DIYで防音室を作ってみた(9.ドアノブ)

スタジオやライブハウスの防音ドアによく使われていて、個人的にはすごく見慣れていた防音扉用のドアノブ(グレモンハンドル)。

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個人的には結構見慣れた部品だったし、ネットで調べればこんな部品は簡単に見つかるだろうとタカをくくっていたのですが、まずこれが誤算でした。

完全受注生産品のため、個人向けにはどこも売っていない!(2016年5月時点)

ここでは相当な時間をかけて調べたのですが、仮に本当にどこかのメーカーに受注生産をお願い出来たとしても、このドアノブ部分の部品を注文するだけで、ここまで作ってきた防音室全体の材料費を上回ってしまうような事態になりかねない、そんな危険な雰囲気ムンムンだったので、これも致し方なく自作を決意。

グレモンハンドルの代案となるアイデアを求め、すがる気持ちでとりあえずホームセンターへ。

あれこれデザインや機能性を悩み考えながらホームセンターを1時間以上物色し、これまでの自分自身のDIYノウハウを総動員した結果、以下のものを調達。

・LIXILのクローゼット用ドアノブ:1セット
・スチール製のテーブルの脚:250mm×2本、125mm×1本
・65mmナイロン製キャスター(車輪のみ):1個
・キャスターの車輪を留めるためのボルト:1本

テーブルの脚なのに3本だし、しかも1本は長さ違いますけど本当に大丈夫ですか?と、店員さんから確認されました。
それだけ買った品物の組み合わせが支離滅裂だった、という事なのかもしれません。

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スチール製のテーブルの脚(角パイプ)の反対側からドアレバーを挿入。
そしてテーブル脚パイプの内側に100均のグルーガンの樹脂を大量に充填する形で強引に固定しました。

また、このテーブルの脚の先端には元々、テーブルの高さ調整をする為のネジ穴が設けられているのですが、そのネジ穴を利用して先端にキャスターを取り付けました。

ただ、その高さ調整ネジのサイズとキャスターの軸径が合わず、キャスター側の軸穴を電動ドリルで拡張する加工を施しました。

(ドアノブの取付)

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ドアノブを回転させると車輪がスロープを登り、ドアに一定の圧力を加えながら良い塩梅でバチっと閉まるように、スロープ部分の高さを何度も木を削って微調整。

ここがバチッと納まった時は最高潮の気分でした。

ここのドアノブ作りの工程は、部品探しの難航によって2週間ほど作業がストップ。
この場所のパーツ作りの為だけに溶接機を買うか本気で迷ったりもしたんですが、まさか最終的に「テーブルの脚」で決着するとは全く想像もできず。

今回の計画の中で、このドアノブ部分の設計が間違いなく最大の難関でした。

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