見出し画像

少年サッカーと足首の痛み

幸手市にある「風ある林整骨院」です。これまで実際にあった症例と、施術/施術後の様子を書いています。

今回は、少年サッカーをしている小学校6年生の男の子(11歳)の症例です。

・来院時の状況:サッカーボールを蹴るとすぐに左足首が痛み、プレーを続けられない。痛くなる数日前、知人からプレゼントされたスパイクに変えた。

・問診/検査時の初見:捻挫などの受傷ではない様子。左下肢が内股になっている左足の親指に力が入らない底背屈も可動域が制限されていることで痛みが出ている。
少年サッカーの大会が近いこともあり、練習量が増えて足への負荷が大きくなっていることが原因と思われる。

・ご本人の希望:週末(あと3日後!)に控えた、小学生最後の少年サッカーの大会に出場したい

・施術の方針:大会を目前にしている状況で、早期回復を望まれている。
しかしまずは、ご本人とお母様同席の元、解剖図を使って足の構成と今回の痛みの原因と思われる箇所を説明。
足首を構成している筋肉群を調整する施術を毎日して、大会までの3日間で出来る限り早期の回復を目指す。

・施術(1日目):横向きに寝てもらい、大腿/下腿/足底を施術。歩行と軽めに走ることが出来、楽なったと言う。
しかし、施術後に練習に参加し、痛みが戻る。

・施術(2日目):1日目と同じように大腿/下腿/足底を施術し、その後立位で“つま先立ち”や“踵立ち”などをで筋肉にストレスをかけ調整、テーピングで固定する。
この日も施術後に練習に参加し、同じように痛みが戻る。

・施術(3日目):前日と同じ施術/調整を行う。
大会前日ということと、施術した2日間で同じような痛みの戻りがあったため、足首を持ち下肢をけん引し、足首周辺の伸筋腱を弾くように施術
すると、その場で足首の可動域が改善し、歩行もスムーズとなり痛みが治まる。
治療期間に限りがあったこともあり、局所的に緩ませる施術をしていた時点(1日目と2日目)では、すぐに筋肉の緊張が戻り痛みが出ていた様子。
最終日の仕上げに、足首全体を包み込むようにけん引し、下肢だけではなく全体を緩めたことで症状の改善が大きく見られた

・その後の様子:無事、少年サッカーの小学生最後の大会に出場
試合後「痛みも出ずに試合が出来た」と、ニコニコしながら報告のために来院してくれた。


この症例のポイントは、実は“練習前後のケア”です。

運動をする際の準備運動には、全身の血行をよくし、筋肉を温めることでケガや故障を予防する役割があり、また、終わった後のクールダウンには、筋肉疲労を解消し、運動で傷ついた筋組織を回復させる役割があります。

つい主の運動に気持ちが奪われ、運動前後を疎かにしがちですが、身体を目覚めさせたり、労わったりすることこそが大事なことなのです。ケガや痛みが起きてしまえば元も子もありません。主の運動のパフォーマンスアップをするには、前後の運動とケアがトラブルの予防となります。

#風ある林整骨院 #幸手市 #足首痛 #少年サッカー


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?