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AI DX変革の時こそ原理に立ち戻るのが大事-218号-

(2023年10月20日サロン向け動画を記事化しております。)

今日は「ChatGPT、DXの変革の時だからこそ原理に立ち戻ろう」です。

昨日今日と、「ad:tech tokyo(アドテック東京)」という、広告のテクノロジーがマーケティングの未来を作っていく、マーケティング業界のスターとして新しく台頭してくる方々がギューッと凝縮したイベントに、初めて登壇させていただきました。

実は尾原、リクルートでは広告を出す側でした。僕がリクルートにいた時、リクルートは、世界で5番目にGoogleに広告を出稿していた会社だったんですよね。その後、オプトという広告代理店の経営企画室長と、新規事業的なことや投資をやらせていただいていました。

それからGoogleに行って、今度は広告を貼ってくださるメディア側のモバイルをやらせていただいて。あとはサーチという、検索からの広告と情報がうまくコラボレーションしていく場の事業開発のヘッドをさせていただいていました。

10年ぶりにAdTechの世界でお話しさせていただきましたが、一歩下がって「本質的な変化は何なんだろう?」と考えた時に、変革の時だからこそ、マーケティングの原理や「本当に新しいものを作るとは?」いう原理に立ち戻って、「だとしたら、今何ができるんだろう?」と考えたんですよね。

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マーケティングの原理とは?
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今回、あらためてハッとしたことがあります。
AdTechは世の中的には「デジタルマーケティング」といわれますよね。
だけど、ドラッカーという経営を最初に理論立てた神様のような方がいらっしゃって。ユニクロの柳井(正)さんとかリクルート創業者の江副(浩正)さんとか、いろんな人がドラッカーの書籍をバイブルとしながら、「経営をいかにして持続的にお客さまに選ばれていくものにしていくか」を考えたんです。

僕は、ドラッカ―が『マネジメント』という本を書いた時の、彼のマーケティングの定義が一番好きなんですよね。彼は、「マーケティングとは売り込みをなくすこと」と言っているんです。

「これ買ってください。よろしくお願いします」と言うのは営業やプッシュです。一方でマーケティングは、「これ欲しいな」とか、目の前にあるから手に取って「すごく便利」みたいに、自らが買いたくなることです。押し込まれて「買います」というプッシュじゃなくて、プルなわけですよね。

そう考えた時に、今の広告の世界は「買ってください」というプッシュが強くて、売り込みになっちゃっているんですよ。

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