シェアハウス暮らしで生きてく33歳の1週間

4月に入り、新しいシェアハウスでの生活が始まった。
去年の12月から始めたバイトは引き続いている。
そのため、移動時間が少し増えたが、それ以外は同じ生活リズムで過ごしている。

(緑が宅配仕分け、黄色がスーパーのバイト)

バイトは7時から9時まで宅配仕分けのバイト、10時から15時までスーパーの品出しのバイトを平日の3日間入り、土日はスーパーのみとなっている。

朝はそもそも早く、一つ電車を逃すと次の電車まで10分ほどあるため、
シビアな予定となっている。

今後のことを考えて、午後に時間が取れるようにシフトは朝に集中させた。
時間も1日に長時間にならないようにした。
そうすると、長くはないが、毎日入る結果となってしまった。
辛くはないが、あまり楽でもない。悪くはないが、もっと良い方向に持っていく必要がある。
バイトだけだと非常に楽だが、他に何かしようとすると途端に厳しくなる。
絶妙なゲームバランスの中、ハードモードになった時には気合と根性をフルに使って乗り切っている。


(予定ありの場合。あくまで一例です)

・朝

5:40に起床。前は6:40でも間に合ったが、このくらいに起きないと電車を1つ逃す。
これを逃してぎりぎりにバイトについた記憶が何度かあるので、そのトラウマで
起きるようになった。休日も一旦、5:30には目が覚める。
昼以降や映像でしかアメ横を知らない人たちにしたら、
レアなシャッター通りのアメ横を目にすることができる。
が、上野より次の御徒町の方がバイト先に近いことを知ってからは、
シャッターの閉まった大きな店は多慶屋くらいしかなくなった。

あと、トラウマになるくらい遅刻寸前を繰り返したおかげで1駅分走るくらいは慣れてきた。
宅配仕分けは2時間だけだが、高時給のため入っている。
途中でコロコロと業務のやり方が変わったり、追加業務が出たりするが、
高時給短時間の前では黙って従うしかない。

・昼

スーパーの品出しがなければ、これで終わりだが、ある場合はそのまま秋葉原に向かう。
金銭的に余裕があればすき家の朝定食たまかけごはん大盛り(280円)を食べてから行く。
急いでたり、気が乗らなかったり、金欠の時はまいばすけっとの塩結び(約60円)を2つに
ペットボトルのお茶(約70円)を買って食べながら向かう。
ときどき、おにぎりが菓子パンに変わる。

この頃は出勤途中の会社員の人たちなどと多くすれ違う。
昔ならコンプレックスを、少し前なら自由を感じていただろうけど、
もうすっかり慣れてしまった。
この人たちに慣れたというよりは、そう思うことに慣れ、特に感情を揺さぶられなくなった。
みんなも急に働けなくなるかもしれない。あるいは復帰したばかりかもしれない。
けっこうな年齢の人を見ると、この年までこの街で働くのかと思うけど、その方がいいと本人が受け入れられているのならば、適性ってあるんだとも思う。
自分は多様化した社会に受け入れられないかもしれないけど、自分が多様性を持って、人を見られるようになったと昔から見ている街でそう感じた。

以前は近くのシェアハウスに住んでいたため、いったん帰ったりした。
しかし、それもできないので、このままバイト先に向かう。
ちなみに帰れた時はそのまま行きたくなさ過ぎて、時間ギリギリまで部屋にこもってしまっていた。
部屋がバイト先近くの時の方が遅刻との戦いが多かった。

バイト先に着くとまだ時間が40分ほどあるので、休憩室にこもる。
電車で見逃したツイートとかリプとか見る。正直、Twitterに全力を注ぐために
休憩室で食事を取らずに道中で歩きながら朝食を取ってる。
生物的行動に我が文化的行動を邪魔されたくないのだ。

バイト先では文字通り、裏から商品を持ってきて陳列するというのをやっていたが、
2月から4月まで賞味期限切れがないかチェックするだけの仕事になった。
最初は楽でよかったが、延々と賞味期限を見て、名簿に記入するだけの作業を5時間やるのが
苦痛になってきた。実際、背中と肩が凝ってきてしまった。
4月の後半くらいからアルコール類の補充もやらされるようになった。女性だと重くて、しんどいレベル
だが、謎の記入作業を延々とやるくらいならこちらの方がよかったし、肉体労働の方が
まだ健康に良かった。
ビールケースや缶チューハイのケースの荷揚げ荷降ろしは純粋な肉体労働である朝の
宅配の仕分けより肉体を酷使した。さらにバックヤードに運ぶ前に倉庫に集荷されるのだが、
その倉庫での整理が3Dのパズルみたいでなかなか苦労した。
今は頭も肉体も慣れてきたが、毎日ランダムに変わるパズルなので、毎回、倉庫に来ては
ロジックを組み、組んだロジックに従って荷物を動かしていく。時にわずかなスペースの足りなさで
荷物が入らないなどロジックに不具合が生じた場合は、肉体を行使して不具合をなかったことにする。
今のところ不具合は起きてないので、気合があれば荷物は積めることが証明された。

