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阿倍野区での「マンション防災を考えるセミナー」

こんにちは。1月に「マンション防災」というキーワードで声をかけてもらって、セミナーで少しお話したので、その時のことを書いておきます。

1.「マンション防災」がテーマのセミナー

阿倍野区役所と阿倍野区まちづくりセンターが主催して、こんなセミナーが開催されました。阿倍野区まちづくりセンターのアドバイザーと前職で繋がりがあってころからお声がけ頂いたもの。

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専門家、住民リーダー、企業関係者という豪華な面々と並んで、マンション防災を推進している側の立場としてお声がけ頂きました。貴重な機会をありがたい限りです。

ちなみに主催の阿倍野区まちづくりセンターはこちら。WEBサイトを見てみるとコロナ禍でも動画を活用したり防災パンフをつくったり、興味深い取組みしてますね。

2.マンション防災を考える大切さ

各地で大規模災害が頻発する日本。特に都市部では多くの世帯がマンション居住者である一方で、マンション防災に特化して言及しているものや、対策を考える場はまだそれほど多いとは言えません。

一方で、多くの人たちが基本知識として持っている防災知識は、マンション居住者にそのまま当てはめられないものも多くあります。

例えば、「災害発生後は避難所へ」というもの。もちろんマンションの築年数や耐震性能、実際の被害や、居住者属性にもよりますが、基本的には在宅避難が前提です。ただ、避難所に行くべきと考えている人が非常に多いのもまた現実です。

このようにここ数年の災害経験や、現実的な災害対応にかけられる資源を考慮すると、マンション防災に特化した知識や準備が必要だと考えています。私たちは新築マンションを対象にこうした防災減災を考える場を進めていますが、今回のように自治体が主催する場は、多くの人に知ってもらうために、非常に重要だと思います。

3.印象深い内容

オンラインでのパネルディスカッションの参加者の一人という立場であり、時間的にも限られた中でしたが備忘録として。

■私が伝えようとしたこと

①災害時の被害や各世帯におこる具体的な状況に応じた、対策を立てよう
②無関心層に防災減災を届けるには、他の取り組みとの掛け合わせ
③マンションの外と繋がるために、地域とつながりがあった方がいい場面などを具体的に示すこと。(情報・停電時のトイレ利用など)

■他の方の話で印象に残ったこと

・全世帯対象のアンケートが防災活動のスタート。防災意識の現実を役員が知ったことが具体的な動きに繋がっている
・防災用具を見える場所に展示することで、会話が生まれる
・分譲と賃貸でマンション全体に対する考え方が全く異なる
・コミュニケーションをきっかけに、防災意識の面でも人は変わる

4.さいごに

主催者による報告書の最後のまとめは

「コミュニケーションで人は変わる」。マンションと地域がお互いの窓口を示し、情報を共有し、よりよい関係性を築くことで、防災だけにとどまらずコミュニケーションがどんどん進んでいく。今回のセミナーを通して、来るべき災害に向けて、“モノ”だけでなく“つながり”を備えてもらうキッカケになれば幸いです。

貴重な機会は大変ありがたかったです。個人的な感想としては、、、

参加人数が68名がいたという事実がひとつの驚き。集客がんばったのだろうし、オンラインのメリットもあるだろうけど、1つの自治体イベントでこれだけ集まったというのは、関心の高さを感じるものでした。

一方で、「セミナーが良かった」だけでは意味がない。こうした場がきっかけとなり、参加者が一歩を踏み出せるように、周りの人に伝え、対策を始められるように、できるだけ具体的なことを伝えられるように、私自身ももっと心がけていきたいと感じたました。

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