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子どもの頭痛 ー緊張型頭痛ー

幸手市にある「風ある林整骨院」です。これまで実際にあった症例と、施術/施術後の様子などを書いています。

今回は、小学4年生の女の子の “ 頭痛 ” の症例です。


・来院時の状況:1ヵ月ほど前から頭痛の症状だんだんと症状を訴える頻度が増え、1週間の半分は頭痛がする状態
病院を受診し「緊張型頭痛」と診断され、頭痛薬を処方されている。 
以前、捻挫で来院した際、頭痛に関する施術の話をしていたことをお母様が思い出して来院。


・問診/検査時の初見と施術方針:前頭部から頭頂部にかけての頭痛がある様子。肩甲骨周辺から首~後頭部まで硬くなっており、緊張がみられる。
背部から頭部にかけての施術で緊張と凝りをゆるめていく。


・本人の要望(お母様の要望):できるだけ頭痛薬に頼らずに頭痛を解消してあげたい。
家庭でもできる頭痛解消マッサージがあれば教えてもらいたい。


・施術:左右それぞれ横向きに寝てもらい、肩甲骨周辺から後頭部までやさしく施術
硬くなっていた筋肉がゆるんできたところで、上向きになってもらい目の周辺の緊張もほぐす施術(メガネを使用しているため目の周辺もほぐす)。

その後、前頭~側頭~頭長部への施術
すると、頭の上の方が軽くなったと笑顔を見せた(顔色も良くなった)ので、施術終了。

施術中、お母様に付き添ってもらい、家庭でもできるごくごく軽いマッサージ方法を伝える。
※背中~頚部~後頭部~側頭部まで、5分程度の就寝前に行う軽いマッサージ。親子のスキンシップ効果もあるので、日常的な症状予防に期待。

その後、相談や来院はないので、症状は落ち着いてい様子。



今回の症例のポイントは、意外と多い “ 子どもの頭痛 ” です。

頭痛は、「病気が原因で起こるもの」と「病気でないのに起こるもの」があります。
※頭痛は大きな病気の症状の場合もあります。頭痛の原因については、病院を受診して検査をしてもらいましょう。

お子さんの場合は、病気ではないのに起こる「片頭痛」か「緊張型頭痛」がほとんどだそうですが、両方を併せ持つことも多いようです。

「片頭痛」は、頭痛を引き起こす原因がたくさんあります。
天候やストレスをはじめ、睡眠不足やスマホのブルーライトなどと言われていて、痛みも強く感じることが多いようです。

一方で「緊張型頭痛」は、長時間の同じ姿勢などが原因であることが多く、慢性的な痛み。日常生活の改善や運動で症状が改善される場合が多いようです。


スマホ、パソコンが日常生活に欠かせなくなり、大人だけでなくお子さんの頭痛も増えているように感じます。
頭痛前に起きることが多い肩や首の凝りはお子さんにとってはわかりにくく親御さんにも伝えにくい症状です。

また、「頭痛薬を長く服用させることが心配」という、親御さんの気持ちもよく分かります。

今回のように、病院で「緊張型頭痛」であると診断を受けた場合には、痛みを抑えるお薬も処方されますが、緊張している部位をほぐすことが根本的な症状の改善方法となります。

ストレッチや体操などの軽い運動や、日常生活での姿勢に気を付けることはもちろん、頭痛の原因が肩こりなどである場合には、就寝前にスキンシップを兼ねて5分程度の軽いマッサージをすることで症状が改善する可能性は高まります。


頭痛の改善と整骨院、あまりピンとこない方も多いと思います。
解剖図などを見ていただくと分かりやすいのですが、身体は頭から足先まで筋肉や腱が張り巡らされているのです。

同じ姿勢を続けるなど筋肉の動きが少なくなると、体温や代謝が下がり、筋肉が硬くなります。
頭に近い肩や首の筋肉が硬く凝れば、頭痛などの症状につながります。

「緊張型頭痛」の症状がある場合には、病院への通院とあわせて整骨院などの専門家に相談されることも頭痛の症状改善の糸口になるかもしれません。


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