あれってなんだったの? 山下達郎⑤
【★節Cの解釈と感想①】
不思議な飛び方を始めた山下の発言は、★節Cで爆発します。山下発言でもっともヘンなのはこの★節Cです。
山下はこのように話します。
「ですから、正直残念なのは、例えば、すばらしいグループだったSMAPの皆さんが解散することになったり、最近ではキンプリが分裂してしまったり、あんなに才能を感じるユニットがどうして…、と疑問に思います」
この文脈は飛んでます。飛びすぎです。
なんでいきなりSMAPが出てくるのかまったく分かりません。
どこがどう「ですから…」なのか分からない。
そもそも喜多川の事務所タレントと山下との関係といったら、近藤とKinkiです。他にも数曲、曲を提供したタレントはいるようですが、誰より近藤マッチとKinkiのふたりという、それが喜多川+山下イメージです。実際にもそうです。他との関わりはない。
だからその通り、近藤とKinkiの名前が挙がる★節Bまでは、まだ話としては分かりました。山下が関わってきた歌手について話されているだけだから、まあ本人なりの「いい思い出」なんだろうなあと、大きな違和感はありません。
でも、山下はSMAPには関わってません。
なんでいきなりSMAPなんでしょう?
*
「ですから、正直残念なのは…」という切り返しのあと、山下の口から出てくる名前がSMAPなのは、ものすごく不思議です。
この「例えば、すばらしいグループだったSMAPの皆さんが…」は、ものすごく唐突な言葉だし、違和感のある文脈です。
おれはこの箇所で、山下の話がどこを向いているのかよく分からなくて、ぼけっとしました。「え、どういう話になってるの? なんの話をしてるの?」と。
ただ、です。
たぶん山下の話は、こういう話なんです。
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