愛と恋愛と
自分にとって恋愛とは何なのだろうか。それが今でも分からないままだ。今まで生きてきて、人を好きになったことは何度かあるし、友人と比較しても人を好きになりやすい方だとすら思う。でもちゃんと恋愛した経験はない。
単純にモテないのはそうなのだけど、最近はやはり自分の心に根本的な理由があるのではないかと言う気がしてならない。
私はanone,という自分のセクシュアリティが分析できるサイトでは10回くらい連続でアロマンティックだと診断されているが、自分が完全な(?)アロマンティックではないと思っている。恋バナをするのは楽しいと思うし、人を好きになる気持ちも一方的な経験しかないが多少理解できるし、「恋愛」というそのもの自体に苦しんだことは無いからだ。アロマンティックの方とお話する機会があって、その方々の話を聞いていると恋愛が当たり前の世間とのギャップや、恋愛というものそれ自体に苦しんでいるというのが皆さんの視点で、私とは違うなあとはっきり感じて、私はいわゆる典型的なアロマンティックには分類されないのだろうとその時に思った。セクシュアリティの話をする上で「典型的」なんて言葉を使うのが正しいかどうかという懸念もありますが…
インターネットなどで調べていて「グレーロマンティック」という言葉があることを知り、これが私に一番近いのではないかと最近は思っている。
Googleで調べて一番最初に出てきたサイトには、「人生でごく稀にしか他者に恋愛感情を抱かないセクシュアリティのこと。」(記事の一番下にリンク貼っておきます)と出てきたが、私の場合は「人生において恋愛への優先順位がいたって低い人である。」という感覚が近い。他にもしかしたら同じ感覚を持つ方がいらっしゃるだろうか。
恋愛は素晴らしいと思うし、私の場合は恋愛ドラマなども普通に楽しめるので人を好きになるっていいなあと感じるし、恋人が欲しいなと思うこともあるし、私の場合性欲はあるので異性の温もりが欲しいなと思うこともある。でも、私自身にとっては恋愛が人生においては本当に重要なことではないのだ。寧ろ、今まで恋愛がない人生が当たり前だったので恋愛というものなしに人生が完結されるようになっている。恋愛をしていない自分が自分らしいのではないかと感じることすらある。
私はモテないのはもちろんそうなのだけど、自分の中で恋愛への積極性がないこと、自分らしくないのではないかと感じてしまうことが今まで恋人がいたことがなかった、恋愛をしたことがなかった一番の理由なのではないかなあと思った、最近の思い悩みでした。
恋愛に関してグレーな私からすると、愛や恋って自分が思っているよりもっとずっと複雑で、世の中にはたくさんのパートナーの方々がいらっしゃって色々な人が恋愛をしているけど、それぞれが胸に抱いている恋愛はきっと皆全然違うのではないかという感じがしてなりません。
恋愛って不思議なものですね。