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調子が悪い時の対処法

「調子が悪く何をしても上手くいかない、いわゆるスランプの選手がいる時に、あなたはその選手にどんなアドバイスをしますか?」

これはまさに、私が海外でボランティアとして野球の指導に行く時に受けた試験の問題だった。よく野球では、「バッティングは水もの」という表現を使われていて、波があって調子のいい時もあれば悪い時もある、なんてことが言われている。

それでも、調子が悪い時の方が長く、何をやってもうまくいかなくて、暗闇の中をもがいているような感覚になることは、長く野球をやっていれば、経験している人もいるはずだ。

私が思うにスランプの時の対処法は、その選手のタイプによって大きく分けて2つあるように思う。すなわち、
・スランプにとことん向き合って課題を克服していくタイプ
・なるべく離れるため練習をしないタイプ

それぞれが、スランプに対して全く逆のアプローチを行っていることに、これまで多くの選手と接してきてわかったことだった。

最初のタイプは真面目な人が多いように思う。もっともっと、自分を磨くために自己研鑽していくタイプで、高い向上心から、そのスランプを次のステージに行くためのチャンスとさえ捉える人もいる。

練習から離れるタイプは、気分を上手く切り替えて、いい流れのきっかけを自ら作れるように見受けられる。

どちらが正解ということはなく、自分に合った方法を試せばいいと思うし、その時々でも対処法を変えるというのもいいかもしれない。

そのうえで、どうしても「自力」では抜け出せない場合、「他力」を使っていくのも非常に有効な方法である。
すでに上手くいっている人に話を聞きに行ったり、違う分野から刺激を受けたりするのは、他力を活かして自身を浮上させるきっかけになるかもしれない。

また、過去の上手くいっていた自分という「他力」を借りるのも、自信を取り戻すきっかけになるかもしれない。昔の上手くいっていたときの試合のビデオをみたり、昔の同級生と会って話したりするというのもいいだろう。
一番あなたが輝いていた頃を知っている人と話すと、あなたの心にどんどん自信という栄養が与えられ、あの頃の調子のいい自分に戻れるはずだ。

そして、自信のある自分を思い起こすことで、本来の自分を取り戻すきっかけになるかもしれない。また、自分で日記やノートを書いているのであれば、結果が出ていた時のものを見返すことで、その頃の引き戻され、スランプから抜け出すきっかけになるかもしれない。

もし、スランプに陥ったら、あなたはどんな方法でスランプを脱しますか?

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