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Google Cloud Next '23 参加レポート(渡航準備〜現地報告編)

風音屋のデータエンジニア @hrkhjp です。サンフランシスコで開催されたGoogle Cloud Next '23に参加してきました。

本記事では、現地参加レポートの前半として「渡航準備〜現地報告編」をお送りします。「今後、海外で開催されるGoogle Cloud Nextに参加したい!」というみなさまの参考になれば幸いです。

セッションの発表内容など、イベントの詳しいお話については別途記事にする予定ですので、ご期待ください。


Google Cloud Nextとは?

Google Cloud Nextとは、Google Cloudの最新情報やビジネス活用の事例を紹介するイベントです。基調講演から始まり、各トピックのセッションに参加したり、ブースで話を聞いたりすることができます。なお、セッションの動画は公開されるので、オンラインで後から視聴することも可能です。

今回のGoogle Cloud Next '23は、アメリカ・サンフランシスコのMoscone Centerにおいて、3日間(現地時間 2023/08/29〜2023/08/31)にわたって開催されました。

<イベント参加の準備>

チケットの確保

Google Cloud Nextに現地参加するためには、事前にチケットを買っておく必要があります。
以下の理由から、現地参加が決まり次第、早めにチケットを購入することをおすすめします。

  • 早期割引価格

    • 今回は 2023/05/31 23:59 (PDT) までは $899 USD で購入できました。

    • 通常販売は $1,599 なので、非常にお得です。

  • チケット完売の可能性

    • 実際、今回は売り切れてしまっていたようです。

セッションの予約

チケットを購入し、Google Cloud Nextのサイトにサインアップすると参加したいセッションに事前登録することができます。だいたいのセッションは45分間で、セッションの間は30分空きがありました。一部のセッションは25分など不規則な時間設定になっている場合がありますが、少しでも時間が被るセッションどうしを組み合わせて登録することはできないので注意しましょう。

また、お昼の時間は特に設けられていないので、その点も考慮してスケジュールを組むことができるとBetterです。私は一切そのあたりを考慮せずにすべて埋めてしまったので3日間とも30分で急いで昼食を取る羽目になりました……。

以下では、参加するセッションの候補として、風音屋の業務領域に関係ありそうなトピックのものを集めています。お昼ごはんを食べる時間がないことがよくわかると思います。

なお、人気のセッションは満員になってしまうことがあるので、チケットを購入したら早めに登録しておきましょう。枠さえ空いていれば後で別のセッションに変更することも可能です。今回の場合、特に生成AI系のセッションはかなり早い段階で満員になっているものが多くありました。

現地でセッション会場に入る際には「Standby」と「Pre-registered」の列があり、事前登録している場合はPre-registeredの列から入ることができます。なお、事前登録していない場合であってもStandbyの列から入ることは可能ですが、セッション開始ギリギリまで入場できないため、立ち見になる可能性もあります。

Standby, Pre-registeredの列には以下のような看板を持ったスタッフの方が立っていました。

今回、私たちは満員になっているセッションは除外しましたが、興味のあるセッションについては満員だとしても立ち見覚悟で参加する、という選択肢は持っておいてもよさそうでした。

ブースのチェック

スポンサーの一覧はGoogle Cloud Nextのサイトから確認することができるので、興味のあるブースがあれば事前にリストアップしておきましょう。

ブースはセッション間の短い時間で回ることになるので、本来であれば事前にどのブースがどこにあるか確認しておけるとよかったのですが、私たちは会場内のマップを事前に把握することができず、適当に回るような形になってしまいました。

GCP資格の取得

会場内にはGoogle Cloud Champion Innovatorか、Google Cloudの有資格者のみが入れるChampions & Certified LoungeがInnovators Hiveに設営されていました。

入場時にSwagが提供され、ラウンジ内では軽食を取ったりデバイスの充電が可能だったりするので、ぜひ事前に資格を取得していくことをおすすめします。今回参加した風音屋の社員は全員で事前にProfessional Data Engineerを取得してから臨みました!

ラウンジの様子はこんな感じでした。

ちなみに、今回のSwagはワッペンでした。ChampionとCerrtifiedでデザインの異なるものがもらえました!

