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ゴールデンウィークに向けて、時間を浪費することのオススメ-257号-

(2023年3月28日サロン向け動画を記事化しております。)

「ゴールデンウイークに向けて、時間を消費するのではなくて浪費することを考える」という話をしていきたいと思います。

『WIRED』今月号の特集は「RETREAT(リトリート):未来への退却」です。『WIRED』は、新しいテクノロジーが社会にどう影響していくかなどを深く考察するすばらしい雑誌なんですけど、最新号が非常によかったので、ぜひみなさん読んでいただきたいのですよね。今日は、ここから得られる示唆のようなお話をしていきたいと思います。

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「Retreat」が必要な理由とは?
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「Retreat」は、日本だとちょっと耳慣れない言葉かもしれません。グローバル企業ではいろんなメンバーが集まって、年に1〜2回、短くて2日間、長くて1週間くらい仕事から離れて、自分たちの価値についてあらためて話し合います。
このようなことを「Retreat」と言うのですが、Retreatとは、まさにこの雑誌に書いてあるように「退却」という意味なんですよね。

「退却」や「浪費」と聞くと、いけないことのように思ってしまいますが、勇気を持った退却や時間を作って何かを浪費することは、今の時代にすごく大事なことです。特に今回のゴールデンウイークは、僕たちがコロナにずっと追いかけられてきたところから、リアルを取り戻してゆっくりお休みできる久しぶりの体験なのですよね。

僕たちは、コロナの時にリモートで働くことから逃れられなくなってしまいました。しかもオンラインで働くと、ふだんの会話やコミュニケーションが減っていきます。そうすると、「上司から与えられたパーツをこなしていくだけ」という、部品のようになってしまう傾向が強いんですよね。

もちろん、「リモートワークは絶好の機会だから、自分で自分の仕事を定義して結果を出せばいい」と言って仕事ができる人もいます。また、僕のサロンでも「仕事はあくまでもお金を稼ぐだけのライスワークだから、ライフワークは副業として思う存分やる」みたいなことを語っているわけです。
でも大半の人はそれができなくて、「言われたとおりの結果を返さねばならない」と言って、何かのパーツとして追い詰められやすくなっていると思うんですよ。

そこで「Retreat」という話に戻るわけですが、僕たちは日々何かの営みをしていると、Mustに囲まれていってしまいます。「やらなければならない」中でWantが消えていって、「自分は機械のような道具として結果を出すだけのものだ」というところに追いつめられるのです。

この、追い詰められたものから逃げないと、自分を取り戻しにくいわけですね。だからこそ長期の休みは、今あるしがらみや囚われから外れる。そして、「自分とは何なんだろう?」と、未来の自分を作り直すために一度退却することが大事になってくるのですよね。

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「Retreat」において大事なこと
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