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禅語の前後:行亦禅坐亦禅(ぎょうもまたぜん ざもまたぜん)

 こういうものを毎日書いているのだと妻に言ったら、禅をやっていらっしゃるんだから洗い物を片付けたりとかお掃除とかそういう普段のことからちゃんとされる方なんですよねそういうものなんですよね禅って云々と妻に言われた。はい、反省します。

行亦禅坐亦禅。  ぎょうもまた禅 もまた禅。
語黙動静體安然。 語黙ごもく動静どうじょう たい 安然あんねん
縦鋒刀遇常坦坦。 たと鋒刀ほうとうにあうとも常に坦坦たんたん
假饒毒薬也閒閒。 假饒たとひ毒薬もまた閒閒かんかん
永嘉ようか大師 証道歌しょうどうか

 どこかに行っても、どこにも行かずに座ってても、喋ってても黙ってても、動いていても静かにいても、たとえ刀を向けられても毒薬を飲まされても、安らかに、平気な顔して、むしろ暇そうにさえしている、それが禅である。それくらいの意味である。

 禅の修行とは、一般には、閑静清浄な禅堂で静坐し澄心することだと考えられている。この「静中の工夫」は、もとより禅の修行の基本であって大切なものではあるが、禅の修行はこれだけではない。行住・坐臥・語黙・動静、何をやるのもすべてが禅の修行である。そしてこのような修行の仕方を「動中の工夫」といい、古来、「動中の工夫は静中の工夫よりも、はるかに効果的だ」といわれている。
(芳賀幸四郎「禅語の茶掛 又続 一行物)

 つまり、OJTのほうがOff-JTよりも大事、というようなことやね。うん。

 洗い物と掃除をしました。油断していると妻に仕事を取られてしまうので、これからは油断しないよう努めます。