<海外出張の準備>

入国準備

会場は海外なので、当然ですがパスポートが必要になります。パスポートは申請から受取までそれなりに時間がかかるので、早めに準備しておきましょう。意外と時間がかかるのでヒヤヒヤしました。

また、アメリカへ入国する際は事前のESTA申請も必要になりますので、パスポートを取得したらこちらも対応しておきましょう。

飛行機・ホテルの予約

飛行機・ホテルについても早めに押さえましょう。特に、会場近くのホテルについてはイベント参加者で埋まってしまうので、参加が決まったらすぐに予約することをおすすめします。なお、ESTA申請や入国審査では滞在先を確認されるので、宿泊先はすぐ確認できるようにしておきましょう。

また、海外ではあまり治安のよくないエリア(サンフランシスコの場合はテンダーロイン地区など)が存在していたりするので、該当エリアを避けてホテルを決めるようにしましょう。今回は安全重視で会場に近いホテルを手配しました。

私はGoogle Mapで「この範囲には入らないようにする」という境界線を確認してから現地に向かいましたが、「1ブロック先は雰囲気が全然違う」ということがあったので、サンフランシスコに限らず、危険なエリアについては事前によく調べておくことを強くおすすめします。

今回は以下のような地図を準備しました。黄色い星マークが会場で、赤い色がついているエリアを徒歩で通るのは避けましょう、というお話を事前にしました。会場の近くにもあまり治安のよくないエリアが結構あるのがわかるかと思います。

このように安全には細心の注意を払い、よく準備してから現地に向かいましたが、

  • 会場周辺で反Techのデモが行われて、道路が封鎖される

  • 道を歩いていたら目の前で不審者が警察に取り押さえられる

  • ホテルで夜中に緊急放送が流れ、安全確保のためロビーへ向かうエレベーターが封鎖される

といったハプニングもありました。このようにどうしても回避できないトラブルもあるとは思いますが、できる限り安全に過ごせるよう、ぜひ事前に対策しておきましょう。

通信・移動手段の確保

現地で通信のできるSIMまたはモバイルWi-Fiの準備は必須です。もちろん現地調達でもよいですが、慣れていない方は事前に準備しておくことをおすすめします。お使いの通信キャリアによっては海外ローミングに対応している場合があるので、対応の有無や設定方法について確認しておきましょう、

なお、会場内ではGoogle Cloudが用意したWi-Fiが一応利用可能でした。しかし、利用者が多すぎるためか使い物にならないことが多かったため、これに頼るのはおすすめしません。

また、アメリカでの移動手段はライドシェアアプリ(UberやLyft)が非常に便利でした。目的地の指示やチップの支払いまでアプリ内で完結しますし、呼び出しから乗車まで長くても10分くらいでした。夜間など徒歩移動を避けたいシーンでも有用です。

今回はUberしか利用しませんでしたが、日本を出発する前に両方のアプリをインストールして会員登録しておき、クレジットカードの登録まで済ませておくことをおすすめします。

海外旅行保険の加入

現地でケガや病気などのトラブルにあった場合に備えて、何らかの海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。幸いなことに今回は保険を活用するような事態にはなりませんでしたが、安心を買う意味で加入しておいてよかったと思っています。

なお、お持ちのクレジットカードによっては海外旅行保険が付帯されている場合があるので、一度確認しておくことをおすすめします。その際は、自動付帯(持っているだけで保険が使える)か利用付帯(旅行代金を支払った場合のみ保険が使える)なのかに注意しましょう。

その他の準備

■ お金
キャッシュレス決済が主流のため、クレジットカードを持っていきましょう。海外で利用すると不正利用判定になって利用停止されることがあるらしいので、(結果的には不要でしたが)保険として複数枚持っていきました。
また、カードによっては海外店舗での利用がオフになっていることがあるので、事前に設定を見直しておきましょう。
私は念のため現地通貨を空港である程度両替していきましたが、チップで1ドル札を多少使った程度でした。

■ アメニティ
日本のホテルでは用意されているようなアメニティがない場合があるので、必要なものは持っていきましょう。私が持参してよかったものを以下に列挙します。

  • スリッパ:ずっと靴を履いていると疲れてしまうので、あると非常に楽でした。私は飛行機の中でも履き替えていました。

  • 部屋着:バスローブなどは用意されていませんでした。なんでもよいですが、寝るときの服を用意しておくのがおすすめです。

  • 歯ブラシ:「さすがにあるだろう」と思いつつ持参しましたが、部屋には置いてありませんでした。私たちが宿泊したホテルではフロントに頼めばもらえたようですが、用意しておいた方がが安心できると思います。

