![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71770215/rectangle_large_type_2_579300ce9382cff4627eedc450825c29.jpg?width=1200)
砂絵 #65_82
「それより、少し楽しもうぜ」ユウは大人びたように口を歪めると、左手をゆっくりパイプ管から離す。
「楽しむ?」
「脱げよ。裸になれ」
「あんた何言ってるの?」
「早くしな!自慢じゃないけど、ナイフ外したことないよ」
椎衣は血の付いた掌をみる。ユウを睨むと上着の釦を外し始める。
「素直じゃないか」ユウは左手を股間に入れる。ジャージの中でそれを弄ぶ。
「おねえさん、ゆっくりでいいんだ。まだ、始まったばかり。楽しもう」小刻みに動くユウの左手が、ジャージの中で跳ねる。
椎衣は脱いだ上着を咄嗟にユウに投げつける。ユウは股間に入れた左手が抜けない。バランスを失い、ユウは地面に頭から落ちる。椎衣は鉄パイプを拾い上げる。