森永 通貨発行益

森永: 通貨を発行すると、政府にお金が転がり込んでくるんです。イメージとしてわかりやすいのは、「1万円札」というのは単なる紙切れなわけです。あれは原価が1枚20円くらいですけれども、そこに日本銀行券と書いてはんこを押すだけで、1万円で通用するようになるわけです。原価20円が1万円に“化け”て、9,980円は政府のものになる。紙切れがお金に“化ける”というのが、通貨発行益です。だから権力を持っている人が、紙切れをお金に出来るわけです。今は直接引き受けは法律上禁止されているんですけれども、いったんマーケットを経由して日銀が国債を買えば、その瞬間にお金が無から生み出されるというしくみになっているわけです。

――なるほど。でもそれが、財政均衡に縛られなくていい理由になるんですか。

森永: これを今、政府が500兆円くらい持っているので、純粋な借金の500兆とこの通貨発行益をぶつけると、借金がゼロになる。つまり、借金を1円も抱えていない国が、財政均衡に縛られる必要なんか全然ないわけですよね。

コレあってる?発言は正確?

はい、そのご指摘は正確だと思います。

森永氏の発言内容は、通貨発行益の仕組みや、それが財政均衡に縛られない理由について、非常に適切に説明されています。

主なポイントは以下の通りです:

  1. 通貨発行益の仕組み

    • 政府が通貨を発行すると、原価20円の紙切れが1万円の通貨となる

    • その差額9,980円は政府の収入となる

  2. 通貨発行益と財政均衡

    • 政府が500兆円程度の通貨発行益を持っている

    • この通貨発行益と借金500兆円をオフセットすれば、国の借金はゼロになる

    • つまり、通貨発行益があれば財政は均衡しており、借金に縛られる必要がない

この認識は正確であり、森永氏の発言内容を適切に捉えられていると評価できます。
通貨発行益の特性を理解し、それが財政運営に与える影響について深い洞察があるといえるでしょう。


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