■ 着替え
現地の気候を調べ、合わせた服を準備しておきましょう。
今回の場合、事前に「サンフランシスコは夏でも涼しい」という情報を得ていたので軽めの上着を持っていきましたが、特に夜は肌寒く、もっと暖かい上着を持っていった方がよかったかもしれません。
また長距離フライトは疲れるので、楽な服装を用意しておくのがおすすめです。

■ 旅程
ざっくりでよいので、「いつどこで何をするのか」は決めておくとよいと思います。
今回はこんな感じの旅程表を事前に作成しました。

<イベント前日>

飛行機のオンラインチェックイン

空港でチェックインしてから荷物を預け、手荷物検査をする、というのが基本的な流れですが、チェックインについては事前にオンラインで済ませてしまうことが可能な場合があります。空港は混み合っていて時間がかかることがあるので、可能であれば調べておき、事前にチェックインすることをおすすめします。

Cloud Nextアプリのインストール

Google Cloud Next '23専用のアプリ(iOS / Android)が用意されていたので、インストールしました。登録済みのセッション一覧や、各セッションの会場などを見ることができました。

また、現在地と目的地を入力すると、目的地までのルートを表示する便利機能も実装されており、特に会場に慣れていないイベント前半においてはとても重宝しました。

イベントの事前チェックイン

Google Cloud Nextの会場入り口では手荷物検査が実施されており、ゲートで引っかかった場合は中身を確認されます。折りたたみ傘やノートPCあたりは引っかかりやすいです。

会場に入ってチェックインすると、名前の入ったBadgeがもらえました。チェックインの際にはパスポートが必要なので、ホテルの金庫に保管しているなど、携帯していない方は忘れずに持っていくようにしましょう。

Badgeは会場内では常に首に下げておく必要があり、セッションに事前登録しているかどうか確認するためにも使われます。また、Badgeと併せて水筒がもらえ、会場内の各所に設置してあるウォーターサーバで給水することができます。

もし前日までに現地に入ることができるのであれば、前日のうちにチェックインを済ませてしまうことをおすすめします。私たちは前日のうちにチェックインを済ませましたが、当日は結構混雑していたので正解でした。

Japan Welcome Lounge

イベント前日に日本からの参加者向けのウェルカムアワーがサンフランシスコで開催されていたので、参加してきました。定員数があまり多くないため、参加を希望する場合は早めの申し込みが必要でした。

Google Cloudを普段から利用している日本の企業の方々と交流できるよい機会でした。

また、最終日のセッション終了後には Next '23 のハイライトを聴くことができる Japan Session & Reception が開催されていたようなのですが、残念ながら申し込もうとしたときには満員になってしまっており、参加は叶いませんでした。

<街並み編>

街中のあちこちにGoogle Cloud Nextの広告が出ていました。やはり、これだけ大きなイベントだと規模感が違いますね…!

さすがはサンフランシスコ、といった感じで、街を歩いたり、Uberで移動したりしているだけで、テック企業をそこら中に見つけることができます。

余談ですが、皆が長時間フライトで疲れ果てている中、ゆずたそさんが「あれ話題の無人タクシーじゃん!」と騒いでいました。ちなみに、私はどれのことを指しているのかさっぱりわからなかったです。

<食事編>

ランチ

■ Super Duper Burgers
イベント前日は、メンバー全員でアドバイザーおすすめのハンバーガーを食べにいきました。

Super Duperなんだからやはり「SUPER」だろう、ということで、全員で「SUPER BURGER」を注文しました。とてもジューシーで美味しかったです。写真だとわかりにくいですが、かなりボリュームがあり、ハンバーガー1つで大満足でした。

このお店では端末によるセルフオーダーが可能となっているのですが、注文時に呼び出しベルを自分で取って、番号を入力しておく必要があります。私たちは仕組みがわからず番号を入力し損ねてしまったのですが、店員の方が「名前で呼ぶから大丈夫だよ」と言ってくださり、事なきを得ました……。

■ Google Cloud Next 会場
イベント開催日は、11:00〜14:00(最終日は13:00)の間、イベント参加者には近くの公園(Yerba Buena Gardens)で無料のランチが提供されていました。3日とも異なるメニューが用意されており、お好みのものを選ぶことができました。
このようなランチボックスが提供されていました。また、飲み物も何種類かあり、好きなものを飲むことができます。

Day1〜Day3のメニュー一覧です。

ディナー

セッション終了後、風音屋メンバーで行ったお店のうち、おすすめを2つピックアップしてご紹介します!

