

図2 1年間の月次損益の推移

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2021年10月現在、預託証拠金は1,713,059円となっており、含み損益を無視した利益は213,059円ということになる。含み損は-60,449円となっており、有効証拠金は1,655,088円である。トラリピの場合、利益が出たら自動で「売り」となるので、基本的に含み損を常に抱えて運用することになる。なお、この取引は課税されていないので、確定申告により納税義務がある。所得税と地方税で合わせて利益の20%を納税する必要があるのでご注意あれ。税金を差し引くと、170,447円の利益となる。運用資金150万円に対して17万円の利益であり、1年の利回りは11.3%である。

運用してみて

トラリピを開始した当初はドル円から始めた。それまでにFXで経験があったのがドル円だったから馴染みがあったからである。2021年3月になり、トランプからバイデンに大統領が変わり大きく円安側に為替が動いた。ドル/円の売り建てがなかなか手放せなくなってしまい、スワップ金利が嵩むようになってしまった。図2の折れ線グラフがスワップ金利の損益を示しているが、3月、4月、5月にスワップ金利がマイナスになっているのがわかると思う。また、4月にはドル/円で含み損が重くなってきたので、軌道修正を試みることにした。やってみて感じたのは、スワップ金利が積もり始めると取引を焦り出すことがわかってきた。4月か5月ぐらいからは、原則マイナス金利になるような為替ペアは利用しないことにした。プラスになるか、金利ゼロの取引だけすることとした。具体的にはドル/円の買い、ユーロ/ポンドの売り、である。更に、トラリピで最も人気がある為替ペアがオーストラリアドル/ニュージーランドドルであり、これは売り買いともに取引をしていた。この通貨ペアはスワップ金利が売りも買いもマイナスなのだが、キャンペーン期間中は金利ゼロだったり、その後は利益の幅を小さくすると金利ゼロにするサービスが合ったりして、利用を続けていた。注意するべきなのは、キャンペーンが終わった途端、金利が掛かり出すので注意する必要がある。証拠金維持率についてコメントしておくと、中長期のトレードでは少し多めに設定しておく方が良いようだ。800%を推奨している人もいるようである。私は2021年10月時点は1100%程度であるが、相場が大きく動く時期には400%程度になっていた。これはかなり危険水域だったと反省している。

まとめ

以上のように、2020年10月中旬~2021年10月中旬にて、トラリピの1年間運用実績をまとめてみた。税金を差し引きすると11.3%の利回りであった。自動売買なので、取引自体は楽なのだが、取引条件の注文レンジ、利益値幅の設定により収益が左右されるので、設定当初は気になって落ち着かなくなる。いきなり完璧なトラリピの設定は難しいので、初めは少額で試しながら、失敗しつつ試行錯誤して取り組むとよいかと思う。証拠金維持率も確保する方がよかろう。


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