見出し画像

マイナスをプラスに持っていく思考法

今回は、ジャイアンツ・ヤンキースと常勝軍団の中で、チームの中心として活躍された言わずとしれた大スター、松井秀喜さんの言葉より、そこから学べる思考法をご紹介していきたいと思う。

あなたは、その時は最悪な出来事だと思ったことが、後になって今の自分を作り上げている、だとか、自分の成長につながった、新しい人脈に巡りあえた、などといったことはないだろうか。

私自身、私自身のエラーで最後負けてしまい、自分で高校生最後の試合としてしまった。そのときのチームメイトの泣き崩れ方というのが、今でも痛いほど焼き付いている。その時は茫然とすることしかできなかったが、その悔しさがあったからこそ、大学でも野球をやることを決心したし、大学で野球をやったからこそ、それまで出会えなかったような素晴らしい選手たちと新たに出会えることとなった。また、海外に行く機会も大学時代の監督に与えられ、そこから人生自体が変わることとなった。それも元を辿ると、悔しいエラーが元となっている。

つまり、今この瞬間だけでみるのではなく、時間軸を伸ばしてみるとプラスに思えるときがくるかもしれない。これは、マイナスなことだけでなく、逆にプラスのこともそうかもしれない。

上手くいく方、成功する方の共通点として、「一喜一憂」しない、というのがあるそうだ。良いことも悪いことも、一つの出来事として淡々と受け入れ、今後自分はどうしていくのかという「未来的思考」を強く持っている。

松井選手は、この心構えを一つの言葉に表している。

「不動心」

常に勝ちを求められるチームの中で、強いプレッシャーがかかる場面でも、松井選手は感情をあらわにすることがない。
活躍できないときでも、記者からのインタビューには丁寧に紳士的に振舞っていたのを覚えている人もいるのではないだろうか。

松井さんは、野球を通じて人格を磨き、人間性を築き上げてきたのではないだろうか。我々も野球(仕事)に取り組むことで、どんな人間になりたいのか、これを明確にすることは大切なのではないだろうか。
そして、どんな人間として周りの人たちから記憶されたいのか。

以前、時間軸をグーっと伸ばして、「自分のお葬式の場面から考える」ということについてお話ししたが、これを明確にすることで自分の生き方の基準ができるので、心構えとして圧倒的に大事なことだと思う。
その時の記事はこちら↓

最後に、松井さんの著書「不動心」より、

どんな技術やパワーよりも、逆境に強い力、
挫折を乗り越える力を持った選手になりたい

松井秀喜氏「不動心」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?