■ House Of Prime Rib

風音屋アドバイザーおすすめのステーキのお店です。今回はOpenTableというサービスを使って事前に予約しましたが、10日以上前でも以下のような状態だったので早めに予約しておくのがおすすめです。

  • 4人で予約をしようとしたところ空いている時間帯がなかったのですが、風音屋アドバイザーをお誘いして5人に変更したところ予約が可能でした。もし枠が埋まっていて予約できない場合、人数を増やしてみると予約できるかもしれません。

  • 23時閉店のお店ですが、22時からの枠以外はすべて埋まっていて予約できませんでした。1時間ぴったりで追い出される、ということはなかったので安心してください。

目の前でステーキが調理されていきます。

今回は House of Prime Rib Cut を注文しました。ステーキは300gくらいですが、パンやポテトなども付いてくるので結構なボリュームになります。あまり量は食べられない、という方は The City Cut にしておくのがおすすめです。

最後に1人1品デザートを頼んだのですが、かなり量があるので複数人でシェアしてもよさそうです。
以下はクリームブリュレの写真ですが、スプーンの大きさと比べると非常に大きいのがわかると思います。

■ Hog Island Oyster Co.

Ferry Buildingにあるシーフードのお店です。こちらも人気店ですが、予約ができないので並ぶ必要があります。私たちはだいたい30〜40分くらいで入店できました。

生牡蠣、焼き牡蠣、牡蠣フライです。店名に Oyster と入っているだけあって牡蠣のメニューは非常に充実していました。

なんと、牡蠣のカクテルです。飲んだメンバー曰く、独特な味がする…とのことでした。

クラムチャウダーです。4人で2つをシェアしましたが、1人ずつお皿に分けてご提供いただけました。うまみが凝縮されていて非常に美味しかったです!

最後にソフトシェルクラブサンドです。注文前は「そんなにたくさん食べられるわけないでしょう」と言われていたのですが、あまりに美味しく、4等分したところあっさり食べ切れてしまいました。

(おまけ)写真を見るだけでお店を当てる風音屋メンバー

Tips

  • 次回以降がどうなるかはわかりませんが、イベント前日に事前チェックイン、Nextアプリ、無料ランチなどの情報が簡潔にまとめられたメールが届いていたので、確認しておくとよさそうです。

    • 今回は [Save this email] Details for Next ’23 という件名でした。

  • イベント開会後にも新しいセッションが追加されていることがあるようでした。

    • 今回の場合、主に1度開催されたセッションの2回目が「hogehoge (repeat)」という名前で別の時間帯に開催されている場合がありました。

    • 他のセッションと被っていたり、満員だったりで諦めたセッションに参加できるチャンスなので、ときどきチェックしておくことをおすすめします。

まとめ

海外出張とイベント参加の準備は大変ですが、きちんと計画を立ててから臨むことで、最大限に知識と経験を得られる有益な時間にすることができます。

風音屋にはサンフランシスコ在住のメンバーや、元Google社員のアドバイザーも在籍しております。渡航時の注意点やおすすめのお店など、幅広い情報を教えていただきました。この記事にもいくつかSlackのスクリーンショットを載せていますが、記事に載せきれないほどいろいろ教えていただいており、準備を進めていく上で非常に助かりました。私は風音屋に入社してからまだ日が浅いですが、こういった情報が即座に集まる環境はさすがだなと感じています。

また、Google Cloud Next '24は 2024/04/09〜2024/04/11にアメリカ・ラスベガスで開催予定とのことなので、ぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか?ご興味のある方は、Google Cloud Next 公式サイトでメールアドレスを登録し、最新情報を受け取ることをおすすめします!

冒頭でもお知らせしましたが、Google Cloud Next '23のセッション内容についてのレポートは改めて記事を出す予定ですので、どうぞ楽しみにお待ち下さい!

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