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質問を持つことのメリット

前回は、あまりにも選手たちから質問がないことにさみしさを感じるというお話をした。これはあくまでも、コーチ側(私)の視点であって選手たちにとっては余計なおせっかいかもしれない。
ただそれは違う。問題意識を持つ、質問を持っている、ということは選手たちにとっても大きなメリットがある、ということを今回はお話しできればと思う。前回の記事はこちら↓

突然だが、あなたは「予習と復習」どちらを大切にしているだろうか。もちろん両方大切なのはいうまでもないが、あえて選ぶとしたらどうだろうか。
私自身のことで恐縮だが、私は子どもの塾の先生の話を聞くまで、ずっと「復習」を大切にしていた。「習ったことを忘れない」ために、学生の時はもちろん、大人になってからも、そのように勉強を継続していた。

実はそれで特段困ったことはなく、むしろ自分で言うのも気が引けるが、成績はいいほうだったので、恥ずかしながら、このやり方に疑問を持ったことはなかった。

ところが、娘の塾の先生が「予習」に力を入れていた。その理由は、人間の脳には「欲しいものを探し出す機能が組み込まれている」からだという。
予習をすれば、当然習ったことがない部分もあるため、分からない箇所が出てくる。そうしたら、授業を聞くときそこにアンテナが張るので、授業の吸収力が違ってくると。
つまり、問題意識を持って授業に臨むのとそうでないのとでは、同じ授業の内容、同じ時間受けていたとしても、授業後、得られるものが同じはずがない、と。

この話を聞いたとき、まさに金づちで頭を殴られたような、そんな衝撃を受け、自分自身、どんな結果を得たいのか、という問題意識を強く持つよう意識するようになった。

問題は人それぞれ違う。なので、たとえば同じ映画や本から学べるもの、気付くものも違ってくる。さらに、自分自身も年代によって、問題が変わってくる。同じ本を読んでも、以前と違う印象を持つことがあるのはそのためだ。自分が何に問題を置くかで、入ってくる情報が違ってくるのだ。

冒頭の話しに戻ると、質問を持つ、問題意識を持つ、というのは、それだけで脳を味方に付けることができるようになる。
昔、新聞のテレビ欄で、あれだけの活字の中から、自分の好きな芸能人や番組を探し出すことができたのは、この人間の脳の機能のおかげだ。
赤い車を買いたいと思えば、街で走っている赤い車が目に留まるようになるのは、人間の脳の機能のおかげだ。

脳にメッセージが送られると、それを現実にするためのあらゆる可能性に対して敏感になるのだ。注意力こそ人生のカギである。
そうであるならば、あなたも脳を味方につけてみよう!
あなたは何を意識していきますか。

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