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読んだ内容を逐一覚えていられない人へ

本を読みます。最近は月5冊程度ですから、大したことはありません。が、それでも、これまで読んできた本を含めたり、これからも何年も読書が続けば、通算では相当な冊数を読んだし、これからも読むことになるでしょう。

ところが、告白すると、その内容を、逐一覚えていられないです。

内容を覚えていないなら、読んでも仕方なくない?

と思う人もいるでしょう。

が、私はそうは思っていません。読んだ本の内容は、もちろん、「その内容が格納された頭の引き出しをいつでも開けられる(=知識として取り出せる)」状態がベストだとは思いますが、それができなくても、「頭の引き出しのどこか」に格納されていれば良い。と割り切っているからです。

というのは、本を読むことにより、頭の中に、例えば、企業ってこういうものだよね、とか、スキルを身につけるってこういうことだよねとかの「モデル」が構築されると思っているのです。そして、ある話題(たとえば、この企業は今後、どう振る舞うのだろうか?とか、どういう振る舞いをするのが望ましいのだろうか?)について考えるときに、そのモデルに当てはめて答えを出すことができるのです。

そして、本は、その「モデル」を強化、変形、アップデートさせるのに役立てばよい。と。つまり、「読んだ本の内容は逐一頭に入ってはいないけれど、頭の引き出しのどこかに格納されていれば良い。」というのは、言い換えると、読んだ本の内容が、「モデル」の強化、変形、ブラッシュアップさせるのに使われたのならそれで良い。ということです。

そう考えると、本の内容を逐一覚えていないことへの罪悪感は減ります。また、小説(フィクション)を読んだことが、直接的には全く関係ない「企業ってこういうあり方があるよね」という頭の中の「モデル」の強化、変形、ブラッシュアップにつながることもあります。

という訳で、「積読が減らない、減らない^^;」と嘆きながら、きっと内容を逐一覚えてはいられないだろう読書を、今日もするのです。



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