本当の神は推しが好きな自分だった

私が好きだったものはなんだったのかな。推しのまっすぐなところが好きだった。決して器用ではないけど、まっすぐ一生懸命なところがいじらしくて、独特の空気感とやさしさで全てを包み込んでくれるところが本当に好きだった。好きだったはずなのに、今はそこが仇となってモヤモヤしています。君のそんな顔なんか見たくないよ。推しはやさしすぎるし正直すぎる。みんなやさしいやさしい言うけどさ、それはやさしさなのかな?やさしいという言葉だけで言い表せるのかな?誰かにとって誠実であることは、他の誰かにとっては不誠実なんじゃないんですか?もう少し上手くやってほしい。こっちの気持ちも考えてほしい。推しは無自覚に人を傷付けるタイプの人だと思う。

変わったのは推しじゃなくて私だったなぁとつくづく思う。今回の件は、推しのやさしさゆえというか、私がずっと推しに憧れていた部分が良くも悪くもとてもよく出ていた。私が好きだった推し、なにも変わってないね。私はそれを求めていたはずなのに、推しは変わらないでいてくれたのに、もう大人なんだからもう少し上手くやってとか思ってる。そろそろそれじゃきついとか思っちゃってるよ。あんなに大人になんてなるなと思っていたのに、推しを大人として扱ってて、私はなんて都合のいい人間なんだろうかと嫌気がさした。勝手なことばかり言ってごめんなさい。でも今のままじゃもっとたくさんの人に見てもらったときに受け入れてもらうのは難しいんじゃないかと思いました。少なからず好意的に捉えたいと思っている私ですらこう思うんだから。あんなに盲目だったのに、時の流れは怖いですね。

出会ってからずっと推しに憧れていていた。私がなりたい理想的な人だと思ってた。何もかもが私のドストライクであまりにも素敵な人で、もはや人間だと思えなくて、私の神様でした。崇拝していました。大好きでした。でも私が思い描いていた推しなんて実在していなかったんだな…と最近思います。私が勝手に作り上げた偶像を押し付けていただけだったのかもしれません。推しは神なんかじゃなかった。推しを神様にしたのは私だったね。私が思い描く推しなんていないんだよ。でも、今まで推しを信じて疑ってなかった。例え全部嘘でも、全部本当だと信じられる人だった。あなたのそういうところが本当に好きでした。信じさせてくれて嬉しかった。素敵な夢を見せてくれてありがとう。

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