RUN‼カズマール‼ ~8本目キャプテンシー~
こんにちは。広島県福山市で市民ランナーをしているカズマ―ルです。
私が陸上競技やマラソンから得た経験をシェアしていくことで、ランナーさんやランナーのご家族を持つ方々に少しでも参考になればいいなと思っています。
それでは宜しくお願い致します。
キャプテン
私はマジメな性格で、中国中学校駅伝のTV中継資料に先生が書いた紹介文は「練習熱心な選手」だった。笑
実力的には、つっこと同じぐらいだし、当時勝率は五分五分ぐらい。
中国中学校駅伝でも2人して2年生で区間賞を獲得したし。
#他の2年生区間賞は八本松の大藤
#賀茂東広島半端ないって
それで、一応つっこに確認とったらしい
「丸山をキャプテンにするけどいいか?」と。笑
つっこは朝弱くて朝練サボってたからな。爆
いざ、キャプテンに就任してすぐ疲労骨折なんかやっちゃったもんだから、
自分としてはめっちゃ申し訳なかったし、走る結果で引っ張りたいっていうのもあったから、そこはつっこにお任せ、みたいなところはあった。
3ヶ月間、ほぼ走れず春先にやっと復活。
弟、剛も入学してきて『県駅伝3連覇』を目標にチームがスタートする。
走力は、全国大会から3ヶ月走れなかったことでだいぶ落ちていた。
歩く事しかできなかったし、仕方ないけどね。
故障明けでもお構いなしにめっちゃ速く走っちゃう人たまにいるけど、
あんたホントに故障してた?って感じの天才肌やと思う。
凡人である私は走れない日が続くと戻すのに時間かかるんだよね。
春は7月に通信陸上と県選手権がある。
いずれも広島県内の中学生のトラックレースとしては最大規模だ。
たしか、通信陸上の参加標準タイムは3000m9分30秒。
県選手権は9分40秒だった気がする。
カズマールのタイムは9分37秒だけど、これ確か非公式じゃないかな。
だから、3ヶ月間休んでいようが、6月までで記録を出さないとこれらの大会に出場できない。
故障明けで最初のレースは土のグラウンドで9分40秒ぐらい。
そこからまた、貧血に悩まされる。
何度か走ったレース、どれも10分切れない。
カズマール、その頃広島県内では有名人やった。
TVのチカラってすごくて、「磯松の丸山」はどこの大会行っても通用した。
え、丸山、たいしたことなくね?
ですよね、
あの日は2㎞5分26秒ですからね。
まるで別人のようなポンコツカズマール。
そんななかでも、雨の日のレースはなぜか快走できたカズマール。
県選手権・通信陸上最後のチャンスの記録会でシーズンベスト9分21秒をたたき出す。
#これが中学ベスト
期末テストを挟んで体調最悪で臨んだ7月の通信陸上
3000m一発決勝。
結果…ドベ2 泣
アカン。
アカンときのおれや。
ドベを競ったのは新市中央中学校の高橋君。
彼もまた、暑さに弱いもやしっ子だった。笑
県選手権は、これも雨の中のレースだったが、あと一歩のところで決勝進出を逃す。シーズンセカンドベストの9分33秒(多分)。
ライバルのつっこは9分15秒ぐらいと勝負強さを発揮していたし、八本松の大藤は9分10秒、同級生最速の山田は8分台、そして法政大学に進学することになる今津は県選手権で大化け。全国大会の標準タイム9分8秒を切って見事全国大会への切符を手にする。
おれ、なにやっとん。
くやしさは募っていくばかり。
夏合宿に入っても貧血っぽいダルさと重さは残っていて、
チームを引っ張っていかなきゃいけなのにネガティブに支配されていく。
今でも忘れない、あの夏の大失態エピソードがある。
題して『カズマ―ルCチームいくってよ』
夏休みを利用して、近くの合宿施設で他校と合同合宿をしていたときの話。練習開始時間の30分前に出てストレッチや体操、アップをするべきところを、私達の中学はギリギリまでエアコンの効いた部屋にいて、ダラダラしていた。
それを見かねた先生に叱られる。
『お前ら、何やっとんな。』
『練習やる気あるんか。』
そのとき、キャプテンカズマールが挙手。
『ちょっと、貧血でダルいので設定落とさせてください。』
『Bチームでいきます。』
一同、固まる。
いやいや、あんた県駅伝2連覇の磯松のキャプテンですやん。
『先生:わかった。ただ、BじゃなくてCでいけ。』
Cチームと言えば、3000m11分とかのクラス。
間違っても、強豪校のキャプテンが入って走るところじゃない。
#王者のプライドとは
#奇行種
そのままCチームで合宿を終えたカズマール。
その愚行がチームの雰囲気に与えた影響は、今思えば良くはなかった。
間違っていた。
それでも、秋になれば復調する。
最終学年で迎える9月の4㎞ロードレース。
1位は順大へ行く大藤。 12分25秒
2位は法政へ行く今津。 12分30秒
3位はつっこ。 12分40秒
4位カズマール。 12分45秒
タイムはこんな感じ。
県駅伝までの前哨戦は1勝1敗。
個人タイトルとしては2大会連続区間賞だった。
ライバルは今年も八本松だ。
ただ、昨年までとは異なり、全国中学校駅伝が定着した日本中学校陸上連盟にあって、広島県大会は従前のコース(1区4.7㎞-2区4.0㎞-3区2.3㎞-4区2.4㎞-5区2.4㎞-6区2.3㎞-7区4.0㎞-8区4.5㎞)から、7区間全て約3㎞のコースに変更することになった。
新コースで初めての県駅伝。
3000mの平均タイムはまさに群雄割拠の戦国時代。
『賀茂東広島で勝てば県で勝てる』
という時代ではなくなり、熊野東・東城などが台頭してきていた。
どちらとも一緒に合同練習は組んでいたあたり、名将安西せ…いや、名将安森といったところか。
#タプタプ
さて、2連覇を果たした磯松。
3連覇を目指して、と言うのはチーム全員が意識していた。
ただ、コースが変わったことで展開が読めない。
どこのコースが走りにくいか、エース区間になるのか、
作戦の立て方ひとつで明暗が分かれるニオイプンプンや。
#要チェックや
3連覇を目指す磯松は去年同様粒ぞろいのランナーを揃える
1区3.0㎞ タナカ 9分25秒
2区3.0㎞ タニガワ 9分35秒
3区2.7㎞ 剛 9分40秒
4区2.9㎞ カズマール9分21秒
5区3.0㎞ つっこ 9分5秒
6区3.0㎞ 一平 9分30秒
7区2.5㎞ けんくん 9分35秒
今、振り返ると「キャプテン」であった私は何を示せたのか?
実力は、3000mつっこの9分5秒がチーム最速。
私は9分21秒。実力で引っ張っているとは言いにくい。
強いて言うなら駅伝やロードレースでの勝負強さか。
はたまた、練習に取り組むマジメさか。
ただ、結果論として「足りなかった」と思う。
それは、結果を出せてないからそうなんだけど
#ここに来てネタバレ
#おいおいマジか
#2500字書いておいてネタバレぶっこむ
夏合宿の一件もそうだし、チームみんなへの関わりや発言、行動、態度。
15歳のカズマールは未熟だった。
そんな、中学最後の第56回中国中学校駅伝が開幕する。
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