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『虎に翼』に見る世の中を変える仕組み-284号-

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▼『虎に翼』で規範を学ぶ

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NHK連ドラの『虎に翼』がまさに良くてですね。それの構造を説明するよっていう話をしていきたいと思います。

『虎に翼』は、日本で初めての女性弁護士であり、裁判官もお務めになった方をテーマにした朝の連ドラなんですけれども、脚本を、『TIGER & BUNNY』とか、数々のアニメからNHKまで幅広くシナリオを書いてこられた方がやってるってこともあって、濃密なんですよね。

ちょっと尾原、恥ずかしながら第2週目まで見て、大体展開わかったなと思って見ずにいて。先週の土曜日、一気に第11週まで見たんですけど、ほぼ毎週1回、 もうボロ泣きしてしまうぐらいハマってしまって。

もう登場人物1人1人の苦悩と成長、それが時代背景によって、どういう風に彼らの憤りだったり、彼らがはめられている枷っていうものに抗いながら生きていくかってことが、本当に歴史にあった事実、事件と重ねながらやっていくので、もう1週間分のエピソードだけで、ワンクールのドラマが作れそうなところを、1週間、要は5日間分ですから、2時間半ですね。凝縮してやられていて、本当に濃厚なんですね。

この時に思った言葉が、この番組で、我々は「規範」を学んでいる、っていうところが本当に素晴らしくて。私たちがいま生活してると、日本の法律って当たり前のように思えてしまって、時々、著作権に関する改正だったりとか、男女雇用に関する改正だったり、法改正の時に、「本当にその法の改正はいいのか?」みたいな議論が出るとしても、ほとんどが僕らは無関心なわけですよ。

ただ、やっぱり戦前戦後、特に女性にとってみると、法によって自由を奪われていたっていうところからだんだん回復していく。で、それは別に男女以外にも「平等」というものを私たちがどう勝ち取っていくのかっていうところが、前半部分の素晴らしい展開を示していて。

で、この法の展開っていう中で行くわけなんですけど、もちろん、そこで私たちにとっての法律っていう意味合いを学ぶってのもあるんですけど、それ以上に、法の番組なんですけども、私たちはどういう風に生きることがかっこいいのか、何に美しさを感じるのか、それによってどういう生き方をするとかっこ悪いなと思うから、踏ん張ってでもこういう生き方をしようよっていう風に思う「規範」ですね。これを学べるっていうのが、この番組のすごいところだなと思うんですね。

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