見出し画像

RUN‼カズマール‼~6本目 第55回中国中学校駅伝~

どうも、広島県福山市で市民ランナーをしてるカズマールです。

このブログでは、私自身の陸上競技経験や市民ランナーでの経験を共有して、ランナーさんやランナーを家族に持つ方々のお役に立てればと思っております。

前年同様、9月には学年別ロードレース大会がある。2年時はテスト勉強頑張りすぎて風邪をひいてて、不本意だった。ここでは4位に後退(前年3位)。タイムは13分20秒前後だったかな。つっこが3位に入る躍進だ。


小学校の頃一緒にサッカーをしていた大藤(後に順天堂大学へ進学)が同年代のNo,1ランナーになっていた。


1度の前哨戦となる賀茂東広島中学校駅伝では大藤擁する八本松中学がライバルで、1秒差で競り勝った。3000mのベストタイムは9分37秒。
貧血を乗り越え秋にはそこそこ走れるようになっていた(賀茂東広島駅伝では区間賞を獲得)。


そして迎えた第55回中国中学校駅伝。ディフェンディングチャンピオンとして迎える初めての県駅伝。私はレギュラーを務めた。

第55回中国中学校駅伝

前回大会は「アンカー坂本大作戦」で見事大逆転優勝を果たした磯松中学校。3000m8分台の坂本先輩が抜けても、新キャプテンの重満さんは3000m9分5秒。重満さんに次ぐ絶対的なエースはいなかったものの、駅伝メンバー全員が9分30秒そこそこで走れるチームになった。県大会でのライバルは八本松中学。総合力ではトントン。という下馬評だった。

この年は「総合力大作戦」。
王道の配置でも総合力、適材適所で勝てる布陣だ。
1区エース区間4.7㎞はキャプテン重満さんが担当。
トップから約20秒差の5位で無難に襷渡し。
1位はのちに法政大学で「オレンジエクスプレス」旋風の主役だった徳本一善さん(現駿河台大学監督)。

3000m全国ランキング上位8分40秒のベストタイムを持ち、実力通り区間新の快走だった。
#1区の裏話もあるけどそれはどこかで

登りの2区4.0㎞。磯松の準エース級、林先輩はレース直前に風邪をこじらせ満身創痍。何とかふらふらになりながらも6~8番手でタスキを渡す。
トップとの差は25秒程度。

3区2.3㎞は前哨戦で区間新を打ち立てた橋本さん。2位まで順位を上げるごぼう抜きを演じ、4区カズマールにトップと15秒で襷渡し。

4区は2.4㎞。
300m直線平坦、そこから激下りに突入し、2㎞まで下り。
ラスト400mは平坦という高速コースだ。

もやしっこカズマールは、下りの路面に対して垂直になるようカラダの軸を前に倒し、前傾姿勢でストライドを伸ばすよりも股関節をとにかく回しブレーキをかけない、超人的な体重移動と重力に逆らわないかっ飛ばし走法をマスターしていた。
#下りはマカセロ

300mの入りは48秒。カラダは軽く、下りも快調に飛ばす。
各校の監督さん達を乗せたバスがコース上を走っている。

じゃま。見に来てもろくに指示なんて出せないのに、どけよ。と思いながらバスを煽るように中央線ギリギリ一杯までインコースを走りぶっ飛ばす。一緒に合宿した学校の先生が窓を開けて応援してくれる。
#あざす

1㎞のラップ、2分44秒。
いや、速い。速すぎる。
でも、そんなん関係ねぇ。
#今日は造賀を攻めっから

1位は目の前に見えているし、そんなにオーバーペースの感覚すらない。じりじりと前との差を詰める。

先導の中継車と白バイがどんどん大きく見える。

何とも言えないこの景色。
足を回せばスピードに乗れる。もっと回せ!
TV越しでは、磯松中学校の関係者
みんなが大興奮してたと、あとで聞く。
#そりゃそうだ


2㎞手前でトップのランナーを捉える。
下り区間終わり。
2㎞の通過…5分26秒(2分42秒)。

もう、笑いしか出ない。なにそれ?笑
そんなん見たことないし、聞いたことないわ。

間違いなく、これが人生初めてで人生最高の快走(怪走?)だったと思う。

2kmすぎで細い道へ。トップを捉え突き放す‼️
400mで15秒離す。まさに快走。

ただ、TV的にはジャストタイミングで、
1位に踊りでた瞬間CMへ(爆)
#手に汗握る展開
#なぜそこでCM

駅伝事情としては、そこから道が狭くなるので、毎年そこはCMに入る場面だったんよね。

1分15秒のCMが終わってすぐ、残り400mを走り終えて襷を渡すカズマールが一瞬映る。
自然とガッツポーズが出た。そして、試走の時に既に区間新記録ぐらいで走っていたので、時計を見る前に区間新だという事も確信した。

タイムは6分45秒(2.4㎞)。
400mを1分15秒で走ったとしても、2㎞ラップ5分30秒。鬼か。

走り終わって、2位との差は15秒開いていた。
更に、後ろを見てもライバル中学の姿が…ない。
ライバルの八本松中学は、1区のブレーキが響いて20位あたりを走っていた。

『勝った』

ここで、8割ぐらいの高確率でもう勝てることを確信した。


6区には3000m9分35秒のつっこを配置していた。ここにつっこを持ってこれる総合力が今年の磯松の強さ。6区終了時点で2位とは約50秒の差をつける区間賞の好走。

7区・8区も区間2位の走りで後続を寄せ付けず、1分以上の差をつけた。我ら磯松中学校が広島県駅伝2連覇を達成した。

優勝トロフィー🏆区間賞は2年生の2人。


☆おまけ☆

第2回全国中学校駅伝では、私自身初めての全国大会を経験。エース重満さんが直前に39℃の発熱。そのまま走ってしまった事で、1区47位と出遅れ。

私は3区を担当したものの、順位を4つ上げるにとどまった。

チームは最終的に21位。

悔しさの残る結果になってしまったが、全国大会に出れたことは誇りたい。

そして、1個上の先輩たちが卒業し、カズマ―ルは新キャプテンに就任し、
新年を迎えることになるのである。
#いや全国大会編みじかくね
#雑か

全国の舞台は熊本。水前寺公園を観光。
仲良しチーム🐻
3区2km手前
この後、後ろのランナーに肘打ちされる。全国大会きょわい。

続く。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?