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生成AIの後生き残るコンテンツは?〜 Apple Vision Proと○○をセットで見ると次のAppleの変革が見える-深津さん、けんすうさんとの対話

けんすうさんと深津さんと、あらゆる未来について話したよ!中編です。

前編こちらですが中編からでも楽しめます

オウンドメディアの未来

けんすう:どうすればいいですか。我々は。

尾原:我々ですか?

我々は結局みんながおまんま食えるようになった時に、やっぱ遊びっていうものが、結局仲間というか、みんなをハッピーにつなげていく方向だから、遊びと偏愛をたくさん増やすって方向により専念すればいいんじゃないですかね。

けんすう:うーん、なるほどね。

深津:みんなでギリシャ人みたいになればいいんじゃないですかね。昔の。

けんすう:昔のね、奴隷がいた時代のギリシャ人みたい。

深津:ごめんなさい。ローマ人だね。 もうSNSは古代ギリシャみたいなもんですからね。 神々が適当にいて、適当に怒って、なんか呪いで姿変えられたり、即死したりしてるから。

毎回、SNSはギリシャ神話と同じな気がします。

けんすう:それちょっと面白いっすね。なるほど。

深津:僕の中でSNSはギリシャ神話説があります。

尾原:そうですよね。だから、なんだっけ、まだ出てないんだっけ。マウンティング大全って本が出るとかでないとか。

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けんすう:なんか、この本バズってましたね。

尾原:ある種ギリシャ神話なんて、マウンティング大全みたいなものですからね。

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深津:マウンティング大全、プラス嫉妬と勘違いで殺し合いするって。

けんすう:非常に人間っぽい感じですよね。今日、note書いたんですけど、こんな先の未来の大きな話ではなくて、めっちゃ直近の話として、オウンドメディアがすごく変わるんじゃないかっていう。

尾原:ほうほう、何ですかそれは。

けんすう:例えば、人材系のSaas企業が、「1on1のやり方とは」とか、「1on1とは?」みたいな記事を書いてオウンドメディアをやって集客してるみたいなのがあるとおもうんですけど、、

こういう知識系は、ほとんどもうGPTとかで聞けば済んじゃうのですよね。

こういうい、なんかちょっとぬるい解説系のコンテンツはどんどん無くなってくんじゃないかなと思って。

一方で、例えば尾原さんが10時間ネットワーク効果について喋るみたいなポッドキャストはもう代替できないので、おそらくオウンドメディアも本当の専門家たちが話した超重厚なコンテンツになってくんじゃないかなと思っています。これがnoteに書いて内容です。

深津:結局のところ、ファンが作れないオウンドメディアというかコンテンツはみんな死んでいきます。っていうか、自動化されてきますよね。

けんすう:そうですよね。noteさんが例えばオウンドメディアやるとしたら、「noteの使い方とかバズる記事とは」とかではなくて、、

「本当にあなたのクリエイティビティーを上げるために、この10時間の動画を見て、文章書けるようになりましょう」みたいな、そういうコンテンツになってくんじゃないかなっていう。

尾原:そうですね。だからそこってさ、根源的に言うと、昔からけんすうが言ってる、情報発信とは、InformationかOpinionかDiaryか、ていう話に近いと思ってて。

けんすう:はいはい。

尾原:まず、みんなが他の人に読んでもらえるものを作る時に、他の人が知らないInformationを書くことは、割とできますよね。ってところから入って。

でも、そのInformationに対して今度は「いや、僕はこのInformationをこう読むんです」とかっていう意見(Opinion)を入れていくと、Informationで信頼されると、Opinionもだんだん信頼されてきていって。そうすると、Opinionで食っていけるようになります。

だけど、最終的には、このOpinionで、その人に愛着ができると、こういう価値観を持ってる人が、日々こういうことやってるんだっていうDiaryの方に、人の愛着が移っていきますよねっていう時に、ある種Opinion価値まで、ザクっとGPTで作れやすくなっちゃってるから。

そうすると、DiaryとOpinionの間みたいなものに、僕にはこういう神話が見えてるんですよとか、そういうようなところまで行かないと、人ってもう他と差別化はできなくなっちゃう。

けんすう:いま、この配信のコメント欄に投稿があったんですが、「何が書かれてるかより、誰が言ったかが大事ですよね」っていうのも一部正しいんですけど、多分今の尾原さんの話も、 ほんとにInformationを持った人が、深く知った上でのOpinionとかでないと、よく知らん人が言ってもダメっていう感じでしょうね。

深津:場合によっちゃ内容に逆にほとんど差がつかなくなって、誰がどういう口調と喋り口で言ってるか、みたいのなっちゃうかもしんない。

けんすう:それもありますよね。内容の差もつきづらくなってるっていうのはありますよね。

深津:標準化されてるって意味だとあれが近いと思うんですよ。

塾の授業とか学校の授業とか。 内容は教科書によって標準化されてるけど、それでも先生によって違いが出るみたいな。

あれに近い感じが他のとこにも全部行くんじゃないですかね。

けんすう:あー、なるほどね。それ面白いっすね。

尾原:会話って結局はリズムなんですよね。みたいなことを言う人がいて、人がなんか納得したりとか、その会話がいいねって思ってるのって、実は会話の内容よりも、奏でるリズムみたいなものが、グルーヴとして、聞いてる側、見てる側と、一致していくかみたいなことの方が大事だみたいな研究とかもあってさ。

けんすう:ありますよね。だって、0.5秒反応が遅いだけで、なんか多分話かみ合ってないなって感じちゃったりとかあるんですよね。

センスオブワンダーを創造する

尾原:あと、ちょっと話ずれるんですけど、やっぱ改めて、僕、去年の年末ぐらいから追っかけてんのが、センスオブワンダーってやつで。

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