新技術を使いこなし未来を洞察できるようになるための5ステップ-261号-
(2024年2月7日サロン向け動画を記事化しております。)
なぜ深津さんやけんすうは新しい技術を使いこなすだけではなくてその先にある未来が見えるのかという話をしたいと思います。
今週の深津さん、けんすうさんとの未来対談がすごく面白かったですね。
特に本当にアジェンダを全く事前に決めずに鼎談しました。鼎談はけんすうさんや深津さんが見ている「生成AI以降に生き残るコンテンツやオウンメディアは何なんだろう?」みたいな仮説から『Apple Vision Pro』が起こす本当の変革は何なんだろうという話をしました。
特に深津さんが途中で言った「脳の中にレベルアップするファンファーレが鳴り続けることの気持ちよさ」みたいなキーワードだったりとか、いろんな時代の変化を読み解く上でのヒントが満載でした。
深津さんとかけんすうさんは「なぜ毎回あれだけ新しく出てきたばかりのテクノロジーを使いこなせるか」「使いこなすだけじゃなくて本当の変化って実はこういうところから起こってくるんじゃないか」みたいな、今までの当たり前の変化と未来を読み解く力がすごいんですよね。
とはいえ、深津さんとけんすうさんが「特別だから」と終わらせたくなく、皆さんもそうなってくるためのヒントをしゃべりたくて今日は時間をもらっています。
これを一言で言うと「純粋に楽しんでいる、遊んでいる」ということだと思うんですね。それで思い出したのがこのフレームワークです。陸上選手の為末さんが『熟達論』( https://amzn.to/3SQNDba )という本をお書きになっています。要は、上手くなるというだけではなくて、そのジャンルにおいて時代が変化する中でもいつまでも上手くい続けるフレームワークが書かれているんですよね。
トップレベルをキープし続ける人たちとはどういうふうにやっているのか。それを彼は単純に上達という一時的に上手くなることではなくて「熟達」という言い方をしていて、すごく面白いんです。しかも、「熟達」にも5段階あるというファーストステップの定義が素晴らしいのですね。
5段階は何かというと「遊ぶ」→「型」→「観る」→「心」→「空」に至るということです。
一番大事なのがやっぱり遊ぶから始まることなんですよ。結局、遊びとは感覚的なものだし、好奇心から始まるので、それをやることが「面白い」なんですよね。もちろん「テニスで優勝せねばならない」とか「先輩の残してきた結果に恥をかかせてはいけない」というマストから始まるものも大事です。というのも、マストってすごいエネルギーになるから上達はするから。でも、マストから始まった上達って「上限の壁」ができちゃうんですよ。
遊びとは、そもそも最初に「おもろ!」と自分が面白いと思ってやっているから失敗はないんですよね。だって面白ければゲームって「うわーミスった。そうか。ここでやられるんだ」というふうに遊びから始まると失敗は楽しみになりますよね。
でも、マストから始めちゃうと「先輩に怒られる」とか、怒られなくても「うわあ。自分の学校の歴史に傷をつける」みたいな形で、失敗は回避したくなるもの。ですが、遊びから始まると失敗も学びにつながるし、「うわあ。こんなはめ方するのかエグいな、これ」みたいな形で探求を自然にするようになる。だから一歩目が遊びから入っているのが大事ですし、これが深津さんとけんすうの共通点です。
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おもろ! から始めよ
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世の中で流行っているからじゃなくて触ってみて「おもろ!」というところから始まるというのがやっぱり一番良いと思います。ただ、けんすうと深津さんの共通点は遊びの中から「型」を見つけることだったり、世の中の型みたいなところと当てはめて考えていくことによって熟達が早いというポイントがあるんですよね。
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