なお、宅配仕分けより危険度は高く、缶が満載された台のローラー足の指がつぶされかけたり、
無茶な荷揚げで肩とか何かが損傷しかけたこともある。
まぁ、派遣のバイトの時もアキレス腱に台車がぶつかったこともあったけど、大丈夫なので大丈夫だ。
とりあえず、五体満足でやってる。

倉庫の整理をしないと、客の発注や他の店員が探す時など困るのだが、大体、整理されてない。
だから、全力で自分がやっている。それに結局やらないと自分が依頼されたときに困るので、
やらなくてはならない。
ただ、賞味期限チェックの業務も消えてはいないので、そちらも並行してやらなくてはならない。
なかなか腹が立つのはチーフがアルコール補充の時に言う「賞味期限チェックもやって」だ。
お前にこの一番搾り(限定)のケースをドッヂボールの要領で顔面に当ててやろうか?
管理職だから末端の実情までわからないのは仕方ないのだが、もっと何かないか?
店長はわからな過ぎて逆に「やってるねえ」とか言う。…うん。

こうして補充もチェックもうまい具合にやっていく方法を探っている。
この職場は宅配の仕分けよりは何も求めてこないが、仕事のやり方や要領などは最低限にしか教えない。
賞味期限チェックもフタを開けてみると、客に聞かれて商品案内することが多く、そんなのは知るわけもなかった。
アルコール類補充は商品を並べるだけじゃなくて、倉庫の様子も把握してなくてはならなかった。
やらないと全て自分にしっぺ返しがくるものばかりだ。
それでも、賞味期限チェックだけするよりははるかに気が紛れて楽だった。

・バイト終了後

フルでバイトに入ってると終わるのは15時。普通の会社員などと比べれば、圧倒的に時間に余裕がある。
近くの激安八百屋で買い物だってできる。

この後、何なければ帰って16時くらいには部屋に着いている。
疲れてれば、そのまま爆睡をキメ、たまに夕飯を忘れたまま朝を迎える。

約束があれば、そのまま現地に向かう。
大体、行くのが池袋か江古田なのでまた移動が始まる。

たいていの約束は遅刻ギリギリかアウトになる。
何だか、1日中、遅刻に怯えてるな。

イベントバーで店番に立つときはさらに時間との勝負になる。
バイトが終わると放心して、我欲のままにフラフラしてしまうが、そうすると
ツイートで店を開けるのが遅くなることを宣言しなくてはならなくなる。


悪いとか罪悪感より不思議な悲しみに包まれるので全力で回避するようになった。
放心せず、無心でバイトから店に直行する精神制御法を会得した。

なお、この前、10分くらい遅れたが、それは部屋から出られなかっただけなので、
バイトはまったく関係なかった。

あと、買い出しとかバーの仕入れをしても遅刻することが分かった。
と言っても、それが仕入れがない理由ではない。マネーの問題です。

来客の祈りを捧げながら店に立ち、閉店後は奇跡の来客に感謝をする。


・帰宅

ここからいろいろダラダラするので、終電との勝負になる。
これが1日最後の遅刻の恐怖だ。電車を乗ってる間に0時を過ぎる。

ある日、乗るときに終電を逃さなかったが、最後の最後で油断をして、松戸まで寝過ごしてしまい、
そこで終電を逃したことはあった。始発を野外で待ち、
そのまま朝のバイトだけして、スーパーは休んだ。
これは別で詳しく書くかもしれないが、ちょっと人としてどうかと思うので、相当、後に書く。

完全にプライベートだと、終電を気にする必要は少なくなるが、
やはり、ダラダラしてしまうため、結局は日をまたいで帰るはめに。

・1日の終わり

度重なる遅刻との戦いを制し、乗り遅れなければ、深夜1時に部屋へ。
翌朝に備え、就寝準備に入る。
1度だけ住民から呑みの誘いがあったが、上記の事情により断ってしまった。
この時ばかりは何のためのシェアハウス生活なのかわからなかった。

この生活も最初からこうなるとわかっていたら、やりたくなかっただろう。
12月に派遣バイトの不安定さに苦しくなり、
面接で落ちたくない一心で「全部入れます!」と即答してしまったのが、
このようなスケジュールになった原因だ。
本当はどちらも週4日くらいの予定だった。だが、職場の状況により週5になってしまった。
しかし、このときの俺を責めることはできない。なぜなら、7社くらい編集のバイト落ちてたから。
完全に1日休みがなくなったが、そのおかげで払うものを払えるようになったので、まぁよかった。

ゴールデンウィークは休めたが、収入が減り、泣き喚いた。

今、水曜日のスーパーだけ休みを入れてみたが、非常に調子がいい。
せっかく収入を犠牲にして送っている生活なのだから、もう少しうまくやっていきたい。


読んでいただき、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。 ところでこの「さぽーと」って何ですかね?神が使う魔法かなんかですかね??良くわかりませんが、これ使う人は人間以上の徳がある人なんでしょうね。