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地域一番福祉用具レンタル会社への道〜福祉用具の選び方(杖の合わせ方)〜

HMM−JAPANさくらんぼの村上PONTA和之(むらかみポンタかずゆき)です。

大転子を触れますか?
ご利用者の体に触れて
大転子をスグに
見つけられますか?
その技術がないままに
T字杖を大転子で合わされたら
合わされる方はたまったもんじゃない
ぼくならそう思いますけどね

合わせる杖はT字杖に限定してお伝えします

おそらく杖の高さを合わせる時
「大転子」で合わせるように
教えられませんでした?

確かに目安としては「大転子」で
問題はないでしょう

では…
ご利用者の大転子を
スグに触ることができますか?

日頃からご利用者の介護に
従事している介護職でも
骨の触り分けって簡単じゃありません

リハ職でも
ご利用者の肉づきによっては
骨が見当たらない…
そんなご利用者も少なくありません

ましてや福祉用具専門相談員になれば
ご利用者を前にして大転子を
スッと見つけることなんて
かなり難しいのではないでしょうか?

にも関わらず
杖を合わすなら大転子と覚えてしまう

これって
お年寄りが使いにくそうに杖をついている
原因の1つなんですね〜

この時の相談員は
ご利用者を見ているのではなく
大転子を見ている

だから杖が合わない
ご利用者が出てくるんです

では杖はどう合わせるのか?

例えば
円背のご利用者の杖を
大転子で合わせたら
どんな姿勢で杖を使うことが
想像できますか?

逆に反り気味の方(例えば水頭症の方等)に
大転子で合わせたら
杖はどうなっていると思いますか?

どちらもぼくのデイサービスで
体験済みの事例です。

円背の方は
杖が長すぎて
腕が顔の辺りまで上がり
バンザイをしながら
歩いているようでした

一方の反り気味の方は
杖が地面に届かず
杖なしで歩こうとされ
結果、転倒してしまう

大転子で合わせるという
合わせ方しか知らない相談員に
T字杖を選んでもらうと
ご利用者のADLを下げる用具を
選定しかねないということです

ではぼくが考えるT字杖の合わせ方

杖を持った時に肘が軽く曲がる所で合わせる

つまり「手を基準に合わせる」です

福祉用具で最も大切なポイントは
「触れる所」って
教えてもらいませんでした?

介護現場ではそう習いました

杖は脚で使うものではありません

手で使うものです

「触れる所」を大切にするなら
杖を触れる「手」で合わせるのが
当たり前だと思うのですが
どうして「脚」で合わせるという
変な考え方が出てきたんでしょうね?

杖の合わせ方は
肘の角度を見ながら
肘が楽で(軽く曲がっている)
手が柔らかく使える長さで合わせる

これなら誰でも簡単に合わせることができますよね

1点補足
円背の方の杖を長めで合わせる理由に
円背を改善するために…
という処方があるようです

それって余計に円背を促進しているんですよ

猫背の方なら分かりますよね?

無理やり背筋を伸ばすと
体が緊張して疲れやすくなりませんか?

お年寄りにこの努力感は必要ないと
ぼくは考えています


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「必ず繁盛店!売場演出の極意」(同文館)
「デイサービスオーバー90 マーケティング」(日総研出版)

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